チン・ソンギュ、『100日の嘘』制作発表会に登場 総督府の権力者役に
写真: チン・ソンギュ — SBS Radio 에라오 / CC BY 3.0俳優のチン・ソンギュが9月29日午前、ソウル・龍山区のCGV龍山アイパークモールで開かれたtvNドラマ『100日の嘘』(英題:100 Days of Deception)の制作発表会に出席した。10月10日にスタートする同作で、チン・ソンギュは朝鮮総督府の政務総監サトウ・シンイチを演じる。権力の中心に立つ人物だ。発表会の様子を映像で伝えたトップスターニュースは、「これまで見てきた悪役チン・ソンギュは忘れろ」「悪役のために日本で暮らした」という見出しを付けて報じた。
『100日の嘘』はtvN開局20周年の特別企画で、新たな土日ドラマとして放送される。舞台は1932年の京城。スリから密偵になった女性と、朝鮮総督府のエリート通訳官との危うい恋を描く。諜報とロマンスに加え、復讐や独立を目指す人々の物語も盛り込まれている。

物語の中心となるのは、京城一のスリとして知られるイ・ガギョンだ。彼女が独立軍の密偵として朝鮮総督府に入り込むところから話が動き出す。ガギョンは「クム・ソヒ」という偽の身分を使い、総督府の通訳官サトウ・ヒデオに近づく。目的の異なる二人は、嘘と疑いが入り混じる中で複雑な関係を築いていく。
イ・ガギョン役はキム・ユジョンが務める。ガギョンはもともと、アメリカに渡って新しい人生を始めることを夢見ていた。その目的を果たすため、危険な潜入作戦に身を投じる。独立という大義と自分自身の望みの間で揺れ、変わっていく姿が作品の大きな見どころだ。
サトウ・ヒデオを演じるのはパク・ジニョン。ヒデオは総督府のエリート通訳官で、チン・ソンギュが演じる政務総監サトウ・シンイチの養子でもある。優れた語学力と冷静な判断力を持つが、ガギョンと関わるうちに、思いもしなかった感情に向き合うことになる。父シンイチとの複雑な関係も物語の緊張感を高めそうだ。チン・ソンギュの役は、主人公ヒデオの養父として物語の中心に深く関わる立場にある。
ほかの主要キャストも実力派がそろった。キム・ヒョンジュが演じるのは、独立運動団体「救国団」の狙撃手ユ・ソラン。長年復讐を心に秘めてきた人物で、自らの信念のためにサトウ・シンイチと対立する。キム・ヒョンジュとチン・ソンギュが激しくぶつかる場面も期待される。イ・ムセンは朝鮮系アメリカ人の特派員ユ・フィリップ役で、ジャーナリストの目線から事件の真相に迫っていく。
制作陣の顔ぶれも注目される。演出を担当するのは、『浪漫ドクター キム・サブ』シリーズや『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』などを手がけたユ・インシク監督と、キム・ユンジン監督。脚本は『ブラームスは好きですか?』などを書いたリュ・ボリ作家だ。制作にはスタジオドラゴンとナンマンクルーが参加している。
同日の発表会については、トップスターニュースが出演者ごとに映像記事を出している。キム・ヒョンジュについては、台本の読み合わせで黙祷をささげたことと、「軽く扱えるだけの作品ではない」という発言が見出しになった。パク・ジニョンについては、日本語まで完璧に話すための努力と、キム・ユジョンとの相性を「1000点」とした話題が取り上げられた。チン・ソンギュの映像記事が「悪役のために日本で暮らした」と見出しに掲げたのも、日本人の高官を演じるための役作りに触れたものだ。ただ、その準備の詳しい中身は、今回の記事本文では具体的に紹介されていない。
チン・ソンギュはここ1年ほど、ジャンルの異なる作品に続けて出演している。2025年11月17日から12月16日まではENAの月火ドラマ枠で『UDT:私たちの町の特殊部隊』(全10話)に出演した。Genie TVでも配信された作品だ。特殊作戦部隊出身の保険調査員チェ・ガン、技術兵出身で町内会長を務めるクァク・ビョンナム、特任隊の助教だったスーパーの社長チョン・ナムヨンなど、軍歴も今の仕事もばらばらな予備役たちが登場する。彼らが守ろうとするのは国や世界ではなく、家族と暮らす自分の町だ。この作品でチン・ソンギュは、映画『犯罪都市』以来8年ぶりにユン・ゲサンと共演した。町の日常の中で元特殊部隊員たちが腕を振るう、痛快な連合作戦が描かれた。
2025年12月5日には、Netflixで全12話が一挙公開されたミステリー・スリラー『告白の代価』にも出演している。2022年を舞台に、アン・ユンスとモウンという二人の女性を軸にして、自白とその代償をめぐる出来事が絡み合う物語だ。拘置所や検察、警察の現場が交錯し、立場の異なる人物たちの思惑が重なっていく。主演はチョン・ドヨンとキム・ゴウンで、チン・ソンギュはパク・ヘスとともに脇を固めた。演出はイ・ジョンヒョ、脚本はクォン・ジョングァン。公開直後から複数の国と地域でランキング上位に入った。
町を守る予備役の一人を演じた痛快アクションに、重厚なミステリー・スリラーが続き、今回は1930年代の京城で総督府の実力者を演じる。日本統治下を舞台にした作品で、日本の高官という立場の人物をどう表現するのか。「悪役のために日本で暮らした」という見出しや「これまでの悪役は忘れろ」という言葉からは、この役にかける意気込みがうかがえる。
韓国ではドラマの放送前に制作発表会を開き、出演者と制作陣が作品の狙いや役作りについて話すのが一般的だ。記者向けのフォトタイムも設けられ、今回もチン・ソンギュがフォトタイムでポーズを取る様子が映像で伝えられた。
『100日の嘘』は10月10日からtvNの土日ドラマとして放送される。キム・ユジョンとパク・ジニョンの初共演に、キム・ヒョンジュ、イ・ムセン、チン・ソンギュが加わる。偽りの身分から始まる100日間の物語の中で、政務総監サトウ・シンイチが主人公たちの前にどう立ちはだかるのかが注目される。






