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ソン・ガンとイ・ジュニョン、『フォーハンズ』で交錯する兵役の前後

イ・ジュニョン写真: イ・ジュニョン — Marie Claire Korea / CC BY 3.0
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tvNの新しい土日ドラマ『フォーハンズ』(脚本シン・イウォン、演出パク・ヒョンソク)の制作発表会が8月25日、オンラインで行われた。パク・ヒョンソク監督と俳優のソン・ガン、イ・ジュニョン、チャン・ギュリが出席し、29日の初回放送に向けて作品への思いを語った。この日の会見が特別だったのは、主演二人の兵役をめぐる時期が正反対だったためだ。ソン・ガンにとって『フォーハンズ』は軍服務を終えたあとの復帰作であり、イ・ジュニョンにとっては入隊前に撮影を終えた最後の作品にあたる。イ・ジュニョンはすでに服務中のため、会見は彼の入隊前に事前収録する形で進められた。

ソン・ガンは久しぶりに現場へ戻った当時の心境について、「久しぶりの台本読み合わせだったので、手が震えるほど緊張した」と明かした。その緊張をほぐしてくれたのが、相手役のイ・ジュニョンだったという。ソン・ガンは「イ・ジュニョンが自分の演技をうまく受け止めてくれて安定感が生まれ、気楽に撮影できた」と語り、共演者への感謝を口にした。劇中で二人はピアノを介して密度の高い呼吸を交わす。ソン・ガンは、ピアノの演奏と登場人物の感情を同時に表現する作業は容易ではなかったとしながらも、パク・ヒョンソク監督と絶えず意見を交わしながらカン・ビオという人物を作り上げていったと説明した。

ソン・ガン
写真: ソン・ガン — TenAsia / CC BY 4.0

一方のイ・ジュニョンは、撮影を終えたあとに現場を離れた立場だ。入隊前最後の作品となったことについて問われると、「自分のすべてを懸けたと言える」と言い切った。入隊を控えた心境は持ち前の明るさで語り、事前収録の時点で作品が世に出る「今」を思い浮かべながら、「今ごろ僕は一生懸命訓練を受けているでしょうね」と話した。さらに「涙が出そうなものなのに出ない。ため息が増えるだけ」と冗談めかしてみせた。実際にイ・ジュニョンは先月21日に陸軍の現役として入隊し、現在服務中である。緊張から自分を解き放ってくれたイ・ジュニョンとともに作品を完成させたソン・ガン、そして「すべてを懸けた」という覚悟で撮影を終えたイ・ジュニョン。互いに食い違う時期に兵役という空白期を迎えた二人が『フォーハンズ』で見せる呼吸に関心が集まっている。

『フォーハンズ』は、音楽の天才たちだけが集まる芸術高校で出会った若者たちの友情と愛、競争と成長を描く青春群像劇だ。ソン・ガンが演じるのは完璧主義のピアノの天才カン・ビオ、イ・ジュニョンが演じるのは一度はピアノから目を背け、再びそれと向き合うことになるチェ・ジョンヨ。そしてチャン・ギュリがビオラ奏者のホン・ジェインを演じる。初回放送は8月29日午後9時10分だ。

制作陣は放送を前に、この三人の関係を予告するハイライト映像を公開している。映像はそれぞれに欠落を抱えたまま音楽の前に立つ三人の姿から始まる。カン・ビオは権威あるコンクールで受賞しながらも家族に認められず、完璧な演奏を求めて自分自身を追い込んでいく。厳しい家庭環境で育ったチェ・ジョンヨは、天才的なピアノの才能を持ちながらそれを存分に発揮できないまま彷徨っている。鋭敏な耳を持ちながら自分の演奏に満足できないホン・ジェインは、カン・ビオとチェ・ジョンヨが生み出す旋律を愛している。

