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広安里ドローンショー、BTSやポケモンとの協業で観客集める

BTS写真: BTS — Samsung Saudi Arabia / CC BY 3.0
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釜山市水営(スヨン)区が広安里(クァンアリ)海水浴場で毎週開いている常設ドローンショーが、BTS(防弾少年団)やポケモン、スパイダーマンといった世界的な知的財産(IP)との協業公演を相次いで実現し、大量の観客を集めている。中央日報が9月6日午前5時2分、キム・ミンジュ記者の署名で報じた。水営区はこうした協業をさらに広げ、ドローンショーの話題性を高めて観光客を呼び込む好循環につなげたい考えだ。

今年の「広安里Mドローンライトショー」は、ソニー・ピクチャーズコリアやポケモンコリアなど、グローバルIPを保有・流通する企業と複数回にわたって協業公演を行った。代表的なものとして、7月に開かれた「ポケモン のんびりバカンス in 広安里」には5万2050人が訪れた。6月の「BTS ザ・シティ アリラン」には3万4464人、5月の「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ at 広安里」には4万6635人が集まっている。さかのぼると昨年11月には「ポロロ」を題材にした「遊ぶのが一番好き」という公演が行われ、こちらにも2万8845人の観客が詰めかけた。数千台のドローンが夜空にキャラクターの姿を描き出すという演出で、どのキャラクターやどの場面を再現するかは、IP企業と水営区が協議して決めているという。

BTS
写真: BTS — LG전자 This file comes from LG Electronics's official Flickr. / CC BY 2.0

注目されるのは、この協業に金銭のやり取りがない点である。水営区とIP企業の間では、広告費もキャラクターや画像の使用に伴うライセンス費用も、互いに支払われていない。それでも双方に利点がある。民間企業の側は、別途の広告費をかけずに、広安里を訪れるMZ世代らに新作や公演の情報を届けられる。水営区の側は、世界的に知名度の高いコンテンツをライセンス費用なしで公演の題材として確保でき、公演が当たれば周辺の商圏が潤う。いずれの公演も、IP企業のほうから水営区に協業を提案して実現したものだ。

6月12日には、BTSの釜山公演を記念した特別ドローンショーが広安里海水浴場で開かれ、メンバー7人の顔が夜空に浮かび上がった。人気の高い人物の顔をドローンで描くという演出は、通常であれば肖像や版権の面で相応の費用が想定されるところだが、この枠組みの下では費用の授受なしに実現している。ここに、自治体がグローバルIPを公演素材として引き寄せられるようになった背景がある。

ただ、広安里のドローンショーが最初から順調だったわけではない。この公演は2022年4月、自治体による「全国1号」の常設ドローンショーとして始まった。毎週土曜日の夜に公演を行う過程で、ドローンの飛行異常や墜落といった問題が繰り返し起き、広安里海水浴場を訪れた来場者が負傷する事故も発生している。安全性をめぐる論争を抱えたままのスタートだった。

水営区はその後、対策を積み重ねた。ドローンの離着陸場の位置を調整し、観覧客との安全距離を広げた。異常が生じたドローンについては、離陸地点まで戻す運用をやめ、海上でそのまま落下させる方式に変更した。安全フェンスなどの装備を整え、安全・警護の人員も拡充した。こうした改善を経て、公演の完成度と安全管理が高まり、ドローンショーは地域観光の「キラーコンテンツ」として定着した。水営区は、この知名度の向上があったからこそ、グローバルIP企業からの協業提案が続いていると見ている。

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規模も大きくなった。当初はドローン300台で始まった常設公演だが、今年は1100台にまで増えている。経済効果も測定されている。水営区が2023年にドローンショー来場者450人を対象に行った成果分析資料によると、38週間にわたって広安里海水浴場の来場者の訪問理由と支出金額などを分析した結果、ドローンショーを見るために広安里を訪れた来場者の消費・支出は、年間最大258億ウォンの経済効果を生み得ると推算された。一方、ドローンショーの運営にかかる予算は年間20億ウォンで、内訳は市費10億ウォン、区費10億ウォンとなっている。

水営区の関係者は「グローバルIPとの協業は、ドローンショーのコンテンツ競争力とオンラインでの拡散効果をともに高める契機になる」と述べた。その上で「協業などの特別公演が拡大するだけに、安全人員を補強し、観覧客の動線を細かく管理するなど、現場の安全管理もより徹底していく」と語っている。

ドローンショーの題材となったBTSは現在、ワールドツアー「ARIRANG(アリラン)」を展開中で、6月の釜山公演を記念した特別ドローンショーもその流れの中にあった。ツアーは今年4月から続いており、米音楽専門メディアのビルボードが8月27日に伝えた集計によると、8月11日時点の累計売上高は4億3320万ドル(約5980億ウォン)に達し、グループ自身の最高記録を更新した。この期間の公演は38回、チケット販売枚数は230万枚に上る。これまでの最高記録は「LOVE YOURSELF」ツアーの2億1390万ドル(約2953億ウォン)だった。7月単月では1億250万ドルの収益を上げている。

海外での動きも活発だ。米ロサンゼルス市は、BTSのワールドツアー公演が行われる週を「BTSウィーク」として宣言し、市庁舎の外壁を新アルバム「ARIRANG」を象徴する赤い光で染めた。会場は7万席規模のスタジアムで、BTSがLAで公演を行うのは4年9カ月ぶりだった。メンバーは「LAの皆さん、お元気ですか。こんにちは、私たちはBTSです」とあいさつしている。北米ツアーの公演では、サッカー選手のソン・フンミンさんが客席で観覧し、ステージに向かって自らカメラを構える姿が話題となった。ジンは8月31日、自身のソーシャルメディアにシカゴ公演のスケッチ写真を投稿し、皿いっぱいに料理を盛って食べる姿も公開している。また8月27日に京畿道高陽市のKINTEXで開かれた「2026 K WORLD DREAM AWARDS」では、BTSがベストアルバム賞とアーティスト賞に加え、最高賞にあたるアーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

日本の読者にとって、自治体が毎週土曜の夜に無料の常設ドローンショーを開き、そこに世界的なIPが費用のやり取りなしで参加するという構図は、なじみの薄いものかもしれない。広安里海水浴場は釜山を代表する観光地で、その夜空を舞台にした公演が、映画の公開前告知やアーティストの公演記念という役割まで担うようになった。水営区が掲げるのは、話題性の高い公演で観光客を呼び、周辺の商圏が潤い、その実績がさらに次の協業提案を呼び込むという循環である。年間20億ウォンの予算に対して最大258億ウォンという経済効果の推算値は、その循環が数字の上でも成り立ち得ることを示している。同時に、過去に来場者の負傷事故を経験した公演でもあり、特別公演の拡大に伴って安全管理をどこまで徹底できるかが、今後の鍵となる。

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