パク・ウンビン、デビュー30周年ファンコンサートの構想を語る
俳優のパク・ウンビンが、ファッション誌『マリ・クレール(Marie Claire)』9月号のグラビアとインタビューに登場し、現在準備を進めているデビュー30周年記念のファンコンサートについて自らの言葉で語った。この内容は8月28日、韓国メディアのスポーツ東亜が報じた。撮影はもちろん、俳優としての現在地や、直前まで出演していたドラマの役づくりについても率直に語られており、グラビアの華やかさ以上に、本人の考え方が伝わる内容になっている。
インタビューでパク・ウンビンは、多忙な日々を送っているとしたうえで、準備中のファンコンサートのコンセプトを「ウンビンノート:EUN-iverse」だと明かした。そのうえで「30周年ということもあり、少し特別に記念して一緒に祝いたい、というファンの皆さんの願いを、自分にできる限り満たして差し上げたい」と語っている。さらに構想の中身についても踏み込み、「これまで演じてきたキャラクターをひとつの世界としてまとめたら、結局は自分という人間になるのではないか、最も自分らしい姿をお見せできるのではないか、という思いで一生懸命に企画中です」と説明した。加えて「そのために、自分の内なる声にも一生懸命に耳を傾けています」とも述べており、単なる記念イベントではなく、自身の俳優人生を振り返って再構成する場として位置づけていることがうかがえる。コンセプト名の「EUN-iverse」は、本人の名前と「ユニバース(宇宙)」を重ねた造語で、演じてきた役柄をひとつの世界に束ねるという発想が、そのまま言葉になっている形だ。
写真: パク・ウンビン — Marie Claire Korea / CC BY 3.0インタビューでは、直前に終了したtvNドラマ『オシャッカン・ヨネ(오싹한 연애)』でチョン・ヨリを演じた過程についても語られた。パク・ウンビンは「自分が『私はこうなるだろう』と決めつけるよりも、もっと広大な可能性があるかどうかは、誰にも分からないことじゃないですか」と述べ、続けて「不完全さのなかで、より大きな信頼を見つけたい気持ちなのかもしれません」と語っている。自ら限界を定めるのではなく、新しい可能性へ向かおうとする俳優としての葛藤と、飾らない一面がのぞく言葉となった。
グラビアそのものは、余白と光を生かしたミニマルな空間を背景に、パク・ウンビンが本来持っている雰囲気に焦点を当てた構成になっている。公開されたカットのうち、モノクロのクローズアップでは、深く、はっきりとした眼差しでカメラを見つめ、強い没入感を生んでいる。長く垂らしたヘアと自然なメイク、そして簡潔なジュエリーが組み合わさり、抑制された洗練と成熟した魅力を際立たせた。もう一枚のカットでは、ホワイトを軸に対照的なムードが作られている。繊細な質感のホワイトのニットドレスに、ゆとりのあるシルエットのアウターを羽織り、ブラックのストラップシューズでポイントを添えた。柔らかく降り注ぐ光と、彼女特有の清らかなビジュアルが調和し、優雅な雰囲気を最大限に引き出している。このグラビアは『マリ・クレール』9月号と公式ホームページで見ることができる。
ネットユーザーからは「デビュー30周年ファンコンが楽しみ」「パク・ウンビンならではの清らかな雰囲気が際立つ」「30年間演じてきたキャラクターをひとつにまとめるコンセプトが気になる」「グラビアの雰囲気が本当によく似合っている」といった反応が寄せられた。記事に付いたコメント欄でも「信じて見られる女優」「良い俳優、30周年おめでとうございます」「いつも変わらない人、パク・ウンビン」といった声が並んでいる。
