ZEROBASEONE、日本2枚目のEP『回帰LOVE』を配信スタート
韓国の5人組グループZEROBASEONE(ゼロベースワン)が、8月19日午前0時、日本での2枚目となるEP『回帰LOVE』を各種オンライン音源サイトを通じて公開した。所属事務所はWAKEONE。今回のEPは、日本市場に向けて制作された作品としては通算2作目にあたり、日本語で歌われた楽曲を軸に構成されている。
『回帰LOVE』に貫かれているテーマは「君のもとへ帰る(circling back to you)」。このコンセプトのもと、タイトル曲「イグジステンス」に加え、「アフロディーテ(Aphrodite)」「TOP 5」の日本語バージョンが並び、収録曲は合計3曲となっている。EPという形式の通り、曲数を絞ったうえで一つのテーマを描き切る構成が取られており、日本語詞で届けられる既発曲の再解釈と、新たに書き下ろされたタイトル曲が同居する形になった。
タイトル曲「イグジステンス」は、EP本体の発売に先立ち、8月10日に先行公開されていた。この曲を手がけたのは、日本のバンドOmoinotake(オモイノタケ)のメンバーである。ZEROBASEONEのボーカルと、Omoinotakeが持つ音楽的な色合いを組み合わせた楽曲として仕上げられており、韓国のグループと日本のバンドの作家性が交わる一曲になっている。日本のアーティストが韓国グループの日本向けタイトル曲を制作するという座組みは、単なるローカライズにとどまらず、日本の音楽シーンの文脈をそのまま作品に取り込む試みだと言える。
「イグジステンス」と同時に公開されたミュージックビデオでは、夢に向かって走っていく現在の5人のメンバーの姿と、過去の学生時代の姿とが交差しながら描かれる。慌ただしく過ぎていく日常のなかで、そばにいる大切な存在をあらためて振り返らせる——そうしたメッセージが映像に込められている。EP全体のテーマである「君のもとへ帰る」という言葉と、この映像が描く「過去と現在の往復」は、そのまま重なり合う関係にある。タイトルに掲げられた「回帰」という語も、時間をさかのぼって大切なものを見つけ直すという作品の芯を、端的に示している。
ZEROBASEONEは、Mnetのオーディション番組『BOYS PLANET(ボーイズプラネット)』を通じて結成されたプロジェクトグループで、2023年にデビューした。番組発のグループという成り立ちは、韓国の音楽業界では一つの定番の形式であり、視聴者の投票によってメンバーが選ばれ、一定期間をともに活動するという枠組みのなかで走り出す。ZEROBASEONEもその流れの上に立ち、デビューから今日まで活動を重ねてきた。現在活動しているメンバーは、ソン・ハンビン、キム・ジウン、ソク・マシュー、キム・テレ、パク・ゴヌクの5人である。ミュージックビデオに登場するのが「現在の5人のメンバー」と説明されているのも、この現行体制を指している。
日本でのEPリリースは、韓国のグループが日本のリスナーに向けて活動を広げる際の、代表的なステップの一つでもある。韓国語の原曲を日本語詞に置き換えたバージョンを収める手法は長く用いられてきたもので、今回の『回帰LOVE』でも「アフロディーテ」「TOP 5」の2曲がその形で収められた。すでに耳になじんだ楽曲を日本語で聴き直すことができる点は、日本のファンにとって分かりやすい魅力となる。一方で、日本のバンドのメンバーが手がけた新しいタイトル曲を核に据えたことで、単なる既発曲の焼き直しではない一枚として成立している。
配信は8月19日午前0時、各種オンライン音源サイトで一斉に始まった。日付が変わると同時に音源を解禁するのは、韓国・日本のいずれの市場でも定着した手法で、ファンが同じ時刻に同じ楽曲へ触れられるようにする狙いがある。先行公開された「イグジステンス」で作品の方向性を示し、そこから9日後にEP全体を届けるという流れも、リリースの設計としては明快だ。ミュージックビデオが同時に公開されていたことで、楽曲のメッセージと映像表現をあわせて受け取ることができる形になっていた。
なお、EP発売と同じ8月19日には、メディアが公開したフォト企画でもZEROBASEONEの姿が伝えられている。メンバーがカメラに向かってハートをつくるポーズを見せた様子が写真として紹介されたもので、新譜の発売日にあわせてグループの露出が重なった一日となった。
2023年のデビューから、番組出身のグループとして歩んできたZEROBASEONEにとって、日本での2枚目のEPは活動の幅を示す一つの節目にあたる。日本のバンドのメンバーによるタイトル曲、日本語バージョンの既発曲、そして過去と現在を行き来する映像表現。『回帰LOVE』という一枚には、日本のリスナーに向けた導線と、グループ自身の来し方を映す視点とが、同じテーマのもとに束ねられている。日本のファンは、各種オンライン音源サイトを通じて、この3曲をすでに聴くことができる。









