BIGBANG、20周年ワールドツアー開幕 G-DRAGONがギター破壊
写真: BIGBANG — YG Entertainment / CC BY 2.0BIGBANGのG-DRAGON、テヤン、テソンの3人が8月23日午後7時、京畿道高陽市一山西区の高陽総合運動場で「BIGBANG 2026-2027 WORLD TOUR『XX: COSMOS』IN GOYANG」を開催し、20周年ワールドツアーの幕を開けた。G-DRAGONは「TONIGHT」を歌う途中でギターを破壊するという型破りなパフォーマンスを見せ、会場を沸かせた。韓国メディアのメイル・エコノミー(スタートゥデイ)が同日、イ・ダギョム記者の署名で伝えている。写真はYGエンターテインメントが提供した。
この日のステージは「FANTASTIC BABY」で始まった。3人はシルバーをポイントにした白の衣装で登場し、序盤から独自のオーラを放った。高陽総合運動場を埋め尽くしたファンは応援棒を掲げ、BIGBANGの帰還を歓迎した。続いて「HANDS UP」「TONIGHT」と披露し、現場の熱気は一気に高まっていく。その「TONIGHT」の最中に飛び出したのが、G-DRAGONによるギター破壊のパフォーマンスだった。ロックの文脈では知られた表現だが、K-POPのスタジアム公演で、しかも20周年ツアーの初日にそれを持ってくるという選択そのものが、この夜の性格を物語っている。
突き出しステージへ移動したメンバーは、あらためてファンにあいさつした。G-DRAGONは「こんにちは。BIGBANGが帰ってきました。元気でしたか?」と語りかけ、「今日は楽しんでいってください」と続けた。テソンは「20年間、大きな声で歌っているテソンです。よろしくお願いします」と自らを紹介。テヤンは「今日が最後の公演なの? そういうこと?」と冗談めかしたあいさつを投げかけたうえで、「今日は本当に、すべてのエネルギーを注ぎ込んで楽しんでください」とファンに呼びかけた。20年という時間の長さを笑いに変えながら、その場に全部を置いていくという姿勢を言葉にした形だ。
BIGBANGのデビューは2006年8月19日。今回のツアーは、その20周年という節目に合わせて組み立てられた一連の企画の中核にあたる。デビュー20周年の記念日にあたる8月19日には、新しいデジタルシングル「BiiG」を発売した。グループとしての新曲は2022年4月の「春夏秋冬(Still Life)」以来、およそ4年4カ月ぶりとなる。同じ19日の夜にはソウル・汝矣島の漢江公園で大規模なリスニングパーティーが開かれており、新曲・イベント・ツアーの三本立てで、20周年をまるごと一つの祝祭に仕立てた構成になっている。新曲「BiiG」のミュージックビデオについては、韓国のハーパーズ バザーが8月20日にキム・ユンソ記者の署名記事で、3人それぞれの個性を反映した衣装を読み解いている。G-DRAGONが最初に登場するのは鮮烈なレッドの制服姿で、ジャケットとパンツはいずれもデザイナーのダイスケ・タナカによるカスタム製作だという。
高陽公演は8月21日から23日までの3日間、高陽総合運動場で行われた。初日の21日には4万人の観客が会場を埋め、メンバーは「より低い心で長く歌っていきたい」とファンへの感謝を口にしている。この日のステージで最初に鳴り響いたのも2012年発表の「FANTASTIC BABY」で、韓国のYTNが8月22日夜、キム・スンファン記者の署名で現場の様子を伝えた。映像はYGエンターテインメントが提供している。今回の高陽公演は、9年ぶりに完全体として戻ってきたBIGBANGのワールドツアーの初舞台にあたり、3公演のチケットはすべて売り切れ、追加席も完売した。公演期間中は1日平均3万6千人あまりの観客が集まると予想されていた。
その反響は会場の外にも及んだ。韓国メディアの京仁日報が8月19日に報じたところによると、宿泊予約プラットフォームの調べとして、公演会場周辺の客室予約需要が30倍以上に増えていることが分かった。需要の急増に伴って客室料金も全体的に上昇し、公演期間中の宿泊費が通常の2倍以上に跳ね上がる例も確認されている。スタジアム規模の公演が3日連続で行われることが、周辺の宿泊市場をそこまで動かしたということになる。
公演をめぐる報道も複数出ている。韓国メディアの朝鮮ビズは「Oh!SEN現場」として高陽公演の様子を伝え、ステージ上で「BIGBANGが帰ってきました」というあいさつがあったこと、強烈な印象を残す20周年ツアーの出発点になったことを報じた。また、韓国メディアの喜びのニュース24は、メンバーが「デビュー20周年、新しい舞台で会えてうれしい」とあいさつし、「エネルギーを残さず使い切るつもりだ」と語ったと伝えている。エネルギーを出し切るという言葉は、23日の公演でテヤンがファンに向けて口にした呼びかけとも重なっている。
カムバックに向けた3人の動きは、デビュー記念日の前後から表に出ていた。8月19日に公開されたYouTubeチャンネル「集大成」の動画では、G-DRAGON、テヤン、テソンの3人がグループのカムバックを記念してキャンプに出かける企画が組まれた。動画のタイトルは「俺たちキャンプ行くぞ | 集大成 ep.120 BIGBANG(BIGBANG)」で、番組の120回目にあたる。3人は車1台に乗り合わせて屋内キャンプ場へ向かい、その車中でテソンが「この座席に座ると思い出がよみが」と切り出したことをきっかけに回想が始まった。G-DRAGONはヒット曲「嘘(거짓말)」を出した当時の日々について「死ぬ思いを何度も越えた」と振り返っている。20年を祝う場の裏側で、その20年がどういう時間だったのかを本人たちの言葉で語る内容だった。
一方、20周年の記念公演が幕を開けたのと同じ時期に、元BIGBANGのV.Iがベトナム・ハノイで姿を目撃されていたことも報じられた。ベトナムメディア「エスチャンネル」の公式SNSが8月21日、V.Iがハノイ市内のイベント会場を訪れる様子を収めた映像を公開したもので、映像の中でV.Iは警備員の案内を受けながら会場へ入っていく。撮影されたのは8月20日とされ、訪問先はハノイのランドマークであるホグオム・オペラハウス。同所で開かれた「AY-VY ハノイ」の開幕イベントに出席したものとみられる形で伝えられている。この件は中央日報が8月22日に報じた。V.Iは2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビューしている。
BIGBANGは今回の高陽公演を皮切りに、北米・欧州・オセアニア・アジアなど全世界19都市を回り、計33回に及ぶ大規模なワールドツアーに乗り出す。ツアータイトルは「XX: COSMOS」、期間は2026年から2027年にまたがる。日本の読者にとっては、初日から新曲とギター破壊のパフォーマンスが並んだこの高陽公演が、これから1年以上かけて世界を回るツアーの基準点になる。3人がどの都市でどんなセットリストを組むのか、そして20周年をどこまで走り切るのかは、今後の公演で明らかになっていく。