インタビューで触れられた『オシャッカン・ヨネ』は、日本では『恋は命がけ』のタイトルで知られる作品で、2011年に製作された同名映画を連続ドラマとして作り直した一作だ。tvNで2026年7月18日に放送が始まり、全12話。パク・ウンビンが主演を務め、イェ・スジョン、ヤン・セジョン、オン・ソンウ、キム・ドワン、イ・チャンホン、チョ・ヘジュ、ペク・ジウォン、キム・ミノ、イ・ジュニョク、チャ・ミギョンが出演した。放送開始と同じ日からNetflixを通じて日本を含む海外にも配信されており、韓国での放送とほぼ変わらないタイミングで追いかけられる点が特徴だった。映画版を知っている視聴者にとっては、同じ題材がドラマの尺でどう組み直されたかを見比べる楽しみもある作品といえる。
このドラマの終盤は、緊張感の高い展開が続いた。8月22日に放送された第11話では、オン・ソンウ演じるカン・ミンファンが、パク・ウンビン演じるチョン・ヨリを殺人の容疑者に仕立て上げ、さらに自動車事故まで仕組むという展開が描かれた。この回では、カン・ミンファンの過去も明かされている。12年前に起きたヨットの事故で、弟のカン・ジファン(キム・ミンチョル)の手をわざと放し、事故死に見せかけていたことが判明した。これまで不慮の事故として扱われてきた出来事が、実は兄による意図的な行為だったという構図が視聴者に提示された形だ。物語はここで一気に緊張を高め、8月23日放送の最終回へと持ち越された。パク・ウンビンがインタビューで語った「不完全さのなかで、より大きな信頼を見つけたい」という言葉は、こうした濃度の高い役を演じ終えた直後のものとして読むこともできる。
パク・ウンビンはここ数年、性格の異なる作品を続けて手がけてきた。2025年3月19日から4月9日にかけては、ディズニープラスで全8話が配信されたメディカル・クライムスリラー『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』に出演。17歳で医大に首席入学した天才、チョン・セオクを演じた。かつて将来を嘱望された外科医だった彼女が、自らを医学界から追い落とした恩師チェ・ドクヒと再び向き合うという物語で、世界的な脳神経外科医である師をソル・ギョングが演じた。師と、その手で道を断たれた弟子の対峙を軸に、セオクを影のように支えるソ・ヨンジュや、彼女の腕を惜しむ麻酔科医ハン・ヒョンホらが物語に絡む。ユン・チャニョン、パク・ビョンウンが脇を固め、医療ドラマの枠にとどまらず犯罪スリラーとしての緊張感を併せ持つ構成が特徴だった。
続く2026年5月15日には、Netflixで全8話のSFコメディ・アクション『ワンダーフールズ』が公開された。1999年末、新たなミレニアムへの期待とY2Kパニックが入り混じるなか、架空の都市ヘソン市で奇妙な現象が起こるという物語で、心臓に重い持病を抱えるウン・チェニ、市役所に苦情を出し続けるソン・ギョンフン、気弱なカン・ロビンという、はみ出し者の三人がある出来事をきっかけに、それぞれ不安定な超能力を手にしてしまう。パク・ウンビンのほか、チャウヌ、チェ・デフン、イム・ソンジェ、キム・ヘスク、ソン・ヒョンジュが出演し、演出はユ・インシク、脚本はホ・ダジュンが手がけた。超能力の設定それぞれに癖があり、その扱いに四苦八苦する三人と、彼らを導く公務員との関係が物語を動かしていく作りだ。
こうして並べると、2025年のスリラー、2026年5月のSFコメディ、そして同年7月から夏にかけての『恋は命がけ』と、短い期間にまったく異なるジャンルを行き来してきたことが分かる。ファンコンサートで語られた「これまで演じてきたキャラクターをひとつの世界としてまとめたら、結局は自分という人間になるのではないか」という発想は、こうした振れ幅の大きい出演歴を踏まえると、より具体的な意味を帯びてくる。デビューから30年という区切りで、自身が演じてきた役の集積を「EUN-iverse」というひとつの宇宙として提示しようという試みは、俳優本人にとっても、長く見守ってきたファンにとっても特別なものになりそうだ。今回のグラビアは、その準備期間にある彼女の現在の表情を切り取ったものといえる。










