キム・ユジョンとパク・ジニョン、『100日の嘘』への思いをELLEで語る
写真: パク・チニ — KIYOUNG KIM / CC BY 2.0俳優のキム・ユジョンとパク・ジニョンが、韓国のファッション誌『ELLE KOREA(エル・コリア)』のグラビアに2人そろって登場し、インタビューに応じた。記事は10月31日に公開された。2人は主演するtvNの土日ドラマ『100日の嘘』(原題:100일의 거짓말)について語っている。話題は出演を決めた理由、役づくり、時代劇に向き合う姿勢、撮影現場での相手の印象にまで及んだ。
『100日の嘘』の舞台は1930年代の京城(現在のソウル)だ。キム・ユジョンは、京城で一番腕の立つスリから密偵になるイ・ガギョンを演じる。ガギョンはお金をためてアメリカへ渡ることを夢見る、ごく普通の20歳だった。それが突然、偽の身分で生きることになる。パク・ジニョンが演じるのは朝鮮総督府のエリート通訳官テウンだ。日本人の養父のもとでサトウ・ヒデオという名で暮らしている。朝鮮人であることと、養父に認められたいという思いの間で苦しむ人物だ。2人の役はどちらも3か国語を使いこなすという設定になっている。放送は毎週土・日曜の午後9時10分から。

パク・ジニョンは、台本を受け取った時点でガギョン役はキム・ユジョンに決まっていたと明かした。それが出演を決めた大きな理由だったという。ユジョンとなら、自分でも知らなかった自分の一面を引き出せそうだと思い、実際にその通りになったと振り返る。キム・ユジョンも、相手がパク・ジニョンだと知って「すごくうれしかった」と笑った。彼の前作を楽しんで見ていたうえ、自分が思い描いていたテウンの姿にぴったり重なったからだという。
キム・ユジョンが初めて台本を読んだ日に心をつかまれたのは、企画意図の一文だった。この物語を「ある愛の記録」であり、「残せなかった遺書」「遅れて届いた恋文」「夜通し書き続けた返信」でもあると説明する一節だ。いろいろな経験や人との出会いを重ね、人生の答えは結局「愛」ではないかと考えていた時期に、この作品と出会えたという。パク・ジニョンは、1930年代の若者の暮らしをここまで丁寧に描いた作品は最近あまりなかったと話す。どの人物も空っぽではなく、生きて呼吸している物語だと感じたそうだ。
役柄について、キム・ユジョンはガギョンを「生き延びること自体が人生だった人」と表現した。「朝鮮が私に何をしてくれたっていうの?」と言いながら、自分の人生を懸命に生きようとする人物だ。そんなガギョンがどう変わり、どの道を選ぶのか。それを自分も一緒に悩みながら歩いてみたかったという。パク・ジニョンは、人は白か黒かで割り切れないと語る。状況によって絶えず変わる存在だからこそ、俳優としては矛盾を抱えた役に惹かれるのだという。自分が何者かを問い続けるテウンも、その意味で魅力的だったと話した。
時代劇ならではの経験も語られた。キム・ユジョンにとっては、衣装やセットの美しさに加え、当時の空気をそのまま再現した空間に入ること自体が特別だった。韓国人として、あの時代の痛みを間接的にでも感じられたことに感謝もしているという。一方で、その場所でその瞬間を演じていると、胸が痛み、もの悲しくなることがたびたびあったとも明かした。新しい発見は、当時の若者の悩みが今と大きく変わらないことだったという。パク・ジニョンも、どう生きるか、どんな人になるべきかと悩む姿に触れ、時代が違っても愛と仲間意識にあふれた「人が生きる物語」だと語った。
最初の台本読み合わせでは、独立運動家をしのんで黙とうを捧げたという。この話題について、キム・ユジョンは「難しく、慎重になる質問」と前置きした。そのうえで、真っ先に思ったのは失礼になりたくないということだったと答えた。完成した作品をまだ最後まで見ていないので断言はできないとしながらも、俳優も制作陣も同じ気持ちで臨んだことは確かだと話す。後半に進むほど、みんなの真心が一つにまとまっていったという。パク・ジニョンは、どんな人物を作るかより、その人たちがどんな気持ちだったかを考え、感じるしかなかったと語った。それが礼儀であり、自分たちのやるべきことだと考えたという。
ガギョンとテウンの間には、疑いと秘密が横たわっている。2人が最初の電話でまず話し合ったのは、「この2人はなぜ愛し合うようになったのか」だった。偶然のように、運命のように何度も出くわす2人が、互いを気にかけるのはなぜなのか。答えを決めることが目的ではなかったが、話し合ったおかげで撮影は気楽に楽しく進んだという。パク・ジニョンも、ふざけて笑っていた時間のほうがずっと多かったと振り返った。キム・ユジョンによると、テウンは各話の終わりを飾る「エンディング妖精」だそうだ。「捕まえたぞ、スリ!」のような締めのせりふがよく出てくるうえ、2人が「壮絶に見つめ合う」エンディングも多く、そのたびに笑いが起きたという。
