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ATEEZサン、D&Gの2026年秋キャンペーンに登場

ATEEZ写真: ATEEZ — Lynxalma / CC BY-SA 4.0
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人気グループATEEZ(エイティーズ)のメンバー、サンが、イタリアの高級ブランド「ドルチェ&ガッバーナ」の2026年秋シーズン・キャンペーンに登場した。韓国版ヴォーグは2026年8月19日、このキャンペーンビジュアルを紹介し、強い印象を残すモデルたちが並ぶ中でサンの存在感が際立っていると伝えた。サンは前年の秋にドルチェ&ガッバーナのファミリーに加わっており、今回のキャンペーン起用はその流れの中に位置づけられる。

公開されたビジュアルでサンは、二つの異なる表情を見せている。ひとつは、柔らかなふわりとした素材の半袖セーターポロシャツにピンストライプのパンツを合わせたスタイルで、やさしさとモダンさを併せ持つ雰囲気に仕上がっている。もうひとつのカットでは、豊かな毛足が存在感を放つグレーのファーコートに黒のシャツとチャコールのトラウザーを重ね、ドラマチックな装いを見せた。柔と剛、軽やかさと重厚さという対照的な二面を、一つのキャンペーンの中で担っている形だ。

キャンペーン全体を貫くのは、ブラック、レース、そしてテーラリングという三つの要素である。いずれもドルチェ&ガッバーナを代表するコードであり、ブランドが数十年にわたって守り続けてきた独特の官能美を、現代的な視線であらためて解釈し直した内容になっている。長く積み重ねてきたブランドの記号を、そのまま繰り返すのではなく、新しい感覚として咲かせるという意図が込められている。

スタイリングの構成も、その意図を反映している。シースルーのレースドレスとピンストライプのスーツ、ネクタイ、シャツ、構築的なコートといったアイテムが並び、互いを打ち消し合うのではなく、完璧なバランスを形づくっている。透け感のある女性的な素材と、直線的で硬質なテーラードアイテムが同じ画面に共存する構図だ。全体としては重みのあるトーンでまとめられているが、その上にバーガンディ色の「マイ シシリー」バッグのような小さな色彩のポイントが置かれ、画面に呼吸を与えている。

このキャンペーンの撮影を手がけたのは、写真家のスティーヴン・マイゼルである。現代ファッションのイメージを最もよく捉えてきた写真家の一人と評される人物で、今回は久しぶりにドルチェ&ガッバーナとタッグを組んだ。マイゼルとブランドの関係は非常に長く、1989年秋シーズンから共に歩み、ブランドの核となる要素を視覚的に表現し続けてきた。単発の起用ではなく、数十年にわたって同じブランドのイメージを形づくってきた写真家が、あらためてカメラの前にモデルたちを立たせたという点が、今回のキャンペーンの下地になっている。

ヴォーグ・コリアが特に注目したのは、服そのものと同じくらい、モデルたちの間に流れる微妙な空気だった。異なる個性がかみ合うことで新たに生まれるエネルギーと、感情のぶつかり合い。マイゼルのカメラは、そうした人と人の間に立ち上がるものを捉えている。衣服を美しく見せるための静止した画面ではなく、複数の人物が同じ空間にいることで生じる緊張感が、そのまま画面の主題になっているという読み解きだ。強い印象を持つモデルたちが中心に立つ構成も、その狙いに沿ったものといえる。

そうしたキャストの中で、サンは一人のパフォーマーとしてではなく、ブランドの世界観を構成する一要素として画面に収まっている。ふわりとした素材のポロシャツにピンストライプパンツという組み合わせは、キャンペーン全体を貫くテーラリングのコードに柔らかい質感を掛け合わせたもので、グレーのファーコートに黒シャツとチャコールのトラウザーという組み合わせは、ブラックという基調色の上にボリュームのある素材を重ねた構成になっている。いずれも、キャンペーンが掲げるブラック、レース、テーラリングという三要素のうち、ブラックとテーラリングの側から展開されたスタイリングだ。

サンが所属するATEEZは、韓国の男性グループとして活動しており、そのメンバーがヨーロッパの老舗ブランドのグローバルキャンペーンに、名だたるモデルたちと並んで起用されたことになる。2025年秋にドルチェ&ガッバーナのファミリーに加わってから、およそ1年を経ての今回の登場であり、一度きりの共演ではなく継続的な関係の中で積み重ねられた仕事だという点が、記事でも触れられている。ブランド側が長期的なパートナーとして関係を築いてきた相手を、節目となるシーズンキャンペーンの中心的なキャストに置いたという構図である。

日本の読者にとっては、韓国のアーティストがハイファッションの領域で果たす役割の変化を示す一例として受け止められるだろう。特定のシーズンの広告に一度顔を出すのではなく、ブランドの歴史を長く支えてきた写真家の作品世界の中に組み込まれ、ブランドが数十年守ってきたコードを体現する側に回るという形だ。今回のキャンペーンビジュアルは、ドルチェ&ガッバーナの提供によるもので、撮影はすべてスティーヴン・マイゼルが担当している。ヴォーグ・コリアは記事の結びで、両者が再び出会って完成させた2026年秋キャンペーンを、ぜひ確認してほしいと呼びかけた。

ブラックという色、レースという素材、テーラリングという技術。この三つの言葉だけを聞けば、ドルチェ&ガッバーナを長く見てきた人にとっては馴染み深いものばかりである。だが、それらを現代的な視線で組み替え、モデル同士の間に生まれる感情の衝突までを画面に取り込むことで、見慣れた記号が新しい感覚として立ち上がる。サンが見せた柔らかさとドラマチックさの二面は、その組み替えの過程を最も分かりやすく示すカットの一つになっている。

公式アカウントの投稿

写真・動画は各アーティストおよび所属事務所の公式チャンネルの投稿です。再生すると YouTube に移動します。

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