FIFTY FIFTY、T1のサマーフェス出演 アテナはショーマッチにも登場
写真: FIFTY FIFTY — Soichro / CC0ガールズグループFIFTY FIFTY(フィフティ フィフティ)が、8月15日にソウル・オリンピック公園KSPO DOMEで開かれたeスポーツイベント「T1 HOME GROUND SUMMER FESTA(T1ホームグラウンド・サマーフェスタ)」に出演し、パフォーマンスを披露した。メンバーのアテナは、同イベント内で行われたショーマッチにもプレイヤーとして参加している。所属事務所アトラクトが写真を公開した。
この日、FIFTY FIFTYはイベント内の「スポティファイ・ステージ」に登場。披露したのは「Pookie(プーキー)」「Genie Magic(ジニー・マジック)」、そして「Gravity(グラビティ)」の3曲だ。音楽番組やコンサートではなく、eスポーツのファンイベントという場でのステージだったが、華やかなパフォーマンスで会場を盛り上げ、集まったファンから大きな反響を得た。K-POPグループとeスポーツの現場が交わる形の出演となった。
会場となったKSPO DOMEは、ソウル・オリンピック公園の中にある屋内競技場で、韓国では大型コンサートやスポーツイベントの舞台として知られる場所だ。今回の「T1ホームグラウンド」は、eスポーツ球団T1がファンとともに楽しむことを目的に開くイベントで、LCK(リーグ・オブ・レジェンド・チャンピオンズ・コリア)の試合をはじめ、ショーマッチ、社会貢献プログラムなど、複数の企画が一日を通して用意されていた。競技そのものを見せるだけでなく、音楽ステージや交流企画を組み合わせて、ファンが一日中滞在して楽しめる「フェスタ(祭り)」の形を取っているのが特徴といえる。
そのプログラムの中で、とりわけ注目を集めたのがアテナの参加だった。アテナは現在、T1のヴァロラント・アンバサダーとして活動している。今回はステージに立つだけでなく、ショーマッチの試合そのものに出場した。ともにプレーしたのは、ヴァロラントを代表するグローバルスター「TenZ(テンズ)」、元リーグ・オブ・レジェンドのプロゲーマー「Pawn(ポン)」、そしてT1のインフルエンサーである「イ・サンホ」「ドヒョン」らだ。歌手としてステージに立つ姿とは違う一面を見せた格好で、アイドルとしての活動とゲームアンバサダーとしての活動が同じ日の同じ会場で並んだことになる。
アンバサダーの肩書きは名前だけのものになりがちだが、アテナの場合は実際に試合の場に出て、プロゲーマーやグローバルスターと同じ卓に着いた。ヴァロラントはチーム戦のシューティングゲームで、世界的な競技シーンを持つタイトルとして韓国でも人気が高い。その象徴的な存在であるTenZ、そしてLoLの元プロ選手であるPawnという、経歴の異なる顔ぶれが一つのショーマッチに揃った点も、この日の企画の幅を物語っている。歌手がゲームイベントにゲスト出演するというよりは、チームの一員としてその場に立っていた、という色合いが強い出演だった。
FIFTY FIFTYは、音楽活動にとどまらず多方面で継続的に活動を続けているグループだ。現在はデビュー後初めてとなるファンコンサート「2026 FIFTY FIFTY Asia Fancon Tour[Still LoBubble(スティル・ロバブル)]」を開催中で、アジア各地を回るツアーの形を取っている。デビュー初のファンコンサートツアーという節目の活動と並行して、今回のようなeスポーツイベントへの出演もこなしている形になる。所属事務所によれば、今後もさまざまなスケジュールでファンと会っていく予定だという。
今回披露された「Pookie」「Genie Magic」「Gravity」の3曲は、いずれもFIFTY FIFTYの持ち歌であり、短い持ち時間のステージでこの3曲を並べた構成となった。フェス形式のイベントでは、グループ本来のファン以外の観客が多数を占めることも珍しくない。今回のようにeスポーツ球団のファンイベントに出演することは、普段K-POPの現場に足を運ばない層に対して、グループのパフォーマンスを直接届ける機会にもなる。実際、記事によれば会場では大きな反響があったという。
日本の読者にとっては、韓国におけるeスポーツの位置づけを踏まえると、この出演の意味が分かりやすい。T1はLCKに参戦する韓国のeスポーツ球団で、リーグ・オブ・レジェンドだけでなくヴァロラントなど複数タイトルでチームを持つ。そうした球団が自らファンイベントを主催し、公式戦にあたるLCKの試合と、エンターテインメント性の高いショーマッチ、さらに社会貢献プログラムまでを一つのイベントに詰め込むというのは、韓国でeスポーツが単なる競技を超えた文化的コンテンツとして根づいていることの表れでもある。そこにK-POPグループの音楽ステージが組み込まれる構成は、両者のファン層が重なり合う現在の韓国エンタメの一断面といえるだろう。
FIFTY FIFTYにとって2026年は、デビュー初のファンコンサートツアー「Still LoBubble」を軸に動いている年だ。ツアーはアジアを回る形で現在進行中であり、その合間に今回のような単発のイベント出演も入っている。アテナのヴァロラント・アンバサダーとしての活動も継続中で、グループとしての活動と個人の活動が並行して進んでいる状況だ。今後もさまざまなスケジュールでファンと会う予定とされており、ステージ上のパフォーマンスと、それ以外のフィールドでの活動の両方から目が離せない。
今回の「T1 HOME GROUND SUMMER FESTA」は8月15日の開催で、KSPO DOMEに集まったeスポーツファンとFIFTY FIFTYが同じ空間で夏の祭りを共有した一日となった。ステージでの3曲と、ショーマッチでのアテナの姿。その両方が同じイベントの中に収まっていたことが、このグループの活動領域の広さをそのまま示す一日だったといえる。










