ロッテタウン蚕室、8月にBIGBANG20周年やポケモン催事
写真: BIGBANG — YG Entertainment / CC BY 2.0韓国・ソウルの蚕室(チャムシル)にあるロッテ百貨店の商業エリア「ロッテタウン蚕室」が、2026年8月に大型イベントを立て続けに開いている。BIGBANG(ビッグバン)のデビュー20周年プロジェクトを皮切りに、今年初めて開催した「2026ロッテタウン サマーマーケット」、そしてソウル市と組んで誘致した「2027 S/S ソウルファッションウィーク」までが数週間のうちに並び、蚕室一帯が夏の終わりに合わせて文化・ショッピングの拠点として動いている。ロッテ百貨店は今回の連続開催について、単に商品を売る場ではなく、来場者に圧倒的なコンテンツを提供する空間革新戦略の一環だと説明している。エンターテインメント、IP、ファッションをまたぐリレー形式の催しによって、全世代と海外からの訪問客を同時に取り込む狙いだ。
最初に始まったのが、BIGBANGのデビュー20周年を記念したYGエンターテインメントとの大規模コラボレーションだった。会期は8月14日(金)から23日(日)までの10日間。石村湖(ソクチョンホ)とロッテワールドモール、エビニュエルを一つにつなぎ、展示、F&B、ファン参加型イベント、グッズ販売までを一体で展開した。この期間、ロッテタウン蚕室の一帯はBIGBANGの20年を記念する複合文化空間へと姿を変えた。

会期中は石村湖の東湖と水辺ステージを中心に、BIGBANGの公式応援棒(ペンライト)である「バンボン」をモチーフにした夜間の照明演出が行われ、来場者の目を引くフォトスポットとして人気を集めた。石村湖周辺には「バンボン」をモチーフにした高さ5メートルの「バンボン クラウン」の造形物が設置され、その前で写真を撮る来場者の姿が見られた。ファンが直接参加する特別イベント「BIGBANG TO COSMOS(ビッグバン・トゥ・コスモス)」も用意され、ファンにとっての思い出づくりの場となった。ハイライトはBIGBANGの20年の足跡をたどるメディア展示で、没入型のメディアアート技術を用いてアーカイブ映像や公演の舞台裏、未公開のスチール写真を公開。さらにハンギングヘッドホンで音楽を聴けるリスニングゾーンも併設し、来場者が展示に没入できるようにした。
続いて登場したのが、ロッテ百貨店が新たなシグネチャー行事として初めて打ち出した「2026ロッテタウン サマーマーケット」だ。8月16日(日)に始まり、8月31日(月)までの16日間、蚕室のロッテワールドタワー・アリーナ芝生広場で、約400坪(1322平方メートル)の規模で開かれている。今年で発売30周年を迎えたグローバルIP「ポケットモンスター」とのコラボレーションで、テーマは「ポケモン メガフェスタ2026:ポケモン星明かりの楽園」。
この「ポケモン星明かりの楽園」は、直径25メートルの「屋内ドーム」と、2階建て構造の「屋外コンテナブース」で構成される。芝生広場の中央に据えられた高さ12.5メートルの超大型「モンスターボールドーム」の内部には、長さ12メートルの水路とメディアウォールが設けられ、涼しげな滝の演出とポケモンの映像を映し出す。天井には星明かりの楽園というテーマに沿ったビーム演出も加えられた。ドーム内にはロッテ・ジャイアンツ、ユニクロ、レゴ、FCソウルなど10のブランドが参加し、ここだけのユニフォームやフィギュアといったオリジナルグッズを販売している。屋外のコンテナマーケットにはF&Bブランド9社が出店し、ポケモンとのコラボ限定メニュー40種あまりを提供する。
8月の熱気は、9月のK-ファッションの祭典へと引き継がれる。ロッテ百貨店はソウル市と手を組み、業界で初めて「2027 S/S ソウルファッションウィーク」をロッテタウン蚕室に誘致した。9月3日(木)から6日(日)までの4日間、ロッテタウン蚕室一帯でファッションショーとさまざまなK-コンテンツを披露する。蚕室というランドマークが持つ都市的なエネルギーと、K-ファッションの成長の勢いを結びつけ、ブランド同士の相乗効果を最大化するという構想だ。
屋外ステージとなるワールドパーク芝生広場では、K-ファッションブランドによる2027 S/Sコレクションのランウェイが繰り広げられる。初日の9月3日(木)は、ブランド創立10周年を迎えた「キムヘキム(KIMHĒKIM)」のオープニングショーで幕を開け、4日(金)は「グリディアス」、5日(土)は「ダンスト」をはじめ、ジェネラルアイデア、EBM、マハグリッドによる合同ランウェイが行われる。あわせてK-POPアーティストやグローバルブランドと組んだコンテンツも並ぶ。9月4日(金)から6日(日)まで芝生広場ではNCTのデビュー10周年記念展示と「アディダス」の体験型展示が運営され、最終日の6日(日)にはNCTの舞台衣装や所蔵品を使ったバザーとランウェイ行事が、祭りのフィナーレを飾る予定だ。
ロッテ百貨店は今後もロッテタウン蚕室のシグネチャー行事を続けていく方針を示している。10月には松坡(ソンパ)区とともに、今年で8回目となる流通業界を代表するランニングイベント「2026スタイルラン」を開催する。さらにクリスマスシーズンには、韓国のクリスマスマーケットの歴史を塗り替えたとされる「ロッテタウン クリスマスマーケット」を、新しい姿であらためて披露する予定だという。夏のBIGBANGとポケモンから、秋のランニングイベント、そして冬のクリスマスマーケットまで、蚕室の商業エリアを一年を通じた催事の舞台として使い続ける形になる。
日本の読者にとっては、石村湖とロッテワールドモール、ロッテワールドタワーが集まる蚕室一帯が、買い物と観光の目的地として知られている場所だ。今回の一連の催しは、その敷地全体を屋外展示やマーケットの会場として使い、百貨店やモールの中だけで完結しない導線をつくった点が特徴といえる。BIGBANGの20周年展示はすでに8月23日で終了しているが、ポケモンとのコラボによるサマーマーケットは8月31日まで、ソウルファッションウィーク関連のプログラムは9月3日から6日まで続く。渡韓を予定している人にとっては、日程を合わせれば無料の屋外展示やコラボメニュー、ランウェイといったコンテンツに触れられる時期にあたる。