三人の日常は、チェ・ジョンヨが韓国芸高へ転校してくることで変わっていく。同じクラスになったチェ・ジョンヨが生まれ持った才能で友人や教師の関心を集めると、カン・ビオも自然と彼を意識し始める。そこへチェ・ジョンヨが遠慮なくカン・ビオの演奏を評価したことで、二人の間には微妙な距離感が生まれる。一度の演奏に全力を注いできたカン・ビオにとって、音楽に対するチェ・ジョンヨの軽やかにも見える態度は快いものではなかった。それでも異なる方法で音楽を愛してきた二人は、ピアノという共通項を通じて少しずつ互いを理解していく。チェ・ジョンヨは、ピアノを弾いていて一度も幸せを感じたことがないというカン・ビオに、演奏を楽しむ方法を教える。カン・ビオもまた、借金取りに追われるチェ・ジョンヨを見過ごさず、ともに逃げながら友情を築いていく。

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しかし二人を結びつけた音楽は、やがて対立の火種にもなる。同じピアニストとして過ごす時間が長くなるほど、カン・ビオは才能に恵まれたチェ・ジョンヨに敗北感を抱き始める。憧れは嫉妬と競争心へと広がり、心地よかった友人関係は温もりを失って熾烈なライバル関係へと変わっていく。映像では「お前が全部台無しにした」というチェ・ジョンヨの恨み言と、「ピアノがすごく好きだった、だから怖かった」というカン・ビオの告白が続き、二人の関係に亀裂が走ったことをうかがわせる。

二人の対照的な音楽性は、8月17日に公開された演奏会のパンフレット風のビジュアルでも示されていた。「皆さんを美しい旋律の世界へご招待します」という文言とともに、それぞれの方法で演奏に没入する十七歳の姿が収められている。「完璧な演奏の定石」を追い求めるカン・ビオは楽譜と指揮者を丹念に見つめ、細部を一つも逃すまいとするエリートピアニストの面を見せる。対してチェ・ジョンヨは音楽そのものに身を委ね、自由で荒削りな天才的感覚をあらわにする。添えられたハッシュタグも「#完璧主義 #正確な演奏」(カン・ビオ)と「#自由 #荒々しい魅力」(チェ・ジョンヨ)で対比されていた。

制作陣は8月19日にも、作品世界を読み解くためのクラシック音楽の入門ガイドを公開している。そこで最初に取り上げられたのが「カデンツァ(Cadenza)」という言葉だ。協奏曲の演奏中にオーケストラの音がいったん止まり、独奏者が一人で演奏を続ける部分を指し、ソリストが自らの技巧と音楽的解釈を自由に披露できる区間である。演奏者の個性が表れる場面として、劇中の人物像とも重ねて紹介された。放送前から用語や設定を丁寧に開いてみせる姿勢は、クラシックを題材にした作品を初めて観る視聴者への配慮といえる。

除隊後のソン・ガンは、ドラマの放送前から露出を増やしている。YouTubeチャンネル「テオ」のウェブバラエティ「サロンドリップ」には8月25日午後6時公開の回にゲストとして登場することが、18日公開の映像の最後で予告されていた。また、軍服務中にBTSのVと親しくなっていたことも伝えられている。二人は軍隊で出会って「真の親友」と呼べる関係になり、外出の日程まで合わせて一緒に過ごし、PC房(ネットカフェ)に出かけることもあったという。その際の食事代は主にVが負担していたと、ソン・ガン本人が明かしている。

運命のように互いの音楽世界へ足を踏み入れたカン・ビオ、チェ・ジョンヨ、ホン・ジェインの関係は、絶えず変奏を重ねていく。ともにいて幸せだった瞬間から、憧れと嫉妬、競争に揺れる時間、そのすべてを通り抜けた先に迎える成長まで。三人の青春がどんな変化を見せるのかが、この作品の主要な見どころになる。『フォーハンズ』は8月29日午後9時10分、tvNで初回が放送される。

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