BIGBANGデビュー20周年ツアー開幕、高陽に4万人「低い心で長く歌う」
写真: BIGBANG — YG Entertainment / CC BY 2.0BIGBANGのG-DRAGON、テヤン、テソンの3人が、デビュー20周年を記念するワールドツアーの国内公演を8月21日に京畿道高陽市でスタートさせた。高陽総合運動場での公演は23日まで3日間にわたって行われる。会場を埋めた4万人の観客の前で、メンバーは「より低い心で長く歌っていきたい」とファンへの感謝を口にした。韓国のYTNが8月22日夜、キム・スンファン記者の署名で現場の様子を伝えている。映像はYGエンターテインメントが提供した。
初日のステージで最初に鳴り響いたのは、2012年発表の「FANTASTIC BABY」だった。この曲はK-POPの男性グループとして初めてミュージックビデオのYouTube再生回数1億回を突破し、BIGBANGという名前を世界に刻んだ代表曲にあたる。続いて「HARU HARU(一日一日)」「赤い夕焼け」など、一つの時代を席巻したヒット曲が次々と披露され、そのたびに観客の大合唱が会場を満たした。

G-DRAGONは「元気だった? G-DRAGON、テヤン、テソン。BIGBANGが帰ってきました」とあいさつし、公演の後半には「本当にBIGBANGが帰ってきました。実はどこかへ行っていたわけではないですけどね」と語りかけた。テソンは「2006年に音楽活動を始めて、目を開けてみたら2026年になっていました。もっと低くなる心で、これから長く長く皆さんのそばで歌える自分になれるよう努力します」と話した。テヤンは「20年という時間を一緒に共有しながら成長して、これ以上に美しいものがあるだろうかと本気で思っています」と述べ、20年の歩みをファンとの関係の中で振り返った。
この公演では、4年4カ月ぶりの新曲「BiiiG(ビッグ)」のステージも初めてベールを脱いだ。「BiiiG」は8月19日午後6時に発表されたデジタルシングルで、グループとしての新曲は2022年4月の「春夏秋冬(Still Life)」以来となる。BIGBANGがデビューしたのは2006年8月19日で、今回のシングルはちょうど20年後の同じ日に届けられた形になる。楽曲にはG-DRAGONが作詞・作曲に参加しており、重厚なビートが特徴だ。YGエンターテインメントはこの曲について「デビュー20周年を迎えたBIGBANGの現在を最も鮮明に見せてくれる曲」と紹介している。3人体制のBIGBANGとして正式な音源を出すのは今回が初めてで、G-DRAGON、テヤン、テソンの3人がBIGBANGの名前で発表する最初の曲でもある。
BIGBANGは5人組としてスタートしたが、V.I(スンリ)とT.O.Pの脱退を経て、2023年6月から3人体制で活動してきた。体制の再編そのものは3年前の出来事だが、この編成での音源リリースは今回が初となる。ステージ上では先行して動きがあり、今年4月には米国のコーチェラ・フェスティバルのアウトドア・シアターでおよそ1時間の単独公演を行った。BIGBANGの名前でステージに立ったのは、2017年の「LAST DANCE」ツアー以来9年ぶりだった。
20周年のプロジェクトは新曲1曲にとどまらない。8月14日から23日まではソウル・蚕室(チャムシル)一帯でメディア展示やフォトゾーン、石村湖のライティングなどが続き、展示にはこの20年の足跡を収めたアーカイブ映像や公演のビハインドが含まれた。8月19日午後8時には漢江でコラボレーションイベントが開かれ、クーパンプレイを通じて生中継された。現場チケットは予約開始から6分で全席が売り切れている。この漢江・汝矣島でのリスニングパーティーを経て、21日から高陽でツアーが幕を開けた。
