BIGBANG高陽公演を前に宿泊需要が30倍、料金も高騰
写真: BIGBANG — YG Entertainment / CC BY 2.0BIGBANGが8月21日から23日までの3日間、京畿道高陽市の高陽総合運動場でデビュー20周年記念コンサートを開催するのを前に、公演会場周辺の客室予約需要が30倍以上に増えていることが分かった。宿泊予約プラットフォームの調べとして、韓国メディアの京仁日報が8月19日に報じた。需要の急増に伴って客室料金も全体的に上昇しており、公演期間中の宿泊費が通常の2倍以上に跳ね上がる例が確認されている。
今回の公演は、9年ぶりに完全体として戻ってきたBIGBANGのワールドツアーの初舞台にあたる。3公演のチケットはすべて売り切れ、追加席も完売した。公演期間中は1日平均3万6千人あまりの観客が集まると予想されており、京畿道と高陽市は猛暑、人出の集中、交通渋滞などに備えた安全対策を用意している。自治体が来場者に良い印象を残そうと奔走する一方で、一部の宿泊業者が料金の引き上げに踏み切っている構図だ。
京仁日報が国内の旅行・レジャープラットフォーム「ヨギオッテ」と、ノルユニバースが運営する「ヤノルジャ」で公演期間中の高陽総合運動場周辺の宿を検索したところ、会場から近い宿泊施設はほとんどが販売終了の状態だった。残っている宿は1泊20万ウォン前後のところばかりで、高陽総合運動場から徒歩15分ほどの距離にある地下鉄3号線の大化(テファ)駅が近いことを打ち出しているAホテルの場合、1泊の平均価格は25万ウォン以上に達していた。同じホテルの8月28日から30日の1泊平均価格は10万ウォン台で、公演期間の価格は平均の2倍以上という計算になる。他の宿も事情は似ており、公演期間の1泊平均価格が25万ウォン近くに迫るBモーテルも、28日から30日の1泊平均価格は10万ウォン台まで下がっていた。
こうした宿泊料金の変動は今に始まったことではないという。コンサートはもちろん、野球の試合や夏の休暇シーズンなど、地域内の宿泊需要が集中するたびに価格が上方修正されてきた。施設補修などを理由に既存の予約を一方的に取り消したうえで、価格を上げて売り直す事例も頻繁に起きているとされる。
専門家は、需要と供給に応じた宿泊料金の変動はありうるとしながらも、暴利に近い値上げや予約取り消しによる被害者が出ないよう、イベント期間中のきめ細かな監視が必要だと指摘する。仁川大学消費者学科の李英愛(イ・ヨンエ)教授は「いわゆる『ぼったくり料金』を抑えるには、モニタリングが伴わなければならない。需要が高まるシーズンであっても、暴利を取ったり一方的な予約取り消しが発生したりすれば、結局は善意の被害者が出ざるをえない」と述べ、「宿泊料金の値上げは常時起きるものではないので、(イベント期間中に)先回りして被害を告発できるセンターなどを運営するのも一つの方法だ」と提案した。
プラットフォーム業界も状況を注視している。あるプラットフォーム業界の関係者は「原則として客室の販売価格は提携店が設定する仕組みだ」としたうえで、「ただし大型イベントなどで特定地域の宿泊需要が集中する場合は、価格の状況をモニタリングし、提携店と継続的に意思疎通している。価格調整が難しい極端な事例については、プラットフォーム内での表示順位の調整などの措置を取っている」と説明した。
舞台となる高陽総合運動場は、京畿道内の公演の中心地として知られる会場だ。コールドプレイ、オアシス、BTS(防弾少年団)といった国内外の名だたるアーティストがここで公演を行い、「高陽コン」という新造語まで生まれた。今回はその舞台にBIGBANGが立つことになり、ファン心理を狙った宿泊料金の引き上げが公演直前まで続いているというのが、京仁日報の指摘である。
今回のコンサートは、BIGBANGのデビュー20周年をめぐる一連の動きの中に位置づけられる。BIGBANGは2006年8月19日にデビューしたグループで、2026年8月19日、デビュー20周年の記念日にあたるこの日にデジタルシングル「BiiiG(ビッグ)」を発表した。グループとしての活動は2022年に発表した「春夏秋冬」以来、およそ4年4カ月ぶりとなる。復帰はG-DRAGON、テソン、テヤンの3人体制で、新曲の発表とワールドツアーの実施という枠組みが伝えられている。新曲に合わせて、ソウルのソクチョン湖でのライティング演出をはじめとする各種イベントも実施される。
20周年の記念日に合わせ、メンバーはYouTubeでの企画にも登場している。8月19日に公開されたYouTubeチャンネル「集大成」の動画「俺たちキャンプ行くぞ | 集大成 ep.120 BIGBANG(BIGBANG)」は、カムバックを記念してメンバーがキャンプに出かける内容で、G-DRAGON、テソン、テヤンの3人が車で移動しながらデビュー初期の記憶をたどった。回想のきっかけをつくったのはテソンで、移動中の車内で「この座席に座ると思い出がよみがえる。イベント回りをしていた感じだ。ちょうど『嘘』を出して」と口にした。これを受けてG-DRAGONは、ヒット曲『嘘(거짓말)』を出した当時の多忙な日々について「死ぬ思いを何度も越えた」と語っている。この企画では、テヤンがサンダラ・パクを泣かせたという事情や、G-DRAGON、テソン、テヤンによる遠慮のない「YG暴露」も話題になった。
一方で、メンバーそれぞれの近況も注目を集めている。韓国メディアのマイデイリーは「MDフォーカス」として、T.O.Pが自身に関する紹介でBIGBANGの部分をぼかす形で扱ったこと、V.Iについては敗北を嘲笑するような言動が伝えられたことを報じた。20年の節目にあたって、3人体制での復帰と、グループを離れたメンバーの現在が対比的に語られる形になっている。
韓国の音楽業界では、この8月は「8月カムバック大戦」と呼ばれる状況になっている。7日にカムバックしたStray Kidsを皮切りに、ENHYPEN、NCT 127、そしてオーディション番組出身の新人グループALPHA DRIVE ONEまで、大型ボーイズグループの新譜発売が相次いでいるためだ。上半期にBTSやBLACKPINKといった大型グループが動いた流れを受け、下半期の本格的な幕開けとなる8月に主要ボーイズグループが集中する形で、この動きがK-POPの音盤市場の記録を塗り替えるかどうかに関心が集まっていると、京郷新聞が伝えている。BIGBANGは「アイドルのアイドル」と呼ばれてきたグループで、今回の20周年カムバックはその歩みを踏まえたものとなる。
日本の読者にとっては、高陽総合運動場がソウル近郊の京畿道高陽市にあり、地下鉄3号線の大化駅から徒歩15分ほどの距離という位置関係が、現地の宿泊事情を理解する手がかりになる。会場周辺の宿が公演期間中にほぼ売り切れ、残る部屋は1泊20万ウォン前後という水準になっている以上、渡韓して観覧を予定する場合は、宿泊費が通常の2倍以上になりうる点と、施設補修などを理由に既存の予約が一方的に取り消される事例が過去に頻発してきた点を念頭に置いておく必要がある。プラットフォーム側は極端な事例に対して表示順位の調整などの措置を取るとしているものの、価格設定そのものは提携店が行う仕組みであり、3日間で延べ10万人規模の観客が集まる今回の公演でも、行政やプラットフォームによる監視がどこまで機能するかが問われることになる。









