RM・ジョングクら愛用、5本指ソックスが韓国で話題
写真: JUNG KOOK — ℗ 2023 BIGHIT MUSIC / Public domainBTSのRMが2026年8月、自身のインスタグラムに5本指ソックスを履いた写真を投稿し、自らを「5本指ソックス広報大使」と称した。この投稿にジョングクが「僕が先」とコメントを寄せ、RMが「どうしてこんないいものを今まで履かなかったんだろう」と返したやり取りが公開され、これまで「おじさんの靴下」というイメージが強かったアイテムに改めて注目が集まっている。韓国のファッション誌ハーパーズ バザー韓国版が8月24日付で報じた。
きっかけとなったのはRMのアカウント「@rkive」への投稿だ。写真には5本指ソックスを履いた足元が写っており、RM本人が「5本指ソックス広報大使」を名乗った。そこにジョングクが「僕が先」と、自分のほうが先に愛用していたと言わんばかりのコメントを残す。RMはこれに応じて満足感をあらわにした返信を書き込んだ。メンバー同士の短い掛け合いだが、5本指ソックスという地味なアイテムがトップアイドルの日常に入り込んでいることを示す一幕として、SNS上で拡散された。

5本指ソックスに手を伸ばしている韓国の著名人はBTSの2人にとどまらない。JYPエンターテインメント創業者で歌手のパク・ジニョンは、MBCのバラエティ番組「全知的おせっかい視点(전지적 참견 시점)」に5本指ソックスを履いて登場し、積極的に勧めていた。俳優のリュ・ヘヨンもMBC「私は一人で暮らす(나 혼자 산다)」で、健康のために欠かさず履いていると明かしている。さらに、コ・ユンジョンのSNSやカン・ミンギョンのYouTubeでも、5本指ソックスを取り入れた姿が確認されている。歌手、俳優、YouTube発信者と、ジャンルをまたいで着用例が広がっている形だ。
パク・ジニョンは食事の内容から運動のルーティン、一日の過ごし方まで徹底して管理し、健康的な生活を続けていることで知られる。その彼が5本指ソックスにこだわる理由として挙げたのが、5本の指をそれぞれ動かせることで体の中心を取るのに役立ち、疲れも感じにくくなるという点だ。単なる好みではなく、身体のコンディションを整える道具として選んでいるという説明になる。
記事は5本指ソックスの利点を整理している。最も明確なのは、足の指の間の汗と摩擦を管理しやすいことだという。通常の靴下と違って指を一本ずつ包むため、汗をかいた指同士が直接触れ合うのを減らせる。歩いたり運動したりする際に繰り返しこすれる不快さも軽減できる。加えて、指を個別に動かしやすいことも大きな長所として挙げられている。
こうした関心の高まりの背景には、ウェルネスブームがある。ランニングやピラティス、ヨガのように、足の動きと安定感に意識を向ける運動が日常的な趣味として定着したことで、足先まで細やかに気を配る人が増えた。スニーカーやトレーニングウェアを選ぶのと同じように、いまや靴下も一つのパフォーマンスアイテムとして吟味される対象になっている、というのが記事の見立てだ。
もう一つの変化は、見せ方にある。かつては靴の中に隠して履く機能的なアイテムに近かったが、現在の5本指ソックスは堂々と外に出てきている。サンダルや5本指シューズと合わせるのはもちろん、トレーニングウェアからショーツ、スカートのような普段着にも自然になじむ。かつては無骨で見慣れないと受け止められていた形が、かえってスタイルに面白みを添えるポイントになった、と記事は指摘する。「隠す靴下」から「見せる靴下」への転換である。
入門者向けの選び方も紹介されている。まずは目的に応じて素材から見ること。ランニングや運動の際には汗を素早く排出して乾きやすい機能性素材が、日常使いには薄い綿素材のように負担なく履ける製品が良いという。加えて、足の指の部分が締めつけすぎないか、縫い目が肌を刺激しないかも確認するようにと助言している。
日本の読者にとって5本指ソックスは決して目新しいものではないが、韓国では長らく「おじさんの靴下」「水虫の靴下(무좀 양말)」といったイメージが強く、あまり前向きに語られてこなかったアイテムだった。そのイメージが、トップアーティストや俳優の発信によって短期間で塗り替えられつつあるという点に、今回の話題の面白さがある。RMとジョングクのコメント欄でのやり取りは、いわば宣伝でも広告でもない私的なやり取りであり、それだけに説得力を持って受け止められた。
パク・ジニョンが出演したMBC「全知的おせっかい視点」は、著名人とそのマネージャーの日常を追うバラエティ番組で、リュ・ヘヨンが出演した「私は一人で暮らす」は、一人暮らしをする有名人の生活を観察する長寿番組だ。どちらも出演者の素の生活習慣が映し出されるため、そこで紹介されたアイテムが視聴者の関心を集めやすい構造にある。今回の5本指ソックスも、演出された商品紹介ではなく、本人が普段から履いているものとして画面に登場した点が共通している。
記事のキーワードにはRM、ジョングク、パク・ジニョン、リュ・ヘヨン、コ・ユンジョン、カン・ミンギョンといった名前とともに、「5本指ソックス」「足の健康」「トーソックス」「秋のアイテム」「健康アイテム」「ウェルネス」が並ぶ。機能性一辺倒でも、ファッション一辺倒でもなく、その両方をまたぐアイテムとして位置づけられていることがうかがえる。汗と摩擦を減らしながらスタイルも押さえる——記事が掲げた5本指ソックスの魅力は、そのままいまの韓国のウェルネス消費の傾向を映しているとも言える。