ツアーのタイトルは「XX : COSMOS」で、規模は全世界19都市・計33公演にのぼる。高陽公演を終えると、BIGBANGは来月には米国、フランス、英国へと舞台を移し、その後も北米、欧州、オセアニア、アジアの各地で世界中のファンと出会う予定だ。高陽公演は9年ぶりに完全体で戻ってきたBIGBANGのワールドツアーの初舞台にあたり、3公演のチケットはすべて売り切れ、追加席も完売した。公演期間中は1日平均3万6千人あまりの観客が集まると見込まれ、会場周辺では客室予約の需要が30倍以上に増加。宿泊料金も全体的に上昇し、公演期間中の宿泊費が通常の2倍以上に跳ね上がる例が確認されたと、韓国メディアの京仁日報が8月19日に報じている。
新曲のミュージックビデオでも3人はそれぞれの個性を見せた。韓国のハーパーズ バザーが8月20日、キム・ユンソ記者の署名記事でMVのスタイリングを読み解いている。G-DRAGONは鮮烈なレッドの制服姿で登場し、ジャケットとパンツはデザイナーのダイスケ・タナカによるカスタム製作。ジャケットの背面には3人の名前が刻まれ、20周年の意味が加えられた。2着目ではろうそくを使ったカスタムベルトや、バースデーケーキを描いたネイルなど、記念日を象徴する要素が随所に隠されている。テヤンはオニツカタイガーのチェッカーボード柄ニットカーディガンや、普段から愛用するアンファン・リッシュ・デプリメのグラフィックニットを着用し、MV全編を通じてティントサングラスを活用した。テソンはボクサーに扮し、ホワイトのタンクトップとウォッシュドパンツでビンテージなスタイルを見せている。3人がそろったスーツスタイルはジャケットからシャツ、パンツまですべてサンローランで統一された。
カムバックに合わせ、3人はYouTubeチャンネル「集大成」の8月19日公開回にも出演した。タイトルは「俺たちキャンプ行くぞ|集大成 ep.120 BIGBANG」で、番組の120回目にあたる。車1台に乗り合わせて屋内キャンプ場へ向かう道中、テソンが「この座席に座ると思い出がよみがえる。イベント回りをしていた感じだ。ちょうど『嘘』を出して」と口にしたことをきっかけに、G-DRAGONがヒット曲『嘘(거짓말)』を出した当時を振り返り、「死ぬ思いを何度も越えた」と語った。動画ではYGエンターテインメント所属時代の裏話も次々と明かされ、かつて同じ「YGファミリー」だった2NE1のサンダラ・パクをめぐるエピソードが話題の中心になった。
一方、同じ時期には元メンバーの動向も伝えられた。中央日報は8月22日、ベトナムのメディア「エスチャンネル」の公式SNSに21日、V.I(スンリ)がベトナム・ハノイの行事会場を訪れた姿が投稿されたと報じた。映像でV.Iは警護員の案内を受けて会場に入っており、撮影は20日とされる。場所はハノイのランドマークであるホーグオム・オペラハウスで、「AY-VY ハノイ」の開幕行事に出席したとみられている。V.Iは2006年にBIGBANGとしてデビューしたが、2019年のいわゆる「バーニングサン事件」で買春、買春あっせん、常習賭博、外国為替取引法違反、業務上横領など9件の容疑で起訴され、大法院で懲役1年6カ月が確定して服役し、2023年2月に出所している。20年の歩みを刻むステージと、グループを離れたメンバーの現在が、同じ日付で並んで伝えられる形となった。
日本の読者にとっては、BIGBANGが3人体制で本格的に世界を回るのは今回が初めてという点が一つの見どころになる。20周年の記念日に新曲を出し、その2日後にツアー初日を迎え、蚕室での展示や漢江でのイベントを同じ期間に重ねる構成は、節目を一つの祝祭としてまとめ上げる狙いがうかがえる。高陽での3日間を終えた後、19都市33公演という長い旅がどこへ向かうのか、そして「もっと低い心で長く歌いたい」というテソンの言葉がこの先どう形になっていくのかが、次の焦点となりそうだ。










