BIGBANG、20周年の新曲MVで見せた三者三様の衣装
写真: BIGBANG — YG Entertainment / CC BY 2.0デビュー20周年を迎えたBIGBANGが、4年ぶりの新曲「BiiiG」のミュージックビデオで、G-DRAGON、テヤン、テソンそれぞれの個性を反映した衣装を披露した。韓国のハーパーズ バザー(harpersbazaar.co.kr)が2026年8月20日、キム・ユンソ記者の署名記事として、MVに映る三人のスタイリングをブランド名とともに読み解いている。写真はBIGBANGの公式YouTubeチャンネルから引用されたものだ。
まずG-DRAGON。彼が最初に登場するのは、鮮烈なレッドの制服姿である。ジャケットとパンツはいずれもデザイナーのダイスケ・タナカによるカスタム製作で、G-DRAGONはこのデザイナーと近年たびたび組んできた。単なる衣装で終わらせないのがこの人らしいところで、ジャケットの背面にはメンバー3人の名前が刻まれている。20周年という節目の意味を、着るもの自体に織り込んだ格好だ。
2着目の衣装は、細部にいたるまでG-DRAGONらしさが詰まっていた。20周年を記念してろうそくをあしらったカスタムベルトを締め、ネイルにはバースデーケーキを描き込んでいる。記念日を象徴するモチーフを、目立たない場所にいくつも忍ばせているわけだ。トップスはラフ・シモンズの半袖シャツで、そこにライトブルーのヴィンテージのタンクトップを重ね、キッチュな感覚を出している。ハイブランドとヴィンテージを平然と同居させる手つきは、彼のスタイルを語るうえで欠かせない要素だろう。
テヤンが選んだのはニットウェアだった。色とりどりのチェッカーボード柄が目を引くニットカーディガンはオニツカタイガーの製品。レザーのアビエイターキャップと合わせたグラフィックニットは、アンファン リッシュ デプリメのもので、これは普段から彼が好んで着ているブランドだという。オールレザーのスタイリングにはボリュームのあるベルトを加えて強い印象を残した。さらにMV全体を通してティントサングラスを使い、テヤンならではのスタイルを完成させている。ニットという、一歩間違えれば柔らかく見えかねないアイテムを、帽子やレザー、サングラスと組み合わせて硬質な方向へ振っているのが読みどころだ。
テソンはボクサーに扮した。ホワイトのタンクトップとウォッシュド加工のパンツで、ヴィンテージ感とカジュアルさを併せ持つスタイルを見せている。アウターはボンバージャケットとベルベットのブルゾンなどスポーティなものを取り替えながら着るのがポイント。そこにニューヨークのストリートブランド、バース オブ ロイヤル チャイルドのメダル装飾レザーベルトと、複数のシルバーネックレスを重ねづけし、重量感のあるアクセントを添えている。
三人がそろってスーツを着るシーンもある。ジャケットからシャツ、パンツまですべてサンローランで統一しつつ、ゆったりと落ちるシルエットを選ぶことで、型どおりのスーツとは違うBIGBANGらしい個性を出した。同じ衣装でありながら、それぞれ異なるヘアカラーがもう一つのスタイリング要素として機能している、というのが同誌の見立てである。制服、ニット、ボクサールック、そして揃いのスーツ。ひとつのMVの中でこれだけ振れ幅のある画をつくれるのは、三人がそれぞれ確立した個性を持っているからこそだろう。
このMVが公開された「BiiiG」は、BIGBANGが2026年8月19日、デビュー20周年の記念日に合わせて発表したデジタルシングルである。グループとしての新曲発表は2022年の「春夏秋冬(Still Life)」以来、およそ4年4カ月ぶりとなる。BIGBANGがデビューしたのは2006年8月19日で、今回のシングルはその日からちょうど20年後の同じ日に届けられた形だ。「BiiiG」はG-DRAGONが作詞・作曲に参加した楽曲で、連合ニュースTVや京郷新聞など韓国メディアが同日一斉に報じている。マリ・クレール・コリアも、新曲からツアーに至る一連の動きを、グループが20周年の歩みを新たに刻むものとして取り上げた。
新曲の公開と同時に、三人はワールドツアーにも乗り出している。初日となるのは8月21日の高陽総合運動場公演で、8月21日から23日までの3日間、京畿道高陽市でデビュー20周年記念コンサートが開かれる。9年ぶりに完全体として戻ってきたBIGBANGのワールドツアーの初舞台にあたる公演で、3公演のチケットはすべて売り切れ、追加席も完売した。公演期間中は1日平均3万6千人あまりの観客が集まると予想されている。その影響で会場周辺の客室予約需要は30倍以上に増え、客室料金も全体的に上昇。公演期間中の宿泊費が通常の2倍以上に跳ね上がる例も確認されていると、韓国メディアの京仁日報が8月19日に伝えている。ツアーは世界19都市を回る規模だ。
カムバックに合わせ、三人はメディア以外の場でも動いている。8月19日に公開されたYouTubeチャンネル「集大成」の動画では、G-DRAGON、テヤン、テソンの3人がグループのカムバックを記念してキャンプに出かける企画が展開された。タイトルは「俺たちキャンプ行くぞ | 集大成 ep.120 BIGBANG(BIGBANG)」で、番組の120回目にあたる。三人は車1台に乗り合わせて屋内キャンプ場へ向かい、その車中でデビュー初期の記憶をたどった。きっかけをつくったのはテソンで、「この座席に座ると思い出がよみがえる。イベント回りをしていた感じだ。ちょうど『嘘』を出して」と口にしたことから話が広がった。これを受けてG-DRAGONは、ヒット曲『嘘(거짓말)』を出した当時の日々を「死ぬ思いを何度も越えた」と振り返っている。同じ動画では、YGエンターテインメント所属時代の裏話も次々と明かされた。話題の中心になったのは、かつて同じ「YGファミリー」として同じ釜の飯を食っていた2NE1のサンダラ・パクをめぐるエピソードで、発端はサンダラ・パクが以前に同チャンネルへ出演した際に語った話だった。この動画の内容はスポーツトレンドが伝えている。
BIGBANGがカムバックした2026年8月は、韓国の音楽業界で「8月カムバック大戦」と呼ばれる状況になっている。7日にカムバックしたStray Kidsを皮切りに、NCT 127、ENHYPEN、そしてオーディション番組出身の新人グループALPHA DRIVE ONEまで、大型ボーイズグループの新譜発売が相次いでいるためだ。上半期にBTSやBLACKPINKといった大型グループが動いた流れを受け、下半期の本格的な幕開けとなる8月に主要ボーイズグループが集中する形になった。この動きがK-POPの音盤市場の記録を塗り替えるかどうかに関心が集まっていると、京郷新聞は報じている。
20年という時間を経てなお、BIGBANGは音楽と同じ熱量でファッションを語らせるグループであり続けている。MVの衣装ひとつをとっても、記念日のモチーフを忍ばせたカスタムアイテム、長年愛用するブランドの選択、そろいのスーツに落とし込まれた三者三様の空気と、読み解く材料には事欠かない。21日からの高陽公演を皮切りに、彼らの20周年はステージの上でも動き出す。










