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アン・ボヒョン主演『財閥×刑事2』、視聴率7.4%で上昇気流

アン・ボヒョン写真: アン・ボヒョン — K-POPIT 케이팝잇 / CC BY 3.0
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俳優アン・ボヒョンが主演を務めるSBS金土ドラマ『財閥×刑事2』が、放送中盤に差しかかって上昇気流に乗っている。第4話では最高視聴率7.4%(ニールセンコリア提供)を記録し、グローバルの配信ランキング集計サイト「FlixPatrol」でも8月18日時点で韓国ディズニープラスの「非オリジナルドラマ」部門1位に立った。第5話は8月21日午後9時50分から放送される。

この作品は、捜査が行き詰まったときに財力で状況をひっくり返す“財閥刑事”チン・イス(アン・ボヒョン)と、新しくチームを率いることになったチュ・ヘラ(チョン・ウンチェ)が組んで事件を追う、痛快な共助捜査劇だ。制作はスタジオS、ビッグオーシャンE&M、BAエンターテインメントが手がけている。SBSの金土ドラマ枠でシリーズ2作目として放送されており、前作より拡張されたスケール、華やかな見どころ、テンポの速い展開が加わったと伝えられている。

物語の中心にいるチン・イスは、前例のない“財閥刑事”という設定を持つ人物だ。悪人を懲らしめるためなら、自らのチートキーである「カネとコネ」を惜しみなく動員する。証拠を一つずつ積み上げていく一般的な刑事ドラマの捜査とは異なり、財力と人脈を前面に押し出して事件に迫っていく進め方が、この人物ならではの持ち味になっている。命がけのカーチェイスも、ためらいのない潜入捜査も辞さず、体を張って事件を解決していく。

そして事件が片づいたあとが、この人物のもう一つの見どころだ。悪党を成敗した直後、体面を取り繕ったり謙虚なふりをしたりはせず、自画自賛を連発して“ふんぞり返りモード”を発動する。その厚かましいまでの自信が、かえって視聴者に愉快な笑いを届けている。憎らしいはずなのに憎み切れない、という反応が作品への関心を押し上げている。

変装のバリエーションも幅広い。チン・イスは時事教養番組の司会者に変身し、放送を通じて犯罪者たちの悪事を告発してみせる。ここで発揮されるのが、持ち前の“目立ちたがり”ぶりだ。かと思えば、暴力団の下っ端に扮して潜入捜査を敢行する場面もあり、そこではしれっとした心理戦と巧みな話術で相手を丸め込んでいく。銃を見事に命中させたあとには「これくらいならジョン・ウィックだろ」と自分を持ち上げるなど、格好よさと自己陶酔のあいだを行き来する。

父のように慕うチェ会長(キム・ミョンス)に対しても遠慮がない。時と場所を選ばず連絡を入れては、最高級の乗用車やヘリコプターを借りてしまう厚かましさを見せる。手にけがを負った状況でも自分のシグネチャーのジェスチャーだけは手放さない、という根性ある目立ちたがりぶりも描かれ、甘さと辛さが同居する“単じょっぱい魅力”を作り出している。

この人物が視聴者の大きな支持を得ている背景には、アン・ボヒョンの緩急を効かせた演技がある。強気な振る舞いを前面に押し出す場面と、力を抜いて見せる場面。その切り替えの巧みさが、一歩間違えば嫌みに映りかねないチン・イスというキャラクターに、ウィットと人間味を加えている。前のシーズンよりも増幅した目立ちたがりぶりとユーモア、そして正式な警察官になった後のいっそう老練になった捜査能力が、円熟味を増したアン・ボヒョンの演技力と噛み合い、キャラクターの立体感を高めているという評価だ。韓国では「アン・ボヒョンの人生キャラ(生涯の当たり役)」という声まで上がっている。

シリーズ2作目という立ち位置も、この評価を後押ししている。チン・イスは前作の時点から財力を武器にする刑事として描かれてきたが、今作では正式な警察官という身分を得たことで、捜査の手つきそのものが変わった。無鉄砲さだけでは片づかない仕事を、経験を積んだ者の余裕でこなしていく。その一方で、目立ちたがりの気質はむしろ強くなっている。この二つの変化が同時に起きていることが、続編ならではの見応えにつながっている。

アン・ボヒョンにとって、2026年は出演作が続く年でもある。今年1月5日から2月10日まで放送された全12話のラブコメディ『スプリング・フィーバー』では、田舎町シンスを舞台に、荒くれ者と誤解されがちだが実は情に厚いエネルギー会社の代表ソン・ジェギュを演じた。ソウルからやって来た倫理教師ユン・ボム(イ・ジュビン)は心を閉ざしたミステリアスな女性で、ジェギュが男手ひとつで育てる甥ハンギョルの担任がボムだと分かったことから、二人の距離は少しずつ縮まっていく。ペク・ミナのウェブ小説を原作とし、tvNの月・火曜20時50分枠で放送されたほか、Amazon Prime Videoでも世界配信された。演出は『私の夫と結婚して』のパク・ウォングク監督が担当し、地元の人々が話す方言も作品の持ち味となった。共演にはイ・ジェイン、イ・ジュビン、チャ・ソウォン、チョ・ジュンヨンが名を連ねている。抑えた情感を漂わせる田舎町の恋愛劇から、財力を振りかざす痛快刑事ドラマへ。振れ幅の大きい二作を同じ年に届けている格好だ。

日本の読者にとってなじみ深い言い方をすれば、SBSの金土ドラマ枠は、韓国の地上波の中でも話題作が集まる時間帯にあたる。『財閥×刑事2』は「金土のサイダーユニバース」と呼ばれる系譜に位置づけられており、視聴後に胸のすくような爽快感を残す作風が特徴だ。地上波での放送と並行して配信でも支持を集めている点は、8月18日時点でディズニープラスの韓国国内ランキング「非オリジナルドラマ」部門1位という数字にも表れている。テレビとオンラインの双方から入り口が用意されている作品といえる。

第4話で7.4%という最高視聴率を記録した勢いが、この先どこまで伸びるのか。第5話は8月21日午後9時50分に放送される。チン・イスがまたどんな“チートキー”を切り、事件のあとにどんな自画自賛を口にするのか。アン・ボヒョンが演じるこの人物の押し引きが、後半戦の見どころになりそうだ。

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