『フォーハンズ』ソン・ガンとイ・ジュニョン、大人の介入で岐路に
写真: イ・ジュニョン — Marie Claire Korea / CC BY 3.0tvNの土日ドラマ『フォーハンズ』では、ソン・ガンが演じるカン・ビオと、イ・ジュニョンが演じるチェ・ジョンヨが、周りの大人たちに振り回され、それぞれ違う選択を迫られている。9月12日と13日の放送を前に、JTBCのエンタニュースチームが11日、二人の今の状況をまとめて伝えた。二人はピアノという同じ夢を追っている。ただ、ビオは母親の期待を、ジョンヨは助けてくれた人への借りを抱えている。この立場の違いが、物語に新しい緊張を生んでいる。
『フォーハンズ』は、2026年8月29日にtvNで放送が始まった。音楽をきっかけに近づいていく二人の若者の物語だ。カン・ビオとチェ・ジョンヨは17歳のピアニストで、互いに刺激を与え合う友人であり、ライバルでもある。ところが、二人の周りの大人たちが口を出し始めたことで、この関係が揺らいでいる。

まずはカン・ビオの状況から見ていく。ビオは音楽への情熱を持つ一方で、「認められなければならない」という強い重圧も抱えている。母親のカン・ジヘ(ユン・セア)は、息子が世界的なピアニストになることを願い、これまで熱心に支えてきた。ジヘには、世界的な指揮者である自分の父カン・スンウン(チョン・ジニョン)に息子の才能を認めさせたいという思いもある。母の願いに祖父の存在が重なり、ビオにかかる期待はますます大きくなっていた。
そんなビオの音楽への考え方を変えたのが、ジョンヨと過ごした時間だった。人から評価されるための演奏ではなく、自分が楽しいと思える音楽をやりたい。ジョンヨとの交流を通して、ビオはそう感じ始めていた。
ところが、この変化を再び止めたのは母の言葉だった。ジヘがジョンヨの新しいアーティストマネジメント契約の話をしたことで、ビオは自分とジョンヨの違いを意識するようになる。さらに、祖父スンウンの前でジョンヨがピアノを弾く姿まで見てしまう。ビオはついに感情を爆発させ、その後、倒れるほどの大きなショックを受けた。
一方、チェ・ジョンヨが抱える問題は、ビオとはまったく違う。ジョンヨは、父チェ・ギテク(ソン・ノジン)が残したギャンブルの借金のせいで、毎日の暮らしそのものが脅かされていた。借金取りからの圧力が続く中、手を差し伸べたのが韓国芸術高校の理事長ユン・ソンジュ(ソ・ジェヒ)だった。そのおかげで、ジョンヨはひと息つくことができた。
ソンジュの援助は一度で終わらなかった。父ギテクが闇金業者に捕まり、大金を要求されると、ジョンヨはもう一度ソンジュに助けを求め、最終的に借金の問題を片付けることができた。本サイトでは、9月6日放送の第4話について、ジョンヨが自分から闇金業者の事務所へ行き、血まみれの父と再会する場面を伝えている。ピアニストとして初めてのデビュー舞台を終えたばかりの時期に、再び父の借金と向き合うことになったのが、この回の中心だった。
ただし、危機を乗り越えても、ジョンヨが完全に自由になれたわけではない。ソンジュがジョンヨを支援するのは、彼をピアニストとして育て、自分の判断が正しかったと証明するためでもあるからだ。ジョンヨはお金の問題から抜け出せた代わりに、自分に期待をかける人の思いまで背負うことになった。
そこへ、祖父カン・スンウンの評価が、二人の間に新たな波乱を持ち込んでいる。スンウンは孫のビオには才能がないと言い、ピアノを諦めるよう告げた。その一方で、ジョンヨには協演を持ちかけた。ビオが何より欲しかった「認められること」が、皮肉にもライバルのジョンヨに向けられたことになる。
スンウンは、二人の関係についても意味ありげな言葉を残した。互いを大切に思う今の関係は、結局ビオを傷つけることになると警告したのだ。二人はただの友人ではなく、ライバルとしても結びついている。この言葉をどう受け止めるかによって、今後の関係は大きく変わっていきそうだ。
ここで、これまでの流れを放送順に振り返っておく。9月5日放送の第3話では、ビオがジョンヨに、校内の舞台ではなく名門「ノブリスコンサート」のオーディションの話を切り出す場面があった。放送前に公開されたスチールカットには、二人が練習を重ねてきた連弾の舞台に並んで立ったものの、ジョンヨがこわばった表情で立ち尽くし、その場から走り去る姿が写っていた。舞台に一人残されたビオの後ろ姿も収められていた。同じ回では、二人の関係に決定的なひびが入り、学校のサッカー場でつかみ合いのけんかになる展開も描かれた。第4話では、先に書いたとおり、ジョンヨが再び父の借金問題に巻き込まれた。そして今回JTBCがまとめたように、ビオは母の期待と祖父の厳しい評価の間で打ちのめされた。ジョンヨは借金から救われた代わりに、理事長の期待という新しい重荷を抱えることになった。
結局、カン・ビオとチェ・ジョンヨが抱えている問題は、ピアノの腕前だけではない。ビオには家族からの期待があり、ジョンヨには受けた援助への責任がある。そこに互いへの競争心まで加わった今、二人が本当に自分の意思で音楽を選べるのかが、今後の大きな見どころになる。ビオは一度見つけかけた「自分が楽しめる音楽」を取り戻せるのか。ジョンヨは支援者の期待と自分の夢にどう折り合いをつけるのか。そして、スンウンの警告が二人の友情にどんな影響を与えるのか。この先の展開に注目したい。
『フォーハンズ』は土曜と日曜の枠で放送されており、次の放送は9月12日と13日で、どちらも午後9時10分から。韓国と日本には時差がないため、日本時間でも同じ時刻になる。






