「恋は命がけ」パク・ウンビン解任危機、ヤン・セジョンがシンガポールへ
写真: パク・ウンビン — Marie Claire Korea / CC BY 3.0tvNの土日ドラマ「恋は命がけ」で、パク・ウンビン演じるチョン・ヨリがホテル代表の座を追われかねない状況に立たされ、ヤン・セジョン演じるマ・ガンウクがその窮地を支えるためシンガポールまで駆けつけた。8月15日に放送された第9話でのことだ。この回の視聴率はニールセンコリア調べで全国平均6.1%、首都圏5.9%を記録し、地上波を含む全チャンネルで同時間帯1位に立った。2049男女の視聴率でも全国・首都圏の両基準で同時間帯トップとなっている。
第9話は、婚約式を終えた二人が恋人として初めて過ごすデートの場面から動き出す。呪いのせいで素手のまま手を握り合うことはできないものの、いつか普通の恋人たちのように手をつないで歩ける日を思い描きながら、互いの気持ちを確かめ合った。この作品では「触れられない」という制約そのものが二人の関係を測る物差しになっており、握手ひとつが物語上の到達点として機能する構造になっている。
その後、物語は一気に緊迫する。チョン・ヨリはレイナホテルの代表解任という危機に直面しており、マ・ガンウクは彼女とともに夜を明かして防御戦略を練った。たまっていた案件を二人で片付けたうえで、海外出張へ発つチョン・ヨリを見送るマ・ガンウクの姿は、頼れる恋人としての側面をはっきりと示すものだった。恋愛描写と企業内の攻防が同じ画面のなかで並走している点が、この回の見どころになっている。
シンガポールへ向かったチョン・ヨリは、中核株主のハン・セイン(演じるのはノ・スサンナ)のもとを訪ね、協力を求めて手を差し出す。ところがハン・セインは、すでに接触してきた人物がいるとして提案を退けた。さらに別の投資家との面談まで突然キャンセルとなり、チョン・ヨリは打つ手を失いかける。これは、彼女に拒まれたカン・ミンファン(オン・ソンウ)が解任に向けて裏で動いた結果だった。恋愛の場面で拒絶された側が、ビジネスの舞台で報復に出るという形で、二つの筋がつながっている。
落胆したチョン・ヨリが面談場所を立ち去ろうとしたその瞬間、マ・ガンウクが現れて彼女の手をつかむ。ハン・セインの心を動かす鍵を手にして、シンガポールまで飛んできたのだった。二人はおそろいの手袋をはめた状態で手を握り合い、この危機をともに突破していくことを予告する。手袋越しに手を取り合うという画は、呪いという設定を抱えたままでも二人が並んで立てることを示す、この作品ならではの表現になっている。
一方で、新たな火種も置かれた。マ・ガンウクの祖母パン・ミョスン(チャ・ミギョン)が、チョン・ヨリが孫と相性の悪い「黒い猿年」の生まれであるという事実を知ってしまう。婚約にまた別の危機が予告されたことになり、パン・ミョスンが黒い猿年をなぜそこまで嫌うのか、その理由にも関心が集まっている。占いや干支をめぐる価値観が家族の反対として持ち込まれる展開は、残りの話数での対立軸になりそうだ。
「恋は命がけ」は、2011年に製作された同名映画を連続ドラマとして作り直した一作である。主演はパク・ウンビンが務め、イェ・スジョン、ヤン・セジョン、オン・ソンウ、キム・ドワン、イ・チャンホン、チョ・ヘジュ、ペク・ジウォン、キム・ミノ、イ・ジュニョク、チャ・ミギョンらが脇を固める。全12話構成で、tvNで2026年7月18日に放送がスタートした。第9話まで進んだということは、残りは3話。解任をめぐる攻防と、祖母が持ち出した相性の問題という二つの課題を、終盤にどう畳んでいくかが焦点になる。
