NEXZやNCT 127ら相次ぎカムバック 8月第4週の新譜まとめ
写真: NCT 127 — https://www.youtube.com/channel/UC00YAnOnB_lJJHUTPYQyIPA / CC BY 3.0韓国のグループNEXZ(ネクスジ)、ALPHA DRIVE ONE(アルファドライブワン)、NCT 127、SF9といったボーイズグループが、2026年8月第4週(8月24日〜30日)に相次いでカムバックした。同じ週にはHYBE(ハイブ)の新しいガールズグループTUIDE(トゥイド)がデビューし、BLACKPINKのメンバーであるジェニーも新しいソロアルバムを発表して活動をスタートさせている。韓国メディアのティービーデイリーが8月30日、この一週間に出た新譜をまとめて紹介した。
8月24日にはNEXZ、TUIDE、ALPHA DRIVE ONE、NCT 127の4組が同じ日にアルバムを出す形になった。まずNEXZのミニ4集『SAUCIN'(쏘씬)』は、同名のタイトル曲「SAUCIN'」を含む全6曲を収めている。自分たちだけの「ソース」を加えることで、どこにいても特別な魅力を広げていくというメッセージを込めたアルバムだ。タイトル曲は疾走感のあるビートと中毒性の高いメロディが際立つユーロダンス曲で、どんな料理でも特別なものに変えるソースに自分たちをなぞらえ、NEXZならではの自信と存在感を機知に富んだ形で表現している。ティービーデイリーの記者陣による短評では、キム・ジハ記者が「ラテンハウスからオルタナティブロックまで、多彩なジャンルを混ぜ合わせて完成させたNEXZだけの特級ソース」、キム・ハンギル記者が「中毒性の強いメロディとスピード感のある展開で没入度を高める」、キム・ジンソク記者が「軽く楽しめて濃く残る、NEXZの多彩な一皿」と評した。
HYBEの新しいガールズグループとしてデビューしたTUIDEの初のミニアルバム『TUNE & PLAY』には、タイトル曲「SUN KISS」を含む全5曲が収められた。それぞれ異なる音楽的な言語と7人のメンバーの個性をひとつのリズムに調律し、楽しさを作り上げていくという、チームのアイデンティティと音楽的な方向性を示したデビューアルバムになっている。ソウルとエレクトロニックを結び付けた「ソウルトロニック」を軸に、1990年代のR&Bとソウル、ディープハウス、Gファンク、UKガラージなど多様なジャンルを行き来し、自由で余裕のあるグルーヴを形にした。タイトル曲は躍動的なリズムと余裕のあるメロディの対比、そして反復するフックが際立つ曲で、他人の基準よりも自分自身の声と感覚を信じて表現しようというメッセージを込めている。短評では、キム・ジハ記者が「緻密に構成されたサウンドと対比される緩やかな余裕が魅力的。力を抜いたグルーヴがアルバム全体をしなやかに貫き、リピート再生を誘うアルバム」、キム・ハンギル記者が「最初のページを爽やかに開いてみせたデビュー作」、キム・ジンソク記者が「軽やかに染み込む活力、深く残るグルーヴ、TUIDEの感覚的なデビュー」とまとめた。
ALPHA DRIVE ONEのミニ2集『UNBREAKABLE : 少年BEAST』は、タイトル曲「BORN DIRE」を含む全7曲構成となっている。他人の偏見や視線によって「BEAST」と規定されてしまった少年たちの不安と成長痛を描いたアルバムで、荒く強烈な外面と、その内側に隠された弱く繊細な感情とを対比させることで、「UNBREAKABLE」という物語を広げた。タイトル曲は爆発的なブレイクビーツとディストーションのかかったシンセ、荒々しいギターサウンドに、ラップとチャント、生々しいボーカルを重ね、制御された混沌の中を疾走するようなエネルギーを形にした一曲だ。短評はキム・ジハ記者が「強烈なタイトル曲と、意外なほど幅のある収録曲の質感」、キム・ハンギル記者が「爆発的なサウンドで押し切った攻撃的な成果物」、キム・ジンソク記者が「荒いサウンドと繊細な感情線、アルディワンが描いた青春の両面」と評している。
NCT 127の正規7集『BLINGY』には、同名のタイトル曲「BLINGY」を含む全9曲が収録された。デビュー10周年を迎えたNCT 127が、これまでの時間を振り返ると同時に、チームへの自負と、これからも自分たちの道を歩んでいくという意志を込めたアルバムだ。タイトル曲はレイジとダブステップを組み合わせたヒップホップ曲で、ディストーションシンセと強烈なドラムビート、チャンティングコーラスを前面に押し出し、NCT 127特有の爆発的なエネルギーを最大化した。短評では、キム・ジハ記者が「相変わらず耳慣れず大胆なサウンド。10年目のNCT 127が見せる『ネオ』の拡張」、キム・ハンギル記者が「『NCTというジャンル』をもう一度証明する、ブランド化されたサウンドの頂点」、キム・ジンソク記者が「10年が過ぎても鮮明なNCT 127、より強くなったチームワークで完成させた自分たちだけの色」と記した。このアルバムをめぐっては、発売前日の8月23日午前0時5分に、ファンコミュニティプラットフォーム「Weverse」の公式アカウントでタイトル曲のミュージックビデオティーザーが公開されている。投稿にはアルバム発売の日時とともに事前予約・事前保存用のリンクと専用サイトのアドレスが添えられ、「#NCT127」「#BLINGY」「#NCT127_BLINGY」といったハッシュタグが付けられていた。発売は8月24日午後6時(韓国時間)だった。
