アルファドライブワン、Kワールドドリームアワードで新人賞を獲得
写真: ALPHA DRIVE ONE — TenAsia / CC BY 4.0ボーイズグループのアルファドライブワンが、8月27日午後に京畿道高陽市のKINTEXで開かれた「2026 ケイ・ワールド・ドリーム・アワーズ(2026 K WORLD DREAM AWARDS)」で「Kワールドドリーム・スーパールーキー賞」を受賞し、あわせてステージパフォーマンスも披露した。同賞は、この日の授賞式で新人アーティストに贈られる部門にあたり、アルファドライブワンはトロフィーとステージの両方で存在感を示した格好となった。
今回の授賞式は、K-POP目当てで韓国を訪れる観光客が2000万人に達する時代の到来と、韓国が文化強国として飛躍することを願って企画されたもので、今年で10周年を迎えた。掲げられたスローガンは、K-POPの世界化と成長をともにつくってきたアーティスト、ファン、制作スタッフ、業界関係者の「全員が大賞」というもの。特定の誰かひとりを頂点に据えるのではなく、ジャンルを育ててきた側すべてに光を当てるという意図が込められている。10年という節目にふさわしい、内向きの自賛ではなく関係者全体への目配りを感じさせるコンセプトだ。

会場となったKINTEXは、京畿道高陽市にある大型展示コンベンション施設で、韓国では大規模な授賞式やコンサート、ファンイベントの舞台として繰り返し使われてきた場所である。日本の読者にとっては、幕張メッセや東京ビッグサイトのような位置づけをイメージすると近い。ソウル中心部からは離れているものの、動員力のあるイベントを収容できる数少ない会場のひとつで、多数のアーティストが一堂に会する年末年始・夏場の授賞式シーズンには常連の開催地となっている。
進行役を務めたのは、MCのチョン・ヒョンムとチャン・ドヨンの2人。両者はこの「ケイ・ワールド・ドリーム・アワーズ」の進行を4年連続で担当しており、今回もウィットに富んだ話術と安定した運びで会場の熱気をさらに押し上げた。授賞式という形式は、受賞発表とパフォーマンスが交互に続く構成上、進行役の力量が空気を大きく左右する。同じ2人が4年にわたって任されているという事実自体が、この式典における進行の評価を物語っている。日本でも冠番組やバラエティを通じて名前を知られる顔ぶれであり、司会の並びを見るだけでも式典の規模感が伝わってくる。
ステージに立ったアーティストの顔ぶれは非常に幅広い。アルファドライブワンのほか、エイティーズ、P1Harmony(ピーワンハーモニー)、RIIZE(ライズ)、&TEAM(アンティーム)、KickFlip(キックフリップ)、xikers(サイカース)、NOWZ(ナウズ)、82MAJOR(エイティーツーメジャー)、AMPERS&ONE(アンパサンドワン)、AHOF(アホフ)、IDID(アイディット)、&DOUBLE(アンダブル)といったグループが名を連ねた。さらに、SeeYa(シーヤ)、LE SSERAFIM(ル・セラフィム)、QWER、MEOVV(ミヤオ)、ILLIT(アイリット)、RESCENE(リセンヌ)、Hearts2Hearts(ハーツトゥハーツ)、KiiiKiii(キキ)、JAEBEE(ジェイビー)、ソンリ、EVNNE(エヴァン)、パク・ジヒョン、XLOV(エクスラブ)、Hi-Fi Un!corn(ハイファイユニコーン)などK-POPを代表するアーティストが大挙して登壇し、多彩で華やかなパフォーマンスで現場を沸かせた。デビューから年数を重ねたグループと、ここ数年でデビューした新人世代が同じ舞台に並ぶ構成で、K-POPシーンの層の厚さがそのまま可視化された一夜だったといえる。
プレゼンターとして式典に華を添えたのは、俳優のキム・ソンホ、イ・ソル、イ・チェミン、チョン・リョウォン、チョン・ソンイル、チン・ギジュ、チュ・ヨンウ、そして「ビリヤードの女神」として知られるキム・ガヨンら。ドラマや映画で顔の知られた俳優陣に加え、スポーツ界からもプレゼンターを迎えた人選で、音楽の授賞式でありながら韓国のエンターテインメント全体を横断する布陣となった。受賞の瞬間を、同じ業界に立つ多様な分野の顔ぶれがともに見届けるという構図は、「全員が大賞」というスローガンとも重なる。
10周年を迎えた今年は、ステージ演出も一段と進化することが予告されていた。数字の「10」をキーモチーフに据え、アートワークやステージデザインなど式典全体に取り入れるという趣向で、過去10年の足跡を振り返ると同時に、新たな10年へ向けた出発の意味を視覚的に表現する計画が示されていた。単なる周年記念の飾りではなく、これまでとこれからを一続きのものとして見せるための設計思想であり、会場のビジュアルそのものがメッセージを担う形になった。
アルファドライブワンにとって、スーパールーキー賞の受賞はキャリアの初期段階における明確な評価の記録となる。K-POPの新人グループにとって、デビュー年前後に授賞式のルーキー部門を受けることは、その後の活動に向けた足がかりとして重視される。今回のように、すでに実績を積んだ先輩グループやガールズグループが多数出演する大規模な式典の中で名前を呼ばれ、さらに自らのステージを届けられたという経験は、国内外のファンに向けた露出という点でも意味を持つ。同じ日にステージへ上がった新人世代のグループも多く、彼らにとっては横並びで比較される場でもあった。
今回の授賞式が掲げた「K-POP訪韓観光客2000万人時代」という視点は、K-POPがすでに音楽産業の枠を超え、観光や地域経済と結びついた存在になっていることを示している。授賞式そのものが、国外からのファンを呼び込むコンテンツとして機能する段階に入っているということでもある。日本の読者にとっても、韓国の授賞式は現地で観覧する対象であると同時に、出演者リストを通じて次に注目すべきアーティストを知る手がかりになる。今年で10年目を数えた「ケイ・ワールド・ドリーム・アワーズ」が、次の10年に向けてどのような形を取っていくのか。その最初の一歩となった今回の式典で、アルファドライブワンはスーパールーキーとして名前を刻んだ。






