作家カン・ジヨン氏、ソウル麻浦の教保文庫社屋でニューシスの取材に応じる
写真: 知英 — Kang Ji-young / Public domain韓国の通信社ニューシス(뉴시스)が8月18日付で、作家のカン・ジヨン(강지영)氏がインタビューに応じている様子をとらえた写真を配信した。撮影の日付は「去る14日」、場所はソウル・麻浦(マポ)区にある教保文庫(キョボ文庫)の社屋。写真には「ソウル=ニューシス」のクレジットが付され、撮影と署名はニューシスのキム・ヘジン(김혜진)記者となっている。ニューシスのサイト上での登録日時は2026年8月19日7時50分45秒で、掲載区分は「文化」カテゴリー内に置かれている。
今回こちらに届いた素材は、記事本文を伴う読み物ではなく、写真に短い説明文(キャプション)が添えられた形の配信物である。キャプションに書かれている情報は、カン・ジヨン氏が14日にソウル麻浦区の教保文庫社屋でニューシスのインタビューを受けている、という一文と、日付表記「2026.08.18.」、そして記者のメールアドレス「[email protected]」だけだ。インタビューの中身、つまりどのような質問がなされ、カン・ジヨン氏が何を語ったのかについては、この配信物からは読み取ることができない。したがって本稿でも、確認できる範囲の事実にとどめて伝える。

同じ内容は、韓国のニュースポータル上でも「ニューシスとインタビューする姜志英(강지영)作家」という見出しで、「スターたちのインタビュー」という写真コーナーの一枚として掲出されている。掲載時刻は2026年8月19日7時50分。そこに添えられたテキストも、ニューシスが配信したキャプションと同一で、「写真・映像の提報を受け付けています」「共感言論ニュシスが読者の皆さんの大切な提報をお待ちしています。ニュース価値や話題性があると判断される写真または映像をニューシス写真映像部へ」という、同社が定型で付けている案内文が続く形になっている。つまり複数の経路で確認できるのは、日付、場所、被写体、撮影記者という枠組みの部分だけということになる。
韓国メディアの現場では、こうした「インタビュー写真」の単独配信は珍しいものではない。通信社は取材の場で撮影した写真を、本記事とは別立てで写真データベースに登録し、契約している各媒体が記事に添える素材として利用できるようにしている。写真だけが先に流れ、インタビュー本編は後日あらためて掲載される、という順序になることもある。今回の配信も、その形式に沿ったものだ。日本の読者にとっては、本文のない写真ニュースが独立した「記事」として一覧に並ぶ光景は見慣れないかもしれないが、韓国の主要通信社では日常的な運用である。
撮影場所となった教保文庫は、韓国を代表する大型書店チェーンであり、麻浦区の社屋は出版・書籍関連の取材が行われる場としてしばしば使われている。作家という肩書きの人物が書店運営会社の社屋でインタビューを受けているという事実関係からは、書籍にまつわる取材であった可能性が浮かぶが、その中身については配信物に一切記載がないため、ここで具体的に踏み込むことはしない。あくまで、写真のキャプションが伝えているのは「いつ・どこで・誰が・何をしていたか」に限られる。
なお、この配信物についてはすでに8月19日付でも一度お伝えしている。その際にも確認できた事実は同じで、カン・ジヨン氏が8月14日に教保文庫社屋でニューシスの取材を受け、その様子を撮影した写真が18日付で配信された、という点に尽きる。今回あらためて他社経由の掲出内容と突き合わせても、新たに加わる情報は掲載時刻とポータル上の見出し程度で、インタビューの内容に関する記述は見当たらなかった。
ここからは、こちらのデータベースにある関連情報として登録されている作品について触れておきたい。「ジヨン」という名前で関連付けられている作品のひとつが、SBS TVで放送されたドラマ『素晴らしい新世界』(原題・멋진 신세계)である。主演はイム・ジヨンで、無名の女優シン・ソリが、ある日突然、朝鮮時代に悪女として恐れられたカン・ダンシムの魂が乗り移り人が変わってしまう、という設定の物語だ。彼女の前に立ちはだかるのは「資本主義の怪物」と呼ばれる財閥の御曹司チャ・セゲ。宮中を生き抜いた強靭な精神を持つ主人公が、現代の理不尽に真っ向から向き合っていく。SBSの金土ドラマ枠で2026年5月8日から6月20日まで全14話が放送され、Netflixでも配信された。脚本はカン・ヒョンジュ、演出はハン・テソプとキム・ヒョヌ。共演はチャン・スンジョ、ホ・ナムジュン、イ・セヒ。現代の芸能界と朝鮮王朝という二つの時代が重なり合う構成と、イム・ジヨンの演じ分けが見どころとされる。
もう一本が、tvNで放送されたラブコメディー『憎らしい恋』(原題・얄미운 사랑)だ。正義感あふれる刑事役のイメージに縛られた国民的俳優イム・ヒョンジュンと、正義のためなら容赦のない芸能部記者ウィ・ジョンシン。初心を忘れた俳優と、事実を突きつける記者が繰り広げる舌戦を描く。主演はイ・ジョンジェとイム・ジヨン。共演はキム・ジフン、ソ・ジヘのほか、チェ・グィファ、ナ・ヨンヒ、オ・ヨンソら。脚本は『ドクター・チャ・ジョンスク』のチョン・ヨラン、演出は『グッド・パートナー』のキム・ガラムとアン・ジスクが担当した。全16話がtvN月火ドラマとして2025年11月3日から12月30日まで放送され、Wavveでも配信された。記者という職業が主要人物の一方に置かれている点は、今回の取材風景の写真と符合するモチーフでもある。
さらに、キム・ジヨンが出演者に名を連ねる作品として『テプン商事』(原題・태풍상사)も登録されている。1997年、通貨危機に揺れる韓国を舞台に、26歳のカン・テプンが父の遺した中小企業「テプン商事」の代表を突然引き継ぐ。倒産の危機が迫るなか、経理から営業へと踏み出す社員オ・ミソンや個性豊かな社員たち、そして家族とともに会社を守るため奔走していく物語だ。2025年10月11日から11月30日まで、tvNの土日ドラマとして全16話が放送された。主演はジュノ、演出はイ・ナジョン。出演にはキム・ヨンオク、イ・チャンフン、キム・サンホ、シウミン、キム・ジェファ、パク・ソンチャク、キム・ジヨン、ム・ジンソン、キム・ソンイ、イ・サンジン、クォン・ハンソル、クォン・ウンソンらが名を連ねる。Netflixを通じて世界50か国以上で同時配信され、各話のサブタイトルに1990年代のドラマ名が使われるなど、時代の空気を映す仕掛けも盛り込まれた。
今回の写真配信そのものは、インタビューの中身が明かされていないため、現時点で読み取れる意味は限定的だ。カン・ジヨン氏がニューシスの取材を受けたこと、その場が8月14日のソウル麻浦区・教保文庫社屋であったこと、写真が18日付で配信され19日朝にポータル上でも掲出されたこと。確認できるのはこの三点である。インタビューの本編がのちに公開されれば、そこで語られた内容が新たに伝えられることになる。それまでは、この一枚の写真が示す事実関係を正確に押さえておくにとどめたい。










