『ランニングマン』ソン・ジヒョ、10ウォン申告が裏目に14万ウォン負担
写真: ソン・ジヒョ — Song Ji Hyo / CC BY 3.0SBSのバラエティ番組『ランニングマン』で、ソン・ジヒョがメンバー間の取り決めを破って10ウォンだけを支払った結果、最終的に14万4450ウォンをまるごと引き受けることになった。8月16日に放送された回でのひとコマで、番組は「猛暑にはカードを切る(クッカンス)」と題したレースとして構成された。ゲストにはチョン・ウンジ、イ・ジュヨン、キム・ジウンの3人が出演している。
発端はこの日のミッションだった。敗れたハハ、チ・イェウン、キム・ジョングク、キム・ジウン、チョン・ウンジ、ソン・ジヒョ、ヤン・セチャンの7人が、合計18万4000ウォンを分担して決済しなければならないという罰則を課された。方式は単純で、メンバーが順番に決済ブースへ向かい、自分が出したい金額をそれぞれ記入していくというもの。総額に達するまで順に積み上がっていくため、後ろの順番になるほど残額を背負う危険が高まる仕組みだ。
そこでメンバーたちは事前に「2万5000ウォンずつ出そう」と申し合わせ、いわば同盟を結んだ。7人で均等に負担すれば誰も極端に損をしない、という発想である。ところが実際に決済が始まると、その約束はあっさり崩れた。キム・ジョングクを除く面々が、申し合わせた2万5000ウォンを下回る金額を書き込んでいったのだ。結果として最後の順番だったヤン・セチャンの前には、14万4450ウォンという残額が積み上がっていた。
予想外の金額を突きつけられたヤン・セチャンは、「俺を光明(クァンミョン)のヤクザにしたな」と声を荒らげた。この日の収録が京畿道・光明にゆかりのある場所で行われていたことを踏まえた言い回しで、番組の空気は一気に犯人捜しへと傾いていく。
ここで制作陣が明かした情報が、事態をさらに転がした。「最も少なく出したメンバーの決済額は10ウォンだ」というのである。18万4000ウォンを7人で割る前提の場ではおよそ考えられない額であり、スタジオは一斉に驚きに包まれた。制作陣はさらに、ヤン・セチャンが最も少額を記入したメンバーを言い当てられれば、その相手に決済を押しつけられるという「押しつけチャンス」を提示した。つまり14万4450ウォンの行き先が、たった一度の推理に懸かる展開になったわけだ。
推理が始まると、チョン・ウンジとソン・ジヒョがぎこちない反応を見せた。ヤン・セチャンが最初に疑ったのはチョン・ウンジだった。しかし、そこへユ・ジェソクが「ゲストが10ウォンを出すのは簡単じゃない」と口を挟む。ゲストという立場上、いきなり最低額を書き込むのは心理的にハードルが高いという読みで、ユ・ジェソクの疑いはソン・ジヒョに向いた。それを聞いたヤン・セチャンは、指名先をソン・ジヒョに切り替える。
開票の結果、10ウォンを記入していたのはやはりソン・ジヒョだった。ヤン・セチャンが負うはずだった14万4450ウォンは、そっくりそのままソン・ジヒョへと移ることになった。同盟を裏切って10ウォンで切り抜けようとした選択が、最終的には最も重い負担となって本人に返ってきた形である。番組の記事にある通り、まさに「笑えて、そして痛い」結末となった。
ソン・ジヒョはこの日の放送で、別の場面でも存在感を見せていた。同じ8月16日放送回のオープニング地点は、京畿道の観光スポットである光明洞窟だった。到着したメンバーのうちユ・ジェソクが「10年くらい前に来たことがある。ここの中に入ってゲームをした」と切り出したものの、チ・ソクジンは「いつ来たの? 『ランニングマン』で来たって? この中に入ったんですか?」と返し、まったく記憶にない様子だった。そこへ割って入ったのがソン・ジヒョで、「私はこれ覚えてる」と応じ、10年以上前の収録場所を言い当ててみせた。この記憶力にはメンバーたちから拍手が起こっている。同じ放送回のなかで、記憶力で称賛を集めた場面と、金銭の駆け引きで自滅する場面の両方が並んだことになる。
『ランニングマン』は、メンバーが毎回テーマに沿ったレースに挑むSBSのバラエティ番組で、日本でも長く親しまれてきた。ソン・ジヒョは番組の中心メンバーの一人として知られ、ユ・ジェソク、キム・ジョングク、ハハ、チ・ソクジン、ヤン・セチャンらとともに出演を続けている。近年はチ・イェウンも加わり、毎回のゲストが加勢する形でレースが展開する。今回のように、メンバー同士が事前に同盟を組み、その同盟がどこかで裏切られるという構図は、この番組が繰り返し描いてきた見どころのひとつでもある。均等に分けるという合意が、順番と情報の非対称によって崩れていく過程そのものがゲームになっている点が、視聴者を引きつけてきた。
今回の一件で特徴的だったのは、罰則が最終的に「最も得をしようとした人」に集中したことだ。10ウォンという極端な金額は、その場では最小の負担で済む選択に見えた。しかし制作陣が最低額の存在を公表し、押しつけチャンスというルールを追加した瞬間、その極端さがそのまま手がかりになってしまった。目立たないように少額を書いた他のメンバーではなく、突出して少ない額を書いた一人が特定されるという流れである。ユ・ジェソクの「ゲストが10ウォンを出すのは簡単じゃない」という一言が推理の決め手になった点も、長年一緒に番組を作ってきたメンバーならではの読みといえる。
放送を伝えた韓国メディアの記事によれば、この日の分担総額は18万4000ウォン、ヤン・セチャンが背負いかけた金額は14万4450ウォン、そしてソン・ジヒョの申告額は10ウォンだった。事前の取り決めは1人あたり2万5000ウォン。7人のうち、その約束を守ったのはキム・ジョングクだけだったという。数字の並びを追うだけでも、同盟がどれほど機能しなかったかが分かる結果となっている。
『ランニングマン』はSBSで放送されており、日曜夕方のバラエティ枠として韓国国内で定着した番組だ。日本でも動画配信サービスなどを通じて視聴されており、メンバー同士の掛け合いや罰ゲームの応酬が、韓国語が分からない視聴者にも伝わりやすいコンテンツとして支持を集めてきた。今回のように、金額という誰にでも分かる数字を軸にしたゲームは、その分かりやすさの典型といえる。今後の放送でソン・ジヒョがこの14万4450ウォンをどう扱われるのか、あるいはメンバーが再び同盟を結ぶ場面でこの日の裏切りがどう蒸し返されるのか、番組の展開に注目が集まりそうだ。






