BIGBANG20周年、8月にボーイズグループのカムバック集中
写真: BIGBANG — YG Entertainment / CC BY 2.0BIGBANGが2026年8月19日、デビュー20周年の記念日に合わせてデジタルシングル「BiiiG」を発表した。同じ8月にはStray Kids、NCT 127、ENHYPEN、そしてオーディション番組出身の新人グループALPHA DRIVE ONEのカムバックも並び、韓国の音楽業界では「8月カムバック大戦」と呼ばれる状況になっている。上半期にBTSやBLACKPINKといった大型グループが動いた流れを受け、下半期の本格的な幕開けとなる8月に主要ボーイズグループが集中する形だ。この動きがK-POPの音盤市場の記録を塗り替えるかどうかに関心が集まっていると、京郷新聞が伝えた。
注目される背景には、すでに歴代最高水準に達している音盤販売の実績がある。ハンターチャートを運営するハンター・グローバルの集計によると、2026年上半期のK-POP音盤販売量は合計4953万枚だった。これは過去最高記録だった2023年上半期の4617万枚を上回る数字にあたる。下半期に大型グループのアルバム発売が続くことから、年間の販売量でも2023年の記録を超え、歴代最高値を更新する可能性が高まっている。新型コロナウイルスの流行後に一時足踏みしていたK-POP音盤市場が、再び規模を広げられるかどうかが焦点となる。
カムバックの口火を切ったのはStray Kidsだった。同グループは8月7日、ミニアルバム『THIS AND THAT』で活動を再開した。このアルバムは米ビルボードのアルバムチャート「ビルボード200」で1位を記録し、9作連続の首位という記録を打ち立てた。これによりStray Kidsは、21世紀に同チャートで最も多くの1位アルバムを持つグループとなり、歴代でもビートルズ以降で最も多くのアルバムをチャートに送り込んだグループとして名を残すことになった。ビルボード200での9作連続1位については、朝鮮日報も、同チャートの歴代記録の中でビートルズ以降では最も多い連続首位記録にあたると報じている。
『THIS AND THAT』は同名のタイトル曲を含む全8曲を収録し、韓国国内でも高い販売量を記録した。ハンターチャート基準で発売第1週の販売量、いわゆる「初動」は約328万枚に達した。これは『FIVE STAR』『ROCK-STAR』『KARMA』に続く4度目の初動「トリプルミリオンセラー」、つまり300万枚以上の販売達成となる。数百万枚単位の販売を重ねてきたグループが今回も同じ水準を維持したことが、今年の音盤市場全体の数字を押し上げる要因のひとつになっている。
そのうえでこの8月の主役となるのがBIGBANGだ。BIGBANGは2006年8月19日にデビューしており、20周年の記念日にあたる19日にデジタルシングル「BiiiG」を発表した。メンバーのG-DRAGONが作詞・作曲に参加した「BiiiG」は、重厚なビートと中毒性の強いサビが際立つエレクトロニック・ヒップホップの楽曲である。BIGBANGがグループとして活動するのは、2022年に発売した「春夏秋冬」以来、およそ4年4カ月ぶりとなる。今回の新曲プロジェクトには、G-DRAGON、SOL(テヤン)、D-LITE(テソン)の3人全員が音源制作からビジュアルディレクティングまで全般にわたって関わった。
20周年を記念する催しはソウル各所でも開かれている。ソウル・松坡区(ソンパグ)一帯では8月23日まで、BIGBANGの20周年を記念する空間が設けられている。グループのこれまでの活動を振り返ることができるメディア展示のほか、ファン参加型のイベント、商品販売ブースなどが用意された。カムバックと同時にワールドツアーも始まる。8月21日から23日まで高陽(コヤン)総合運動場のメインスタジアムで幕を開けるワールドツアー『XX : COSMOS』は、北米、欧州、オセアニア、アジアなど世界19都市の大規模会場で、計33回にわたって開催される予定だ。
この高陽公演をめぐっては、周辺のホテルの客室予約需要が通常の30倍に達したことが明らかになっている。公演に合わせて各地からファンが集まるとみられ、宿泊施設の需要が急増した形で、宿泊費についても話題となり、地元メディアが公演の経済的な影響を伝えている。20周年の節目を前に、メンバー自身が過去を語る場面も相次いだ。G-DRAGONはコンテンツ企画「集大成」の中で、代表曲「LIES(嘘)」を発表した当時について「死ぬような場面を何度も越えた」と振り返っている。同企画ではG-DRAGON、D-LITE、SOLによる「YG暴露戦」も伝えられ、SOLがサンダラ・パクを泣かせた事情にも話が及んだ。一方で、デビュー20年という節目にメンバーそれぞれの近況が話題になっており、韓国メディアのマイデイリーは「MDフォーカス」として、T.O.Pが自身に関する紹介でBIGBANGの部分をぼかす形で扱ったこと、V.Iが敗北を嘲笑するような言動を伝えられたことを報じている。
一部メンバーの離脱を経て新たな体制で戻るグループも続く。ENHYPENは8月21日、ミニ8作目『THE SIN : BLISS』でカムバックする。今年3月にヒスンがチームを離れて以降、6人体制に再編されたグループが披露する最初のアルバムとなる。タイトル曲「Bloody Paradise」は、恋人とともに過ごす楽園を描いたブラジリアン・ファンクのダンス曲だ。グループが本来持っていたヴァンパイアのコンセプトを保ちながら、グループのロゴを変更するなどリブランディングに乗り出しており、どのような新しい姿を見せるかに期待が集まっている。
NCT 127は8月24日、正規7作目『BLINGY』でカムバックする。2024年7月の正規6作目『WALK』以来2年ぶりのアルバムであり、デビュー10周年を記念するアルバムでもある。NCT 127は2024年にテイルがチームを離れたのに続き、今年4月には専属契約の終了によりマークが脱退し、7人体制に再編された。現在はメンバーのドヨンとジョンウが兵役に就いたため、今回のアルバムの活動人員は5人となる。デビュー以来最も少ない活動人員で、カムバック活動とワールドツアー『NEO CITY - THE REDLINE』を続けていく予定だ。なおNCTをめぐっては、クロックスがNCT WISHとともに制作した新しいキャンペーン「Do Your Thing」を公開しており、ブランドとグループが手を組んだ取り組みも伝えられている。
同じ8月24日には、オーディション番組『BOYS II PLANET』出身の新人グループALPHA DRIVE ONEがミニ2作目『UNBREAKABLE : 少年BEAST』を発売する。タイトル曲「Born Dier」は、偏見と烙印の中で揺れる青春を描いた楽曲だ。ベテランと中堅、そして新人が同じ月に新譜を並べることになり、8月の韓国音楽シーンは例年以上に密度の高い一カ月となる。
日本の読者にとっては、韓国では新曲の発表を「カムバック」と呼び、音楽番組での活動期間とセットで語られる点が特徴的に映るかもしれない。今回のように複数の大型グループが同月に集中すると、音楽番組の順位争いだけでなく、初動の販売枚数という具体的な数字で比較されることになる。上半期だけで4953万枚という数字が出ている以上、8月の各グループの結果が年間記録の行方を左右する。BIGBANGの4年4カ月ぶりの新曲と33公演のワールドツアー、Stray Kidsの328万枚とビルボード200での9作連続首位、再編を経たENHYPENとNCT 127の再出発、そして新人ALPHA DRIVE ONEの2作目。これらが重なる8月が終わったとき、K-POP音盤市場の年間記録がどこまで動いているかが、次に確かめるべき点となる。









