リセンヌ事務所、リブの誕生日サポート告知に「カスタムイヤモニ」で物議
写真: RESCENE — K-POPIT 케이팝잇 / CC BY 3.05人組ガールズグループのリセンヌ(RESCENE)の所属事務所、ザ・ミューズエンターテインメントが出したファン向けの案内が、韓国のネット上で賛否を呼んでいる。メンバーのリブの誕生日に向けて、9月28日にMnet Plus(エムネットプラス)へ「リブ誕生日サポート申請案内」を掲載した。その中で、事前の相談が必要な贈り物の例として「カスタムインイヤー」を挙げたことが発端だ。一部のファンからは「仕事に使う機材をファンに求めている」と反発が出ている。韓国の経済紙マネートゥデイが9月30日に報じた。
案内の中心は、10月11日に誕生日を迎えるリブへのサポートについて、公式チャンネルから申し込み、発送してほしいというお願いだった。反発を招いたのは、そのあとの「プレゼントの注意事項」という項目だ。事務所はここで、会社との事前の調整が必要な品物についてはメールで問い合わせるよう求めた。その例として、括弧書きでカスタムインイヤーを示していた。

韓国アイドルの応援文化になじみのない読者のために補足しておく。「サポート」は、ファンがアイドル本人に贈るプレゼントなどを指す言葉だ。マネートゥデイも記事で「サポート(プレゼント)」と言い換えている。誕生日はファンが贈り物を届ける大きな機会のひとつで、今回の案内は、その申し込み方法を事務所が示したものだった。
では、なぜインイヤーがここまで問題になったのか。インイヤーはステージに欠かせない音響機器とされ、日本では「イヤモニ」の名で知られている。マネートゥデイによると、リセンヌのメンバーはこれまで9万ウォン台の安いインイヤーを使ってきた。一方、案内に書かれたカスタムインイヤーは使う人に合わせて作るオーダーメード品で、値段は数百万ウォンにもなるという。メンバーが今使っているものとは、価格の桁がまったく違う。
この案内はオンラインコミュニティなどで広まり、ファンから厳しい声が相次いだ。批判の中心は、仕事に使う道具を誰が用意すべきかという点だ。「会社が基本的な支援もせず、誕生日サポートを名目にファンに物乞いしている」「業務用の機材は当然会社が用意すべきだ」という意見が出た。「品目まで書いてあるのが、あまりにあからさまにファンにねだっているようで抵抗を感じる」という声もあった。この最後の意見が示すように、反発の多くは、公式の案内に具体的な品名が書かれていたことそのものに向けられていた。
議論をさらに大きくしたのが、最近の韓国芸能界の流れとの違いだ。G-DRAGON(ジードラゴン)やパク・ボゴムをはじめ、多くの芸能人が誕生日の贈り物を辞退している。手書きの手紙だけを受け取ったり、ファンダムの名前で寄付をしたりする例もある。贈り物を断るスターが目立つなかで、事務所の側から高価な機材の名前が出たことは、この流れとはっきり対照的に映った。
ただし、ネット上の反応は批判ばかりではない。「贈り物の品目を指定したわけでも、強制したわけでもないのに、魔女狩りがひどい」と事務所をかばう意見もある。「ファンからの問い合わせに備えて書いたのではないか」「カスタム品だから、作る前にサイズなどを相談する必要があるのでは」と、案内の意図を好意的に受け取る声も出ている。実際、案内の文面は「メールで問い合わせてほしい」という書き方で、カスタムインイヤーを贈るよう求める表現にはなっていない。使う本人に合わせて作る品だけに、事前の調整が必要だというのが擁護する側の主な根拠だ。
批判する側も擁護する側も、問題にしているのは告知のわずかな一文の書き方だ。公式の案内に数百万ウォンもする機材の名前が例として出たことで、ファンの間に「本来は会社が負担すべきものではないか」という疑問が生まれた。メンバーがこれまで9万ウォン台のインイヤーを使ってきたという事情が、議論の背景として報じられている。
リセンヌは2024年3月にデビューした5人組ガールズグループだ。今年の上半期には、メンバーのウォニのYouTubeチャンネルから生まれた「巨済ヤッホー(コジェ ヤホ)」というミームが話題になった。これをきっかけに、デビュー曲「LOVE ATTACK」が韓国の代表的な音楽配信サービス、メロンのTOP100で1位になった。発表から時間がたった曲が再びチャートを駆け上がる現象を、韓国では「逆走(ヨクチュヘン)」と呼ぶ。2024年3月のデビューから2年ほどたってのチャート首位は、まさにその逆走だった。
グループの知名度が大きく上がった今年、事務所の告知ひとつが議論の的になった形だ。
経緯を整理しておく。事務所が案内を出したのが9月28日で、その後コミュニティで広まり、マネートゥデイが30日夜に報じた。リブの誕生日の10月11日までは、残り10日あまりだ。マネートゥデイの記事では、事務所がこの反発を受けて説明したり、案内を直したりしたという話は伝えられていない。サポートの受け付けがこのまま続くのか、事務所が何らかの説明をするのかが、今後の焦点になりそうだ。
誕生日を祝いたいというファンの気持ちと、アーティストの活動に必要なものを誰が用意するのかという問題。今回の告知は、その境目がどこにあるのかを、あらためてファンに問いかける形になった。