2日遅れて8月26日に発売されたのが、SF9の正規2集『TENACITY』だ。タイトル曲「Without Wings」を含む全10曲を収めている。こちらもデビュー10周年を迎えたグループで、過ぎた時間を振り返りつつ、これからも粘り強く進んでいくという意志を込めたアルバムとなった。アルバム名には「粘り強さと執念、不屈の意志」という意味と、「TEN(10)」周年という意味の両方が重ねられている。タイトル曲はリズミカルなグルーヴと軽快なパーカッション、中毒性のあるフックが際立つ曲で、翼がなくても再び飛び上がることができるというメッセージを、SF9らしい伸びやかなボーカルと抑制されたセクシーさで表現した。短評は、キム・ジハ記者が「刺激よりも余裕が際立つ、10年の内功が凝縮されたアルバム」、キム・ハンギル記者が「過去を振り返ると同時に再び前進を宣言する、アイドルの生存の物語を収めた成果物」、キム・ジンソク記者が「10周年に合わせた10曲、SF9が証明した粘り強さと執念」というものだった。
そして8月28日には、ジェニーのデジタルEP『Fallen Angel』が発表された。収録されているのは、同名のタイトル曲「Fallen Angel」のほか、「HEAVEN」「Less than a Lover」の全3曲。夏という季節を背景に、関係と感情の変化を追いながら、自分だけの安息の場所とアイデンティティを見つけていく過程を描いたアルバムだ。アコースティックポップや幻想的なギターサウンドなどを中心に据え、華やかさよりも内面の感情に焦点を当てている。タイトル曲は叙情的なギターの旋律が導くミニマルなアコースティックポップ曲で、あっさりとしたサウンドと抑制されたボーカルを通じて、安息と自我の解放へ向かう心情を描き出した。短評では、キム・ジハ記者が「淡白なサウンドの上に、より鮮明に残るジェニーの感情と声」、キム・ハンギル記者が「感情と雰囲気に集中した内面型のEP」、キム・ジンソク記者が「華やかさを削ぎ落とすと、最も率直なジェニーの顔が見えてくる」と評している。
このEPに関連して、ジェニーは発売と同じ8月28日、自身のSNSでタイトル曲のミュージックビデオ撮影の舞台裏を公開している。投稿では「『Fallen Angel』のミュージックビデオが出た。今すぐ見てほしい」というメッセージとともに、撮影現場を写した写真と映像が添えられた。そこにはワイヤーで逆さに吊るされる場面や、水槽の中での撮影といった負担の大きいカットに取り組む姿が収められており、これまで見せてきた洗練されたイメージとは異なる大胆なコンセプトが示された形になった。
今週の新譜がそのまま音楽番組の顔ぶれにも反映されている点は、日本の読者にも分かりやすいだろう。8月30日には、韓国SBSの音楽番組『人気歌謡』の出演ラインナップが公開され、そこにはNEXZ、ALPHA DRIVE ONE、SF9、NCT 127、TUIDEといった、今週アルバムを出した面々の名前が並んだ。このほかにもMW:MEU(뮤)、OURBIRTHDAY、iii、AEN、ENHYPEN、ALL(H)OURS(올아워즈)、ONEWE(원위)、KiiiKiii(키키)、TNX、Hearts2Hearts(ハーツトゥハーツ)、そしてTEMPESTのハンビンが出演者として挙がっている。韓国では、アルバム発売とほぼ同じタイミングで地上波やケーブルの音楽番組に出演し、タイトル曲のステージを重ねていくのが一般的な活動の流れで、新譜のリリースと音楽番組のラインナップは連動して動いていく。今週の『人気歌謡』の顔ぶれは、その構図をそのまま示していると言える。
改めて振り返ると、この一週間は10周年を迎えたグループとデビューしたばかりのグループが同じ週に並んだ点が目を引く。NCT 127とSF9はともにデビュー10周年という節目にアルバムを出し、片方は「NCTというジャンル」の拡張として、もう片方は「粘り強さと執念」を掲げた10曲として、それぞれの10年を形にした。一方でTUIDEはHYBEの新しいガールズグループとして最初のミニアルバムを世に出し、7人の個性をひとつのリズムに調律するという出発点を示した。その間にNEXZとALPHA DRIVE ONEがミニアルバムで自分たちの色を押し出し、ジェニーはソロとして華やかさを削いだ3曲を届けた。ジャンルの幅も、ユーロダンス、ソウルトロニック、ブレイクビーツ、レイジとダブステップ、アコースティックポップと大きく開いており、一週間の新譜としては相当に振れ幅の大きい週になった。













