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BTSジョングクの歌声、米ビルボードが「完璧」と評価

BTS写真: BTS — LG전자 This file comes from LG Electronics's official Flickr. / CC BY 2.0
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米音楽専門メディアのビルボードが、ワールドツアー中のBTS(防弾少年団)の公演について、メンバー・ジョングクが「Like Animals」で見せたステージを、メットライフ・スタジアム公演の「最高の瞬間15」の一つに選んだ。韓国メディアのスターニュースが2026年8月19日に報じた。グループ全体のパフォーマンスを振り返る記事の中で、ジョングク個人の歌唱が独立した項目として取り上げられた形だ。

ビルボードはこの舞台について「2時間半の公演の間ずっと完璧なボーカルを届けた」と評価している。さらに「BTSの末っ子が、自らの優れた『楽器』、すなわち声をどれほど巧みに磨き上げてきたかを、あらためて確認させてくれるうれしい場面だった」とも記した。技術的な巧みさというより、長い時間をかけて声そのものを鍛え上げてきた成果として受け止めた評価である。楽曲単位ではなく、公演全体を通した安定感に触れている点も特徴だ。

ジョングクは「Like Animals」でイントロを担当した。曲の入り口を任されるということは、観客の耳が最も敏感になる瞬間を預かるということでもある。ビルボードが数ある場面の中からこの一曲を選び出した背景には、そうした役割の重さもある。7人がそろって立つステージの中で、あえて個人のボーカルが名指しで評価されたのは、グループ公演のレビューとしては珍しい部類に入る。

この日の公演で話題になったのは「Like Animals」だけではない。ジョングクは「Body to Body」のステージで、韓国の伝統民謡「アリラン」の一節を歌った。K-POPの大型スタジアム公演の中に民謡の旋律が差し込まれる構成は、海外のファンにとって新鮮に映ったようだ。国内外のソーシャルメディアやコミュニティでは、この部分をフルで聴きたいという「完曲リクエスト」や、曲名を尋ねる書き込みが相次いだ。海外のK-POPファンからは「韓国の民謡がこんなに美しいとは知らなかった」という反応が出ている。日本の読者にとっても、アリランは韓国を代表する民謡としてなじみのある旋律だが、それが世界最大級のスタジアム公演で若い世代のアーティストによって歌われ、現地の観客に発見されていくという流れは、今回のツアーならではの光景といえる。

公演のエンディング曲「INTO THE SUN」のステージでは、ラスベガスをはじめとするツアー各都市の現地名を歌詞に織り込むアドリブがあったことも伝えられている。訪れた街の名前をその場で歌に乗せる演出に、ファンからは「都市名を変えて歌うセンスに鳥肌が立つ」「会場を沸かせた歴代級のレジェンド舞台」といった声が上がった。感動的だったという評も出ており、大規模ツアーの中で一公演ごとに異なる体験を作ろうとする姿勢がうかがえる。

ジョングクの新しいソロシングルについては、音源および音盤の発売に対する関心も高まっている状況だ。BTSは最近のボルティモア公演の後に休息期間を取っており、今後はアーリントン、トロント、シカゴでの公演を続けていく予定となっている。北米を横断する日程が続くことになる。

今回のツアーは、BTSにとって完全体での海外ツアーにあたる。グループは正規5作目のアルバム『ARIRANG(アリラン)』を発表しており、これは3年9か月ぶりにメンバー全員がそろって出した完全体アルバムだった。兵役に伴う個人活動の期間を経て、7人での活動が本格的に再開された流れの中にある。アルバムタイトルが『ARIRANG』であることを踏まえると、公演でアリランの一節が歌われたことは、作品全体のコンセプトとも重なる。

『ARIRANG』は米ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」でも動きを見せている。ビルボードが8月18日(現地時間)に発表した最新チャートで、同アルバムは21位につけ、4月のチャートインから21週連続でランクインを続けている。ちなみにこの週のビルボード200の首位は、新ミニアルバム『THIS & THAT(ディス・アンド・ザット)』を出したStray Kids(スキズ)で、同グループにとって通算9作目の1位となった。K-POPグループが米国のメインチャートで存在感を保ち続けている状況が、数字の上でも表れている。

授賞式シーズンに向けた動きもある。BTSは米国の授賞式「2026 MTV ビデオ・ミュージック・アワード(2026 MTV VMA)」で、最優秀楽曲賞にあたる「今年の楽曲(Song of the Year)」部門と「ベストK-POP」部門の候補に名を連ねた。現地時間8月18日にMTVが発表した候補者リストで明らかになったもので、対象となったのは『ARIRANG』のタイトル曲「SWIM」だ。授賞式は9月27日に開かれる。

ツアーの現場では、他のメンバーをめぐる話題も続いている。ジミンは現地時間8月15日、米テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで開かれた「BTS WORLD TOUR『ARIRANG』」公演の最中、客席にいた小児がんの少女に自ら歩み寄り、抱き寄せて頬にキスを贈った。少女の名前はオリビアで、小児がんで闘病中の熱心なBTSファン。難病の子どもたちの願いをかなえるプログラムを通じて会場を訪れていた。その様子は米国の非営利団体「ヒーローズ・フォー・チルドレン」の公式SNSを通じて公開された。

ジョングク本人の近況としては、メンバーのVが2026年8月19日までに自身のインスタグラムで、ジョングクとともにジムでトレーニングする様子を公開している。二人は懸垂(チンニング)やラットプルダウンといった種目に取り組み、鍛え上げられた背中を見せた。韓国の健康専門メディア「ヘルス朝鮮」が同日、この近況を取り上げ、背中のトレーニングが体にもたらす効果とあわせて報じている。長丁場のスタジアムツアーを支える体づくりの一端が垣間見える一枚でもあった。

グループのメンバー個人への注目度も高い水準を保っている。ジミンは8月のボーイズグループ個人ブランド評判で1位となり、同ランキングでの首位は通算61回目となった。このランキングはボーイズグループのメンバー個人を対象に毎月順位を発表しているもので、長期にわたる人気の持続を示す結果となっている。

完全体での復帰から、アルバムのチャート持続、授賞式のノミネート、そして進行中のスタジアムツアーへと、BTSをめぐる話題は途切れることなく続いている。その中で今回、グループの総合力ではなくジョングク個人の歌声が米メディアに名指しで評価されたことは、ツアーが単に大規模というだけでなく、一人ひとりのパフォーマンスの精度で語られる段階に入っていることを示している。アーリントン、トロント、シカゴと続く残りの公演でも、都市ごとのアドリブや民謡の一節がどう届けられるのか、注目が集まりそうだ。

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