G-DRAGON、BIGBANG『嘘』時代を回想「死ぬ思いを何度も越えた」
写真: BIGBANG — YG Entertainment / CC BY 2.0BIGBANGのG-DRAGONが、ヒット曲『嘘(거짓말)』を出した当時の日々について「死ぬ思いを何度も越えた」と振り返った。発言があったのは8月19日に公開されたYouTubeチャンネル「集大成」の動画で、G-DRAGON、テヤン、テソンの3人がグループのカムバックを記念してキャンプに出かける企画の中でのことだった。動画のタイトルは「俺たちキャンプ行くぞ | 集大成 ep.120 BIGBANG(BIGBANG)」で、番組の120回目にあたる。
三人は車1台に乗り合わせ、屋内キャンプ場へ向かった。回想のきっかけをつくったのはテソンだった。移動中の車内でテソンが「この座席に座ると思い出がよみがえる。イベント回りをしていた感じだ。ちょうど『嘘』を出して」と口にする。デビューから間もない時期、次から次へと現場を移動していた当時の感覚が、車内の座席という何気ないものによって引き出された形だ。
それを聞いたG-DRAGONは「死ぬ思いを何度も越えた。あの頃はどうやってあんなことを」と驚いた様子で応じた。言葉は途中で途切れ、短い沈黙が流れる。その間、三人だけが知っている当時のエピソードが頭の中で再生されているような時間になった。具体的な出来事が語られたわけではないが、口に出さないまま共有される記憶があること自体が、20年近く同じ現場を走ってきたメンバーの関係性をうかがわせるやりとりとなった。
その後、話題はより軽い思い出へと移る。テソンが「僕たち、電車に乗り遅れたこともあった。ホンシ(熟し柿)シェイクを飲もうとして」と冗談めかして明かすと、G-DRAGONは「それは絶対にお前たちのせいだ。僕はホンシシェイクをそんなに好きじゃない」と線を引いてみせ、笑いを誘った。ホンシシェイクは韓国で親しまれている熟し柿を使った飲み物で、地方のイベント回りの合間に立ち寄った先での一杯だったことがうかがえる。
さらにテソンが「しかもそれを車で追いついた」と付け加えると、その場に驚きが広がった。乗り遅れた電車を車で追いかけたという話に、G-DRAGONは「それは覚えている」と応じている。テヤンも「ホンシシェイクのブランドまで思い出す」と口を挟み、笑いを重ねた。飲み物の銘柄まで記憶に残っているという一言が、当時の移動続きの日々がいかに濃密だったかを物語るくだりになった。
『嘘』はBIGBANGの初期を代表する楽曲で、グループの知名度を大きく押し上げた一曲として知られる。今回の動画では、その活動期に三人が全国のイベント現場を回り続けていたこと、そして移動そのものが日常だったことが、当人たちの言葉であらためて語られた。ヒット曲の華やかな記憶と、それを支えた過酷なスケジュールが、キャンプへ向かう車内という日常的な場面の中で並べて語られたのが今回の内容だ。
この日の「集大成」では、『嘘』当時の回想以外にも複数の話題が出ている。同じ動画の中でG-DRAGONは、サンダラ・パクが語った「宿舎に男性芸能人がいた」という暴露に触れ、「僕が紹介したみたいだ」とコメントした。当時の事情を振り返る形で自ら言及したもので、この部分も番組内で公開されている。
また、G-DRAGONが「ヤッホー」ミームにハマっていることも同番組で明らかになった。この話題では同席したテソンが自身の言動について「ミナミを真似たわけじゃない」と説明する場面があり、ミームをめぐるメンバー同士のやりとりがそのまま紹介された。カムバック記念という趣旨の企画ながら、宣伝色よりも雑談の比重が大きく、メンバー同士の距離感がそのまま映し出される構成になっている。
G-DRAGONをめぐっては、8月19日に別の話題も伝えられている。この日、G-DRAGONは38歳の誕生日を迎えた。韓国メディアは黒いケーキを用意した誕生日の様子を伝え、本人が満足げな表情を浮かべていたと紹介している。当日の装いについては「自己愛にあふれた」服と表現された。黒いケーキと合わせたその姿からは、肩の力を抜いた無邪気な雰囲気が伝わる誕生日の一場面となった。伝えられたのは誕生日当日の近況にとどまり、それ以上の詳細は明らかにされていない。
さらに同じ誕生日に合わせて、G-DRAGONの所属事務所が若手芸術家の支援に5億ウォンを寄付したことも報じられた。事務所側は、今回の寄付が「アーティストの意向」によるものだと説明している。寄付の対象となるのは活動を続ける青年芸術家で、規模は5億ウォン。誕生日という節目に合わせて実施された形だ。現時点で明らかになっているのは、寄付の事実と金額、そして本人の意向を受けた措置であるという事務所の説明にとどまっている。
時系列で整理すると、8月19日はG-DRAGONにとって誕生日であり、所属事務所による5億ウォンの寄付が発表された日であり、同時にBIGBANGのカムバックを記念する「集大成」の動画が公開された日でもあった。1日のうちに個人としての節目とグループとしての活動再開の話題が重なり、複数の韓国メディアがそれぞれの角度から報じる形となっている。
日本の読者にとっては、「集大成」というYouTubeチャンネルの位置づけが分かりにくいかもしれない。韓国では近年、地上波のバラエティ番組だけでなく、YouTubeを主戦場とする番組がアーティストのカムバック時の露出先として定着している。台本の縛りが緩く、収録時間の制約も小さいため、今回のようにメンバー同士が車内で昔話を続けるといった、テレビでは編集で落とされがちなやりとりがそのまま届けられる。今回の『嘘』当時の回想や、電車に乗り遅れてホンシシェイクを追いかけた話のような細部が残っているのも、こうした形式ならではだと言える。動画はYouTube上で公開されており、日本からも視聴できる。
今回のエピソードで語られた内容は、いずれも当人たちの記憶に基づくもので、番組内のやりとりとして公開されたものだ。『嘘』の活動当時にどれほどの過密日程をこなしていたのか、その具体的な中身までは語られていない。ただ、「死ぬ思いを何度も越えた」というG-DRAGONの一言と、それに続いた短い沈黙が、当時の実感を端的に伝える場面になった。カムバックを控えたタイミングで、デビュー初期の記憶をメンバー3人が並んで振り返ったこと自体が、20年近い活動歴を持つグループの現在地を示す内容として受け止められている。











