イ・フィヒャン、『天国の階段』撮影で叩いたパク・シネを「抱きしめた」
写真: パク・シネ — Park Shin-hye / Public domain俳優のイ・フィヒャンが、SBSドラマ『天国の階段』の撮影でパク・シネの頬を叩いたときのことを語った。当時、パク・シネは子役として出演していた。イ・フィヒャンは、撮影後に真っ赤になった頬を見て申し訳なくなり、謝りながら抱きしめるしかなかったという。この話は2026年9月29日、YouTubeチャンネル「ソン・スンファンのワンダフルライフ」で公開された動画で語られた。
動画のタイトルは「俳優イ・フィヒャン 2話(俳優復帰を勧めた夫と全盛期の始まり)」。ベテラン俳優のソン・スンファンが聞き手となり、イ・フィヒャンの俳優人生を連続でたどる企画で、今回はその2回目にあたる。女優業をいったん離れた時期、夫の後押しで舞台に戻った経緯、全盛期を迎えるまでの歩み、そして強烈な悪役を演じたあとに抱えた悩みまで、キャリアの転機が順を追って語られた。

話題を集めたのは『天国の階段』の撮影秘話だ。イ・フィヒャンはこの作品で悪女を演じ、それまでとはまったく違う姿を見せた。パク・シネが演じたのは、主人公ハン・ジョンソの子ども時代。イ・フィヒャンが幼いジョンソの頬を叩く場面は、リアルな演技で強い印象を残した。国内の一部メディアは、当時のパク・シネを14歳と伝えている。
動画でイ・フィヒャンは「あれほどきつい悪役は、たぶん初めてだったと思う」と振り返った。ソン・スンファンが「本当に怖いくらいに叩いていた」と応じると、イ・フィヒャンは「叩いたら頬が真っ赤になっていた。ごめんねと抱きしめるしかなかった」と明かした。場面をリアルに見せるために実際に頬を叩いたものの、撮影が終わってから、赤く腫れたまだ幼いパク・シネの頬が気になって仕方なかったという。画面の中の非情な姿とは違い、カメラが止まった後は相手を気づかっていたことがうかがえる話だ。
一方で、この役の強い印象は、イ・フィヒャン自身に思いがけない悩みをもたらした。『天国の階段』の後、似たような悪役のオファーが相次いだのだ。イ・フィヒャンは「やってもやっても悪役ばかりだった。ありとあらゆるパターンの悪役をやってみた」と話した。同じような役柄が続くうちに、いつしか演じることが楽しくなくなったという。「演技をしていても幸せじゃなかった。ここでやめようと思った」と語り、俳優を辞めることまで考えたほど悩んでいた時期があったことを打ち明けた。
動画では、全盛期を迎えるまでの道のりも詳しく語られた。イ・フィヒャンは結婚後、およそ5年間、演技から離れていた。そんな中、夫に勧められて地方の演劇祭に出ることになった。夫が幼い息子の世話を引き受けてくれたおかげで、3カ月間稽古に打ち込めたという。
イ・フィヒャンはこの演劇祭で賞を受けた。夫から「君は俳優をやるべきだ」と言われ、ソウルに戻る決心をした。受賞の知らせはソウルにも届き、当時「現代芸術劇場」を率いていたチェ・ブラムが自ら訪ねてきて「演劇をやってくれないか」と頼んだという。こうして再び舞台に立ったイ・フィヒャンは「ドラマよりも良かった」と当時を懐かしんだ。
公演は延長されるほどの人気となった。イ・フィヒャンが演じた女性キャラクターも魅力的だと評判になり、放送業界からも注目されるようになった。その後はドラマ『タルブジャッチプ(딸부잣집、「娘の多い家」の意)』で長女を演じるなど、舞台とドラマの両方で活躍し、全盛期を迎えた。夫の一言をきっかけに舞台で再出発し、テレビでの人気につながったという流れだ。その先に『天国の階段』の悪役、そして悪役ばかりが続く悩みが待っていたことになる。
パク・シネにとっても『天国の階段』は子役時代の出演作だ。その後、主演俳優として活躍を続けている。最近では、tvNの土日ドラマ『Missホンは潜入調査中』(原題:언더커버 미쓰홍)で主人公を演じた。2026年1月17日から3月8日まで全16話が放送され、Netflixでも配信された。舞台は1990年代末のソウル・汝矣島。証券監督院の監督官ホン・グムボが、不審な資金の流れが見つかった証券会社に、年齢も学歴も隠して20歳の新入社員「ホン・チャンミ」として潜入する物語だ。社内では、企業買収に長けた新任社長シン・ジョンウをはじめ、くせのある人物たちが待ち受ける。パク・シネは二つの顔を使い分ける主人公を演じ、コ・ギョンピョが元恋人でもある社長役を務めた。ほかにイ・ドックァ、キム・ドヒョン、ハ・ユンギョン、チョ・ハンギョルが出演。女子寮301号室の同居人たちとの日常など、レトロな時代設定を生かしたオフィスコメディとして描かれた。
当サイトでは今回の動画について、9月29日に続けて2本、30日にも1本、イ・フィヒャンが数々の悪役を振り返った内容を伝えてきた。いずれの記事でも、パク・シネの頬を叩く場面について語った「頬が真っ赤だった」という言葉が注目された。韓国でも複数のメディアが同じ話を取り上げており、長年悪役として作品を支えてきたベテラン俳優ならではのエピソードとして関心を集めている。
日本の視聴者向けに補足すると、SBSは韓国の主要地上波局のひとつ。tvNはケーブル局で、土日の夜に連続ドラマを放送する枠を持っている。『Missホンは潜入調査中』は日本でもNetflixで見られる。
「ソン・スンファンのワンダフルライフ」は、俳優の歩みを1話ずつ区切って掘り下げる構成だ。今回の2話では、俳優復帰から全盛期、そして悪役ばかりが続いて演技が楽しめなくなった時期までがたどられた。何十年も演技を続けてきたベテランが、自分がいちばん迷っていた時期を率直に語った回として注目されている。
原文:이휘향, 박신혜 뺨 실제로 때렸다…“볼 새빨개져, 미안해서 안아줘”





