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『暗殺者(たち)』を推薦したイ・ヨンエとキム・ゴウンに悪質コメント

キム・ゴウン写真: キム・ゴウン — Kim Go-eun / Public domain
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女優のイ・ヨンエとキム・ゴウンのSNSに、激しい言葉を含む悪質なコメントが相次いで書き込まれている。2人がホ・ジノ監督の新作映画『暗殺者(たち)』を推薦したことが理由だ。同作は9月23日に公開されたが、その後「歴史をゆがめているのではないか」という論争が起きた。その余波が、作品を高く評価した2人にまで及んでいる。韓国メディアのFTスポーツが9月30日に報じた。

発端は公開前の試写会だった。イ・ヨンエとキム・ゴウンは9月21日に開かれた『暗殺者(たち)』のVIP試写会に出席し、鑑賞後にそれぞれ直筆の推薦文を書いた。イ・ヨンエは「しびれるほど感動的に観ました。ホ・ジノ監督最高!!」とつづり、監督への称賛も添えた。キム・ゴウンは「現在に対するありがたさをたくさん感じました」と感想を書いている。

キム・ゴウン
写真: キム・ゴウン — ELLE TAIWAN / CC BY 3.0
イ・ヨンエ
写真: イ・ヨンエ — K-POPIT 케이팝잇 / CC BY 3.0

2人のメッセージは、どちらも映画を観た率直な感想を短く記したものだ。作品の歴史解釈について踏み込んだ意見を述べたわけではない。それでも公開後に作品の歴史解釈をめぐる論争が広がると、2人のSNSには批判的なコメントが次々と寄せられるようになった。FTスポーツは、試写会で書いた直筆の推薦文が「火種」になったと伝えている。

『暗殺者(たち)』は、1974年に起きた陸英修(ユク・ヨンス)女史狙撃事件をモチーフにした作品だ。事件の背後に何があったのかを追う物語になっている。公開直後から、どこまでが歴史的事実でどこからが劇的な想像なのか、その境界をめぐって議論が起きた。政界の一部からも批判の声が上がり、論争は大きくなった。こうした流れの中で、映画をほめたイ・ヨンエとキム・ゴウンにも悪意あるコメントが集中し、いわば飛び火した状態になっている。

論争が激しくなったことを受け、制作陣は9月28日に公式の立場を出した。「『暗殺者(たち)』は特定の歴史的結論を確定したり、既存の事実を歪曲したりするために制作された映画ではない」という内容だ。あわせて、この作品は関連する記録に映画的な想像力を加えた劇映画であり、特定の人物を事件の背後にいた存在と決めつけたことはないとも説明した。ただ、この説明が出た後も、映画をめぐる論争と2人への悪質コメントは簡単には収まっていない。

ここまでの流れを日付順に整理する。9月21日にVIP試写会が開かれ、イ・ヨンエとキム・ゴウンが出席して直筆の推薦文を書いた。9月23日に映画が公開され、歴史解釈をめぐる論争が広がり始めた。政界の一部からも批判が出て議論が大きくなる中、推薦文を書いた2人のSNSに批判的なコメントが相次ぐようになった。9月28日には制作陣が公式の立場を出して「歴史歪曲」との指摘を否定したが、9月30日の時点でも2人への攻撃は続いていると報じられている。試写会から10日足らずで、2人は作品の外側から論争に巻き込まれたことになる。

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ここで、渦中の2人の最近の出演作を紹介しておきたい。キム・ゴウンは、2025年12月5日にNetflixで全12話が一挙配信されたドラマ『告白の代価』でチョン・ドヨンとともに主演を務めた。舞台は2022年で、アン・ユンスとモウンという2人の女性を中心に、自白とその代償をめぐる出来事が絡み合っていくミステリー・スリラーだ。拘置所、検察、警察の現場が入り交じり、それぞれの立場にいる人物の思惑が重なっていく。演出はイ・ジョンヒョ、脚本はクォン・ジョングァン。パク・ヘス、チン・ソンギュらが共演した。配信直後から複数の国と地域でランキング上位に入った作品で、日本でもNetflixで観ることができる。

イ・ヨンエは、2025年9月20日から10月26日までKBS 2TVの土日ドラマとして放送された『ウンスのいい日』で主演を務めた。家族を守りたいと願う主婦カン・ウンスを演じ、キム・ヨングァン演じる放課後の美術講師イ・ギョンと共演している。イ・ギョンは、ウンスの娘が通う学校で教えている。それまで接点のなかった2人は、偶然手にした麻薬入りのバッグをきっかけに、危うい「共同事業」に手を出していく。背後には麻薬捜査チームの刑事や組織の影も迫ってくる。全12話で、脚本はチョン・ヨンシン、演出はソン・ヒョヌク。タイトルは韓国の有名な短編小説『運のいい日』をもじったもので、主婦の日常がすっかり変わっていく過程が物語の軸になっている。KBS 2TVは韓国の公共放送KBSの地上波チャンネルの一つだ。

つまりイ・ヨンエとキム・ゴウンは、どちらもこの1年ほどの間にドラマで主演を務め、第一線で活躍を続けてきた女優だ。今回の件で2人は、映画の制作に関わった立場ではなく、試写会で作品を観て感想を寄せた立場にある。作品に向けられた批判が、好意的な感想を書いた人物への攻撃にまで広がっている点が、今回の騒動の特徴と言える。

『暗殺者(たち)』は、実際に起きた事件をモチーフにしながら、映画的な想像力を加えて事件の背後を描いた作品だ。事実と創作の境界をどう受け止めるかについては観客の間でも意見が分かれ、政界の一部も巻き込む論争になった。制作陣はすでに公式の立場を明らかにしているが、FTスポーツによると、映画をめぐる論争も2人への悪質コメントもまだ落ち着く気配がない。作品そのものへの評価と、推薦文を書いた俳優への誹謗中傷とは切り分けて考える必要があるだろう。論争の行方とともに、イ・ヨンエとキム・ゴウンへの攻撃が収まるかどうかにも注目が集まっている。

この記事は FTスポーツ の報道をもとに、ハンレポ編集部が事実を確かめたうえで日本語で書き起こしたものです。

この記事に出てくる作品

  1. ウンスのいい日KBS 2TV ・ 2025-09
  2. 告白の代価Netflix ・ 2025-12

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