日本の視聴者にとってありがたいのは、放送開始と同じ7月18日からNetflixを通じて日本を含む海外にも配信されている点だ。韓国での放送とほぼ変わらないタイミングで追いかけられるため、視聴率の話題や展開をめぐる反応を、時差をあまり感じずに共有できる。映画版を知っている人であれば、同じ題材が連続ドラマの尺でどう組み直されたのかという見方もできるだろう。全12話という長さは、映画の一本分の物語を人物関係ごと広げていくのにちょうどよい枠でもある。
主演のパク・ウンビンにとって、この作品は放送中の代表作となっている。直近では海外日程も精力的にこなしており、8月17日には仁川国際空港から帰国した。米ロサンゼルスで開かれた「KCON LA 2026」に出演するため現地へ渡っていたもので、この日、入国ゲートから姿を見せている。空港では振り返るようにして待っていた人たちへ挨拶をおくり、そのまま到着ロビーを後にした。KCONは韓国のカルチャーと音楽をまとめて海外に届ける大型イベントで、LA公演は北米での代表的な回として知られる。同じ17日の帰国の様子は、仁川市永宗区雲西洞にある空港で涼しげな装いの姿としてカメラに収められた。主演作が放送されている最中の渡航と帰国であり、多忙さがうかがえる時期だ。
さらに8月17日には、映画方面での新たな動きも伝えられた。デビュー35年のヨム・ジョンアと、デビュー30年のパク・ウンビンが、映画「ナム・ウンジョン」で母娘を演じることが決まったというものだ。両所属事務所のアーティストカンパニーとナムアクターズが同日、キャスティング確定を明らかにしている。俳優歴を合わせると65年になる2人が、憎み合いながらも愛し合う母と娘として、平凡でありながら特別な家族の物語をつむぐ。ヨム・ジョンアが演じるのは、女手ひとつで3人きょうだいを育ててきた母親カン・ヒョンスクで、人生の転換点を数え切れないほど迎えてきた人物とされる。ヨム・ジョンアはこれまで「密輸 1970」「人生は美しい」などに出演してきた。
パク・ウンビンはドラマでも作品を重ねている。2026年5月15日にNetflixで公開された全8話のSFコメディ・アクション「ワンダーフールズ」では、キム・ヘスク、チェ・デフン、ソン・ヒョンジュ、チャウヌ、イム・ソンジェらと共演した。1999年末、新たなミレニアムへの期待とY2Kパニックが入り混じるなか、架空の都市ヘソン市で奇妙な現象が起こるという設定で、心臓に重い持病を抱えるウン・チェニ、市役所に苦情を出し続けるソン・ギョンフン、気弱なカン・ロビンというはみ出し者の三人が、ある出来事をきっかけにそれぞれ不安定な超能力を手にしてしまう。演出はユ・インシク、脚本はホ・ダジュンが手がけた。超能力の設定それぞれに癖があり、その扱いに四苦八苦する三人と、彼らを導く公務員との関係が物語を動かしていく。
相手役のヤン・セジョンも、直近で存在感のある作品に名を連ねている。2025年7月16日から8月13日にかけてDisney+で配信された全11話の「パイン ならず者たち」では、イム・スジョン、キム・ソンオ、ユンホ、リュ・スンリョン、キム・ウィソン、キム・ジョンス、イ・ドンフィ、ホン・ギジュン、キム・ミンらとともに出演していた。配信作を経てtvNの土日ドラマの主演枠に立ったことになる。
第9話が全チャンネル同時間帯1位、2049視聴率でも全国・首都圏の両方で1位を取ったという結果は、終盤に向けて作品への関心が高い水準を保っていることを示している。手袋越しに手を取り合った二人が、株主の心をどう動かし、代表解任の動きをどう食い止めるのか。そして祖母パン・ミョスンが「黒い猿年」を拒む理由が何なのか。残る話数で明かされるべきものは多い。日本からはNetflixで追えるため、韓国での放送直後の反応と合わせて楽しめる状況が続く。










