「2026 TMA」、BTSやNCT DREAMの楽曲を再解釈するスペシャル舞台を公開
写真: BTS — LG전자 This file comes from LG Electronics's official Flickr. / CC BY 2.0韓国の音楽授賞式「2026 THE FACT MUSIC AWARDS(2026 TMA)」の主催側が2026年8月19日、今年の授賞式で披露されるスペシャル舞台の一部を明らかにした。K-POPのヒット曲を別のグループが再解釈するオープニング、アーティスト同士のコラボレーション、そして未発表の新曲の初披露まで、当日限りの内容が並ぶ。授賞式は9月19日、釜山アシアド主競技場で開かれる。
最も注目を集めているのがオープニングだ。幕開けを担当するのはサイカーズ(xikers)、クローズ・ユア・アイズ(CLOSE YOUR EYES)、トリプルエス(tripleS)の3組で、いずれも自分たちの曲ではなく、他のK-POPグループの楽曲をカバーする形でステージに立つ。サイカーズが選んだのはBTS(防弾少年団)の『Hooligan(フーリガン)』、クローズ・ユア・アイズはNCT DREAMの『Beat It Up(ビート・イット・アップ)』、トリプルエスはaespa(エスパ)の『LEMONADE(レモネード)』をそれぞれ披露する。世代もジャンルも異なる3曲を、いま活動する若いグループがどう作り替えるのかが、この日の最初の見どころになる。
コラボレーションでは、TREASURE(トレジャー)のジフンとKiiiKiii(キキ)のジユがデュエットを組む。ふたりに共通するのは釜山出身という点で、開催地である釜山の舞台にそろって立つことになる。楽曲は授賞式のサブテーマである「Shine on, Dream One(シャイン・オン、ドリーム・ワン)」に合わせて選ばれたという。地元出身の歌手が地元の大舞台で歌うという構図は、地方都市で開かれる授賞式ならではの演出であり、会場に集まる観客にとっても特別な意味を持つ場面になりそうだ。
新曲の初公開もある。クローズ・ユア・アイズは、まだ発売していない新曲をこの日に初めて披露する。授賞式の場で音源未発表の楽曲を先に見せる形で、オープニングのカバーと合わせると、同グループはこの日2つの役割を担うことになる。さらにATEEZ(エイティーズ)とサイカーズは、これまで既存の音楽番組で披露したことのない収録曲のステージをそれぞれ用意した。タイトル曲中心になりがちな音楽番組では見られない曲が選ばれており、アルバムを通して聴いてきたファンにとっては待望の内容といえる。
今年の出演者には、RIIZE(ライズ)、リセンヌ、サイカーズ、アイディット、ILLIT(アイリット)、アルファドライブワン、エバン、ATEEZ、NMIXX(エンミックス)、オールデイ・プロジェクト、イム・ヨンウン、チェ・イェナ、コルティス、クローズ・ユア・アイズ、KiiiKiii、TREASURE、トリプルエスなどが名を連ねている。アイドルグループだけでなく、トロット歌手として絶大な人気を誇るイム・ヨンウンや、ソロとして活動するチェ・イェナも並んでおり、ジャンルの幅が広いのが今年のラインナップの特徴だ。
舞台の規模と演出も見どころとして挙げられている。主催側はアーティストのステージの完成度を高めるため、先端の舞台装置と立体音響システムを活用するとしており、釜山の夜景と音楽・技術を結びつけた演出を用意しているという。屋外の主競技場という会場の条件を生かした構成になるとみられ、映像や音響の面でも通常の音楽番組とは異なる体験が想定されている。公演は世界中のファンが一緒に楽しめるよう、グローバル生中継でも行われる。韓国国内の会場に足を運べない海外のファンにとっては、この生中継が当日の主な視聴手段となる。
チケットについては、「2026 THE FACT MUSIC AWARDS」の全座席の予約が8月20日正午、YES24チケットで開始される。全席が同日に一斉に売り出される形で、出演者の顔ぶれを踏まえると競争が予想される。
オープニングでカバーされる楽曲の元となったBTSは、今も国内外で活発な話題を提供している。同じ8月19日には、アメリカの音楽授賞式「2026 MTV VMA」で今年の歌部門の候補に名前を連ねたことが伝えられた。同賞は毎年アメリカで開催されており、今年のノミネートによってBTSは主要部門で再び存在感を示した形となる。またビルボードが8月18日(現地時間)に発表した最新チャートでは、BTSの正規5作目『ARIRANG(アリラン)』がメインアルバムチャート「ビルボード200」で21位につけ、4月のチャートインから21週連続でランクインを続けている。なお同じチャートでは、Stray Kids(スキズ)が新ミニアルバム『THIS & THAT(ディス・アンド・ザット)』で首位に立ち、ビルボード200での通算9作目の1位を記録した。同グループが初めてこのチャートに1位で初登場したのは2022年のミニアルバムだった。
メンバー個人の活動も続いている。ジミンは8月のボーイズグループ個人ブランド評判で1位となり、同ランキングでの首位は通算61回目となった。この調査はボーイズグループのメンバー個人を対象に毎月順位を発表しているもので、ジミンは長期にわたって上位を維持してきた。ジミンをめぐっては、公演の最中に小児がんの子どもと触れ合い、頬にキスを交わすやりとりがあったことも報じられている。ジョングクは『Like Animals』のステージについて米ビルボードが取り上げ、「完璧なボーカルを届けた」と評価された。Vとジョングクは、ワールドツアー期間中もトレーニングを続けていることが伝えられ、多忙な公演日程の合間に運動へ取り組む姿がファンの間で話題となっている。
一方で、BTSの名前を悪用した事件も起きている。韓国・仁川に拠点を置くeSIM(内蔵型SIM)販売会社をめぐる投資詐欺事件では、告訴した被害者が全国で1400人を超えた。仁川警察庁反腐敗経済犯罪捜査隊が8月17日に明らかにしたもので、8月14日時点の集計で告訴状は1366件、告訴人は1440人に達している。この会社は、BTSの公演や訪韓外国人観光客の増加でeSIMの需要が急増していると宣伝し、投資すれば大きな利益が得られると持ちかけて資金を集めていたとされる。警察は詐欺と、類似受信行為の規制に関する法律違反の疑いで、この会社の代表らを立件して捜査を進めている。
今回のTMAは、こうした世界的な注目を集めるグループの楽曲を、次の世代のグループが自分たちの解釈で歌い直すという構成になっている。オープニングの3曲がいずれも国際的に知られたグループの楽曲である点、コラボレーションが開催地の釜山出身という縁で組まれた点、そして未発表曲や音楽番組未披露の収録曲が並ぶ点まで、当日の会場でしか見られない要素が集められた形だ。9月19日の当日は、グローバル生中継を通じて世界のファンが同時に見守ることになる。












