ジェニー、1年5カ月ぶり新作EP 今月末発売へ
写真: Gavy N.J — Explicit / CC BY-SA 4.0BLACKPINKのジェニーが、新しいEPを今月末に発売する方向で準備を進めている。所属事務所のOAエンターテインメント(ODDATELIER)が8月19日に明らかにした。アルバム単位の新作としては、2025年3月に発表した1stフルアルバム「Ruby」以来、1年5カ月ぶりとなる。
事務所によると、ジェニーは今月末の発売を目標に新しいEPの準備を進めている最中だという。収録内容や具体的な発売日については、現時点で公表されていない。ただ、今年に入って各地のフェスティバルで先行披露してきた新曲があり、それらが収録候補として関心を集めている状況だ。
先行披露された楽曲として名前が挙がっているのは、「Less than a Lover」「FALLEN ANGEL」「lockitdown」の3曲である。いずれもフェスの舞台で観客の前に初めて姿を見せた曲で、音源としては未発表のまま今日まで来ている。ステージでの披露が先にあり、その後に音源が続くという流れは、フェス出演を軸に活動を組み立ててきたこの1年のジェニーの動き方をそのまま映したものと言える。
前作「Ruby」は、商業的にも大きな成果を残した作品だった。米ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」で7位を記録し、タイトル曲「like JENNIE」をはじめ、収録曲の多くをメインシングルチャート「ホット100」に送り込んだ。1枚のアルバムから複数曲をホット100に同時チャートインさせるのは、韓国出身のソロアーティストとしては容易なことではなく、「Ruby」がジェニーをグローバルなポップスターとして位置づけた作品であることを示す数字だった。
アルバム発表後の1年5カ月、ジェニーが力を注いできたのがフェスティバルのステージである。米国の「ガバナーズ・ボール」、デンマークの「ロスキレ」、そして日本の「サマーソニック2026」など、世界7つの大型フェスでヘッドライナーを務めた。ヘッドライナーはその日の最後、最も注目度の高い時間帯を任される出演枠であり、7つの大型フェスで続けてその位置に立ったことから、「フェスティバルクイーン」という呼び名が定着した。単発のゲスト出演ではなく、興行の看板として名前が使われる立場になったということでもある。
日本の音楽ファンにとって特に身近なのは、今夏の「サマーソニック2026」への出演だろう。海外アーティストと日本のアーティストが同じ会場に集まる大型夏フェスで、そのヘッドライナーを韓国出身のソロアーティストが務めた形になる。K-POPのグループ単位ではなく、ソロ名義でこの規模のフェスの最終枠に立つケースは、日本の夏フェスの歴史の中でも目立つ出来事だった。
一方、このサマーソニックのステージをめぐっては、直後に別の動きも起きている。本紙が8月19日に報じたところによると、ジェニー側は、ステージ後に拡散した悪意ある映像への対応に乗り出した。所属事務所側は、こうした映像の広がりを受けて強硬な措置を取る方針を示したと伝えられている。海外フェス出演をめぐる映像の拡散が問題視される中、今後の対応にファンの関心が集まっていた。新作EPの準備が明らかになったのは、この報道の直後というタイミングにあたる。
アルバム単位の新作が1年5カ月空いた一方で、ジェニーの楽曲は今もグローバルチャートの上位に居座り続けている。オーストラリアのロックバンド、テーム・インパラとコラボレーションした「Dracula」は、22日付のビルボード「ホット100」で8位を記録した。これで通算12週にわたってトップ10圏内を維持したことになる。ホット100で3カ月近くトップ10に残る曲は多くなく、一時的なヒットではなく長期的に聴かれ続けている曲であることを、この数字が裏づけている。
ジャンル別チャートでの記録はさらに突出している。「Dracula」は「ホット・ダンス/エレクトロニック・ソング」チャートで32週連続1位、「ホット・ロック&オルタナティブ・ソング」チャートで14週連続1位を走っている。ダンス/エレクトロニックとロック/オルタナティブという、性格の異なる2つのジャンルチャートで同時に首位を独占している点が、この曲の位置づけを分かりやすく示している。K-POP出身のアーティストがロック系のチャートで長期1位を続けるのは異例のことで、テーム・インパラとの組み合わせがもたらした結果でもある。
つまりジェニーは、前作から1年5カ月というインターバルの間、活動を止めていたわけではない。アルバムを出さないまま、コラボ曲でチャートに残り、世界7カ所のフェスのヘッドライナーとしてステージに立ち、そこで新曲を先に聴かせてきた。今回のEPは、その積み重ねを音源としてまとめる作業にあたる。フェスで披露済みの3曲がそのまま収録されるかどうかは事務所から公表されていないが、収録候補として名前が挙がっている以上、ステージで反応を確かめた曲がパッケージ化される可能性はある。
発売時期は今月末が目標とされている。前作「Ruby」がビルボード200で7位、収録曲多数をホット100に送り込んだ実績を持ち、さらに現在進行形で「Dracula」がホット100トップ10とジャンルチャート首位を維持している状況を考えれば、新EPが発売と同時に各種チャートで注目を集めることは避けられない。BLACKPINKのメンバーとしてではなく、ソロアーティストのジェニーとして海外市場でどこまで数字を伸ばすのか、今回のEPはその現在地を測る作品になる。日本のファンにとっては、サマーソニックのステージで先に耳にした曲が、音源としてどう仕上がるのかを確かめる機会にもなる。






