キム・ヒソン、飛び石を渡る日常の一場面をSNSで公開
女優キム・ヒソンが9月10日、自身のSNSに近況を伝える短い映像を公開した。特別なイベントでも撮影現場でもなく、川辺の飛び石を渡っていくだけの何気ない場面である。それでも公開直後からファンの反応が集まり、韓国メディアOSENが同日夜に記事として取り上げるほどの話題になった。
映像に収められていたのは、飾り気のない楽な服装で小川の飛び石を渡っていくキム・ヒソンの姿だ。顔にはマスクを着けており、表情の大半は隠れている。それにもかかわらず注目を集めたのは、168センチという長身から生まれる均整のとれたスタイルと、脚の長さが際立つ全身のバランスだった。OSENは、マスクでも隠しきれない優れた比率と独特のオーラが視線をとらえたと伝えている。
写真: キム・ヒソン — Marie Claire Korea / CC BY 3.0報道によれば、日常のささやかな一瞬でありながら、その佇まいがランウェイやグラビア撮影の現場を思わせるという点に、ファンの関心が集中したという。ネットユーザーからは「飛び石を渡っていてもグラビアになる」「マスクをしていても隠せない女神のオーラ」「比率が本当に人並み外れている」といった声が寄せられた。日常の一場面を切り取っただけの短い映像に、これだけの反応が集まるところに、キム・ヒソンという俳優が韓国で長く保ってきた存在感がうかがえる。
OSENの記事には、記事に対する読者の反応を示す数値も掲載されている。「おすすめ」1件、「いいね」7件、「感動」0件、「怒り」15件、「悲しい」1件という内訳で、コメント欄には6件の書き込みがあった。コメントの内容は好意的なものばかりではなく、こうした日常の投稿を記事にすること自体への疑問を投げかける声も見られた。一方で「彼女を見ると楽しい。飾りも嘘もなさそうな気さくさと素朴さに」と、その自然体の魅力を評価するコメントも寄せられている。また、あるコメントでは「95学番、76年生まれがいつのまにか50歳なのか」と、デビュー当時から見守ってきた世代ならではの感慨がつづられていた。記事の見出しでも「50歳」という年齢に触れられており、長いキャリアを重ねてなお第一線にいることへの驚きが、反応の底流にあることが読み取れる。
キム・ヒソンの俳優としての近作について、OSENは昨年、TV朝鮮のドラマ『来世はないから』に出演し視聴者と会ったと伝えている。TV朝鮮は韓国の総合編成チャンネルの一つで、地上波以外にもドラマの制作・放送を担う枠組みが定着している韓国では、こうしたチャンネル発の作品が話題作となる例も少なくない。日本の読者にとっては、地上波局と並ぶ有力な放送局の一つと理解するとイメージしやすいだろう。
今回のように、俳優が自身のSNSで撮影の合間や日常のひとこまを公開し、それが芸能ニュースとして取り上げられる流れは、韓国の芸能報道では日常的な光景になっている。所属事務所を通じた公式発表や作品のプロモーションとは別に、本人のアカウントが直接ファンとつながる窓口として機能しており、そこに投稿された数十秒の映像が、そのまま記事の一次情報になる。今回のキム・ヒソンの投稿もその典型で、コメント欄に「記事になるのか」という声が上がったのは、こうした報道スタイルに対する読者側の受け止めの一端とも言える。
OSENの記事が掲載された10日夜の韓国では、ほかにも多くの芸能関連の話題が並んでいた。同メディアの推薦ニュース欄には、キム・ヘスのグラビア、キム・ソンホがAI使用を認めて自撮りを公開した対応、俳優クァク・シヤンとガールズグループ出身のユ・ジエの結婚発表といった記事が同時に並び、キム・ヒソンの日常映像もその中の一本として読まれていたことになる。
なお、韓国メディアで同時期に報じられた芸能人のSNS発信の例としては、俳優キム・ムヨルの近況もある。8月16日にYouTubeチャンネル「スンアロウン」で公開された「ムヨルロウン、彼が帰ってきた」と題した映像では、妻で俳優のユン・スンアとの日常が飾らないまま収められた。二人は朝の散歩と食事のあと、午後3時の運動の予定と息子のウォニくんのお迎えの時間が重なったため、じゃんけんで担当を決めることにし、「勝った人がときめく気持ちでウォニを迎えに行こう」と言い合いながら心理戦を繰り広げて笑いを誘った。キム・ムヨルは高強度のトレーニングやグラビア撮影の現場では真剣な表情に切り替わり、初のファンミーティングに向けてはファンと思い出を残すフォトブースのフレーム写真を自ら撮影したほか、かつて自身の結婚式で祝歌を歌った親友の歌手チョン・ジュニルの作業室を訪ね、ピアノ伴奏に合わせてファンミーティングで披露する歌を熱唱した。視聴者からは「作品では凄まじいカリスマを見せていたのに、現実では優しいパパそのもの」「ウォニのお迎えを賭けてじゃんけんする姿が現実的で笑ってしまった」といった反応が寄せられている。俳優本人やその家族が運営するチャンネルやアカウントを通じて、作品の中とは違う素顔が届けられ、それがそのままニュースになる。キム・ヒソンの飛び石の映像も、同じ流れの中にある一場面と言える。
50歳を迎えてなお、マスク姿の後ろ姿だけで記事が成立する。作品の外側にある日常の断片が、これほどの関心を呼ぶ俳優は多くない。TV朝鮮『来世はないから』以来、次にどの作品で視聴者と会うのかについて、今回の投稿では触れられていないが、日常の一場面を通じて近況を伝えるその姿勢自体が、ファンにとっては待ち時間を埋める便りになっている。






