『ランニングマン』ソン・ジヒョ、10年前の光明洞窟を記憶しメンバー拍手
写真: ソン・ジヒョ — Song Ji Hyo / CC BY 3.0SBSのバラエティ番組『ランニングマン』で、ソン・ジヒョが10年前に訪れた撮影地の出来事を言い当て、メンバーから拍手を送られた。8月16日午後に放送された回でのやり取りだ。
この日の放送は、メンバーたちが京畿道の光明洞窟に集合するところから始まった。オープニングの場所として洞窟を訪れた一行のなかで、まず口を開いたのがユ・ジェソクだった。ユ・ジェソクは「10年ほど前に来たことがある。ここの中に入ってゲームをした」と、過去に同じ場所で収録した記憶を口にする。ところが隣で聞いていたチ・ソクジンは「いつ来た? 『ランニングマン』で来たって? この中に入ったの?」と、まったく思い出せない様子で聞き返した。長く続く番組ならではの、記憶があいまいになる場面である。
そこに割って入ったのがソン・ジヒョだった。「私はこれ覚えてる。ここに行ったこと!」と主張したのだが、メンバーたちの反応は冷ややかだった。「嘘つくな」「ジヒョ、本当に確実に覚えてるのか」と、そろって疑いの声を上げたのである。番組内でソン・ジヒョが記憶力をめぐっていじられる場面は珍しくなく、この日もまず疑ってかかるという流れになった。
しかしソン・ジヒョは具体的な記憶を持ち出して反撃する。「ここでクァンスが生クリームを浴びせられたりしたじゃない」と、当時の場面を細かく言い当てたのだ。これにはヤン・セチャンも「ジヒョ姉さん、健康だなあ」と言いながら手をたたき、メンバー全員が拍手する展開になった。番組の字幕にも「うちのジヒョ、しっかりしてる!」という一文が添えられ、笑いを誘っている。ソン・ジヒョ本人も「みんなが覚えてないことを私が覚えてるんだって!」と、堂々と声を張り上げてみせた。
ソン・ジヒョが言い当てた過去の収録は、2015年に放送された『ランニングマン』第245回にあたる。この回は「こどもの日」特集として企画された「トイレース(大人たちのおもちゃ戦争)」で、ゲストにはジヌションが出演していた。レースの舞台となったのが光明洞窟で、ソン・ジヒョが記憶していたイ・グァンスが生クリームを浴びる場面も、このときの収録で生まれたものだ。10年という時間を挟んで同じ場所に立ち、ユ・ジェソクは来たこと自体を、ソン・ジヒョは具体的な出来事までを覚えていたことになる。
韓国では「こどもの日」は5月5日の祝日で、バラエティ番組が家族向けの特集を組むことも多い。2015年の第245回もその流れに沿った企画だったとみられる構成で、おもちゃをテーマにしたレースにヒップホップデュオのジヌションがゲストとして加わっていた。光明洞窟は京畿道光明市にある観光地で、『ランニングマン』はこの洞窟の中に入ってゲームを行っていた。日本の視聴者にとっても、ロケ地が実在の観光スポットであることは番組の楽しみ方のひとつだろう。
なお、この8月16日の放送でソン・ジヒョが目立ったのは、光明洞窟でのやり取りだけではない。同じ日の放送では、ソン・ジヒョが「10ウォン」という最低額を書き込んだことが裏目に出て、最終的に14万4450ウォンを丸ごと引き受けることになった場面も伝えられている。この日のレースは「猛暑にはカード決済でバカンス」をテーマに構成され、ゲストにはチョン・ウンジ、イ・ジュヨン、キム・ジウンの3人が登場していた。問題の場面はミッションに敗北した後の罰ゲームで、敗れたハハ、チ・イェウン、キム・ジョングク、キム・ジウン、チョン・ウンジ、ソン・ジヒョ、ヤン・セチャンの7人に、合計18万4000ウォンを分担して支払うという課題が課されたというものだ。記憶力で拍手を浴びた一方、金額の申告では大きな負担を背負う結果になったわけで、一本の放送のなかでソン・ジヒョが二度おいしい役回りを担った格好である。
『ランニングマン』は日曜午後6時15分からSBSで放送されている。日曜夕方という時間帯は、家族がそろってテレビの前に集まる枠にあたり、韓国のバラエティ番組のなかでも長寿の部類に入る番組が並ぶ。10年前の収録地に再び立ち、当時の記憶をたどるという今回のやり取りが成立するのも、同じメンバーが長く続けてきた番組ならではだといえる。ユ・ジェソク、チ・ソクジン、キム・ジョングク、ハハ、ソン・ジヒョ、ヤン・セチャンといった顔ぶれに、チ・イェウンが加わった現在の布陣で、毎週ゲストを迎えながらレースが繰り広げられている。
かつてレースをともにしたイ・グァンスの名前が、本人不在のまま思い出話として飛び出すのも、番組の歴史の厚みを感じさせる場面だった。生クリームを浴びるという体を張った罰ゲームは、『ランニングマン』を長く見てきた視聴者にとってはおなじみの光景でもある。10年を経てその一場面がソン・ジヒョの口から語られ、メンバー全員の拍手につながったことは、番組が積み重ねてきた時間そのものを見せる一幕となった。
今回の放送でメンバーたちが交わした「覚えている」「覚えていない」というやり取りは、それ自体が特別な事件ではない。それでも笑いが生まれるのは、視聴者もまた10年前の放送を記憶の片隅に持っているからだろう。ソン・ジヒョが言い当てたのは、ただのロケ地ではなく、番組と視聴者が共有してきた時間である。次にこの場所を訪れるとき、誰がどこまで覚えているのか。そんな楽しみ方ができるのも、日曜夕方に長く続いてきた番組の強みだといえそうだ。






