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ハヨン、撮影現場で涙 SBS新作『勝算あります』は撮影続行

하영 인스타/(C) OBCニュース
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曽祖父の親日行為をめぐる論議のさなかにある女優ハヨンが、8月13日、SBSの新ドラマ『勝算あります』の撮影中に感情を抑えきれず涙を流し、現場の撮影が一時中断していたことが分かった。OBCニュースが8月16日、放送関係者の話として伝えた。ハヨンは数時間の休憩を取ったあと落ち着きを取り戻し、再びカメラの前に立って、その日に予定されていた撮影スケジュールを最後までこなしたという。論議が本格化してから、わずか3日後の出来事だった。

発端は8月7日に放送されたバラエティ番組でのハヨンの発言だった。番組でハヨンは、曽祖父、祖父、父、そして姉まで4代続く医師の家系だと自らの家族史を紹介し、曽祖父は日本で西洋医学を学び、漢陽で医院を開いて高宗を診察したこともある、と語った。家族の来歴を誇らしく振り返る内容だったが、放送後、オンライン上でこの曽祖父が安商浩(アン・サンホ、1872〜1927)であることが特定され、日本統治期の行動をめぐる指摘が急速に広がった。

하영 인스타/(C) OBCニュース

所属事務所の対応は途中で変わった。当初は親日疑惑を否定していたが、追加の確認作業を経て立場を修正。安商浩が1916年の大正親睦会の評議員名簿に名前を残している記録が実際に存在すると確認したとして、初期対応の段階で検証が十分でなかったことを謝罪した。ハヨン本人も謝罪文を出し、自分は曽祖父の人生を断片的にしか知らなかったとしたうえで、過去の行いを重く受け止めていると表明した。バラエティ番組で家族史に触れる際、十分な確認をしないまま話したことについても頭を下げている。

ただ、謝罪の公表後も論議は簡単には収まらなかった。過去にハヨンが家族史に言及した場面が放送やオンラインで改めて掘り起こされて拡散し、関心は本人の発言そのものから、出演が決まっている次回作へと移っていった。実際、8月17日には5年以上前のSNS投稿にまで検証の目が向いた。話題になったのは、2021年1月9日にハヨンが自身のインスタグラムに投稿した「生涯初の韓服 楽しかった撮影」という一文で、KBS2のドラマ『暗行御史:朝鮮秘密捜査団』の撮影現場で撮った写真が添えられていた。写真のハヨンはテンギ髪を結い、ピンクのチマと水色のチョゴリを身につけてカメラを見つめている。当時28歳。投稿された当時は撮影現場の何気ない裏話として流れていったものだが、17日午前11時43分にオンラインコミュニティ「TheQoo」に関連スレッドが立ち、まったく異なる文脈で読まれる状況が続いている。投稿自体は現在も検索で確認できる状態にある。

論議は芸能界の枠にとどまらなかった。MKスポーツが8月14日に伝えたところによると、ドラマ『トンネル』『別れが去った』などを手がけた脚本家ソ・ジェウォン氏が14日、独立運動家・故チェ・チョル氏の子息である俳優チェ・ブラムに触れながら、国と社会が独立闘士の子孫を輝かせられないのであれば、拙い文章であっても自分がその方々を輝かせたい、と表明した。論議はドラマ制作の現場、独立運動家の遺族、さらには日韓両国のメディアを巻き込む形へと広がっている。iMBC芸能は今週の韓国芸能界の主要なイシューとして、ハヨンをめぐる家族史の問題、ドラマ演出家アン・パンソク監督の訃報、BTSのV(ヴィ)による聴力低下の告白の三つを挙げ、その筆頭にハヨンの件を置いた。

こうした流れの中心にあるのが、まさに涙が流れた現場である『勝算あります』だ。この作品は、元弁護士で現在は事務長を務める人物が率いる法律事務所が、勝ち目のなさそうな事件を次々と解決していく姿を描くコミック法曹探偵物。イ・ジェフンとハヨンが主演を務め、2027年のSBS編成が予定されている。制作陣にとって難しいのは、撮影がすでに相当部分まで進んでいる点だ。SBSは論議を認識しているとしながらも、撮影分量や具体的な進行率については公開が難しいとしている。現時点で、ハヨンの降板や主演交代が決まったという公式発表は出ていない。

ドラマ制作は、複数の俳優とスタッフのスケジュール、セット、撮影場所、制作費が互いに噛み合って動いている。撮影が相当部分進んだ状態で主演俳優を交代させれば、すでに完成した場面を撮り直さなければならない事態まで生じかねない。一方で、論議が長期化すれば作品の公開時期まで負担が続く可能性もある。降板か続行かという単純な二択ではなく、制作側は双方のリスクを抱えたまま判断を迫られている構図だ。

ハヨンは近年、配信作品で存在感を高めてきた俳優でもある。2025年1月24日にNetflixで公開された全8話の『トラウマコード』では、チュ・ジフン、キム・ウィソン、キム・ソニョン、ユン・ギョンホ、チュ・ヨンウ、チョン・ジェグァンらとともに出演。今回の論議の直前となる2026年8月7日には、同じくNetflixで全12話のロマンティックコメディ『恋は飴模様』(原題『이런 엿 같은 사랑』)の配信が始まったばかりだった。記憶を失ったソウル中央地検の検事コ・ウンセと、自分は恋人だと言い張るボクシングコーチのチャン・テハを描く作品で、チョン・ヘインがテハを、ハヨンがウンセを演じている。元やくざという過去を持つ男と、汚職を追ってきた検事の同居生活が物語の軸だ。演出は『マイ・デーモン』のキム・ジャンハン、脚本はモ・ジヘ。ホ・ソンテ、キム・ヨンオク、チャン・ヘジンら実力派が脇を固め、飴の里の場面は慶尚北道醴泉郡の金塘室村で撮影された。配信開始と論議の発端となった番組放送が同じ8月7日だった点も、今回の状況が作品にとって痛手となっている理由の一つといえる。

日本の読者にとって分かりにくいのは、韓国で親日行為をめぐる問題がなぜこれほど重く受け止められるのか、という点かもしれない。今回の場合、問題とされたのは本人の言動ではなく、1927年に亡くなった曽祖父の記録である。それでも論議が拡大したのは、本人がバラエティ番組で家族史を誇る形で語り、その内容が後から史料上の記録と食い違ったという経緯が絡んでいるためだ。所属事務所が当初否定したのちに立場を翻した点も、批判が長引く一因となった。

今後の焦点は、『勝算あります』をめぐる制作側の判断と、ハヨン自身がこれからどう振る舞うかに移る。撮影現場で流した涙そのものが次の行方を決めるわけではなく、すでに公表した謝罪のあとにどのような姿を見せ、それを世間がどう受け止めるかがより重要になった、とOBCニュースは指摘している。『勝算あります』の2027年SBS編成という予定に変更があるかどうかを含め、当面は制作陣の対応が注目される。

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