ITZYユナ、韓国ブランド「トリミングバード」初のモデルに起用
写真: ITZY — JYPaudition / CC BY 3.0ガールズグループITZY(イッジ)のユナが、韓国の女性服ブランド「トリミングバード(TREEMINGBIRD)」の初のブランドモデルに起用された。ブランドを展開するブランドインキュベーター、ハゴハウスが2026年8月19日に発表したもので、あわせてユナを迎えた2026年秋冬シーズンのキャンペーン「The Hidden YUNA(ザ・ヒドゥン・ユナ)」も公開された。トリミングバードが特定の人物を立ててブランドモデルとするのは、今回が初めてとなる。
ハゴハウス側が起用の理由として挙げているのは、ユナが持つイメージとブランドの方向性との相性だ。ユナは舞台上での強い存在感に加え、個性の際立つトレンド感のあるスタイルによって、歌手としてだけでなくファッションの領域でも影響力を広げてきた人物である。トリミングバードは、その感覚的で自信に満ちたイメージが、ブランド特有の独自のムードを新しい形で見せられると判断し、モデルに選んだと説明している。自分だけのスタイルを鮮明に示すユナと、差別化されたデザインで注目を集めるトリミングバードの出会いが生む相乗効果に期待が寄せられる、というのがブランド側の言い分だ。
今回公開されたキャンペーン「The Hidden YUNA」は、「スポットライトの向こう側に隠れていた、最もユナらしい瞬間」というコンセプトで制作された。静かな空気とゆっくりとした呼吸がとどまる空間を背景に、舞台上の姿とは異なる、より自由なユナの表情と態度を捉えることに焦点が置かれている。落ち着いた空間の中でこそ輪郭がはっきりしてくる自然な雰囲気を写し取った内容だ、とブランド側は説明している。ステージでのパフォーマンスで知られる人物を、あえてその対極にある静けさの中に置くという構成である。
グラビアで披露されているのは、トリミングバードの2026年秋冬(F/W)コレクションだ。スエード、ツイード、エコレザーといった秋を代表するさまざまな素材のアウターを中心に構成されており、クラシックなノームコアスタイルを土台としている。素材とシルエットに変化を与えながら、ブランドが追求する感覚的な女性服のスタイルを、ユナ特有のイメージで表現した形だ。ユナはこの秋コレクションを完璧に着こなし、ブランドが目指す新しい視線とムードを表現したと評価されている。キャンペーンでユナが着用した商品は、トリミングバードの公式ホームページと、全国のオフラインストアで購入できる。
ハゴハウスの関係者は「K-POPのビジュアルを代表するアイドルであり、自分だけのスタイルを鮮明に見せてくれるユナとトリミングバードが出会い、ブランドが持つ独自の女性服のムードをより魅力的に見せられると期待している」とコメントした。さらに「今回のキャンペーンを皮切りに、差別化されたスタイルでトリミングバードをより多くの顧客に知らせ、新規顧客との接点を広げ、ブランドの影響力を拡大していく」と、今後の展望も語っている。トリミングバードは今回の起用を起点に、既存の顧客だけでなく新しい消費者との接点を広げる計画で、K-POPとファッションの両分野で影響力を拡大しているユナを通じて、ブランドの認知度とアイデンティティを同時に強化する戦略だとされる。
ブランドを展開するハゴハウスについても補足しておきたい。同社は韓国国内を代表するブランドインキュベーターで、ブランド投資・運営、オンラインファッションプラットフォーム、ライセンス、プライベートブランドといった事業を手がける統合ファッション企業だ。2020年からブランド投資とインキュベーションを本格化させており、単なる財務的投資にとどまらず、経営戦略、商品企画、財務、マーケティング、流通といったファッションビジネス全般にわたる支援体制を構築して、ブランドの成長を後押ししてきた。2026年7月時点で合計40のブランドを運営しており、主要ブランドとしてマーティンキム、デパウンド、トリミングバード、ルセプテンバー、テイルダウンなどが名を連ねる。日本の読者にとっては、韓国発の女性服ブランドが単独で成長するのではなく、こうしたインキュベーターの支援体制の下でまとまって展開されている点が、韓国ファッション市場の一つの特徴として見えてくるだろう。
ユナ本人の近況にも触れておく。ITZYは現在、3度目のワールドツアー「TUNNEL VISION(トンネル・ビジョン)」で海外を回る日程が続いている。ユナは2026年8月18日、そのツアーの合間に撮影した近況写真を自身のインスタグラムに投稿しており、韓国メディア「スターファッション」が同日午後6時(韓国時間)に伝えている。公開されたのは、室内でソファに身を預けてカメラを見つめるセルフィーから、夜の街並みを背景にしたスナップまで複数のカットで、飾らない日常の表情と、そのままグラビアに使えそうな雰囲気とが同居する内容だった。今回のキャンペーンが打ち出した「スポットライトの向こう側」というコンセプトは、こうした彼女自身の発信の延長線上にあるとも言える。
メンバーの動きとしては、リアも同じ時期に近況を公開している。リア(本名チェ・ジス、25歳)は2026年8月19日、自身のインスタグラムに屋外プールで撮影した写真を投稿した。「여름 2026(夏 2026)」という短い言葉を添えた複数枚の投稿で、水色のチェック柄のビキニ水着を身に着け、水に浸かった姿を公開している。カットの一つでは、片腕をプールサイドの縁に預けた姿勢でカメラを見つめ、もう一方の手には赤い果物を持っていた。周囲にはガラスのコップと白い器が置かれている。この投稿は韓国メディア「チョスンビズ」が同日午後6時38分に伝え、午後6時41分に記事を更新したほか、芸能メディア「トップスターニュース」も同日午後に取り上げた。ワールドツアーで各地を回る日程の合間に訪れた休息の時間ということになる。
今回のトリミングバードの発表は、韓国内で複数のメディアが同時に報じている。「シングルリスト」は8月19日午前8時4分に、「マネートゥデイ」系の媒体は同9時1分に、「イートゥデイ」は同9時36分に、それぞれ記事を配信した。ファッション業界に関する記事として経済メディアが扱っている点は、K-POPアーティストのブランドモデル起用が、芸能ニュースであると同時に企業の事業戦略のニュースとしても受け止められていることを示している。ユナにとっては、ステージ上のパフォーマーとしての顔とは別に、ファッションアイコンとしての立ち位置をあらためて明確にする機会になったと言えるだろう。キャンペーンで彼女が着用したアイテムは公式サイトと全国の店舗で展開されており、秋の到来とともにブランドの認知がどこまで広がるかが、今後の焦点となる。