3か国語の台詞は簡単ではなかった。キム・ユジョンによると、ガギョンは幼い頃から生き延びるために各地で言葉を覚えた人物だ。そのため監督と脚本家からは、自分の普段の話し方のように自然に話すことを求められ、懸命に準備したという。パク・ジニョンは「幸い、テウンは口数の少ない人物」と笑いつつ、何でもこなすエリートという設定に合わせた準備は欠かせなかったと話した。キム・ユジョンは、「通訳」という題材が2人の関係でとても重要だと説明する。互いに通じる言葉と、相手とは違うことを言う場面に注目すると楽しめるという。
相手の印象を聞かれたパク・ジニョンは、キム・ユジョンを「多彩な人」と評した。表情が豊かでいつも生き生きしているのは、俳優として柔軟だという証拠だという。何より作品全体を見渡す目が素晴らしく、行き詰まったときには何度も相談したそうだ。「先生であり、ヌナ(姉さん)」と笑った。キム・ユジョンにとってのパク・ジニョンの第一印象は「温かい」だった。いちばんの魅力は「鮮明さ」だという。感情や雰囲気、言葉に込めた気持ちがはっきり伝わってきて、いつも自然体に感じられる人だと話した。
インタビューでは、2人がこれまでの歩みを振り返る場面もあった。キム・ユジョンは幼い頃から、さまざまな時代を生きる人物を演じてきた。自分の年齢に合った役を選んできたことが助けになったと話す。自分も成長する年頃で、揺れながら自分を探していたからだ。演じてきた人物から、一人では気づけなかったことを学んだという。そのおかげで、自分の中に見慣れない一面を見つけて驚いても、それを受け入れる力がついたと語った。パク・ジニョンは、受け身で不安を抱えながら、最後には自分を信じて世界を知っていく人物を主に演じてきたという。その多くは一人では成し遂げられず、人を通して変わっていく人物だった。若い頃は「仕事が2つ」あるため、どちらが本当の自分なのか悩み続けたそうだ。今は両方やれるとわかっているが、当時の不安があったからこそ、そうした役に共感し、惹かれてきたのかもしれないと話した。
この作品がどう記憶されてほしいかを聞かれ、パク・ジニョンは「愛」と答えた。何もかもがすぐに消えていく時代だからこそ、そばにいる人に愛していると伝えるきっかけになればうれしいという。キム・ユジョンは、タイトルに「嘘」という言葉が入っていても、描いているのは結局「真心」だと語った。ガギョンとテウンが目の前にいたら何と言うかという質問には、キム・ユジョンが急に胸が詰まった様子で「何も言えず、ただ抱きしめたい」と答えた。パク・ジニョンは「テウン、君の願いはかなったよ」と答え、最後まで見ればわかると付け加えた。最後に互いへのメッセージを求められると、パク・ジニョンは「ユジョンがいなければやり遂げられなかった」「ユジョンは最高だ!」と伝えた。キム・ユジョンも「あなたも最高!」と返し、とても頼りにしていたことへの感謝を述べた。「だから私たち、ファイト」と締めくくった。今回の撮影はコ・ウォンテ写真家が担当した。グラビアの2人は、トム・フォードのスーツなどを着こなしている。
ドラマのほうも、ちょうど物語が大きく動いている。10月25日の放送回では、カム・ウソン演じるクム・ソクジュンが、チン・ソンギュ演じる政務総監サトウ・シンイチの銃弾で命を落とした。ガギョンはヒデオの胸で泣き崩れた。10月31日の第7話では、ガギョンとヒデオがビールを飲みながら家族の傷を打ち明け合った。ヒデオが探している朝鮮人の養母と、ガギョンを置いて去った実の母が、ソン・ジヒョ演じる同じ女性だとわかる。ヒデオがガギョンに、「キム・テウン」という朝鮮名を初めて告げる場面も伝えられた。一方でシンイチは、書類に残った血痕と養子の手の傷に目をとめていた。ヒデオには、チョイル紡織の娘キム・ミョンナム(パク・ジョンヨン)との政略結婚を命じている。第8話は11月1日(日)午後9時10分にtvNで放送される。
キム・ユジョンは前作として、TVINGオリジナル『親愛なるX』(全12話)で主演を務めた。トップ女優に上りつめていく女性ペク・アジンを演じ、2025年11月6日から12月4日まで配信された。パク・ジニョンは2026年3月から4月まで、JTBCの金曜ドラマ『愛の光』(全10話、Netflix配信)でキム・ミンジュと共演した。10月30日にはKBS 2TV『ザ・シーズンズ-ソン・シギョンの鼓膜彼氏』に出演し、「30歳の頃に」をギターの弾き語りで披露している。インタビューでパク・ジニョンが残した「最後まで見ればわかる」という言葉が何を意味するのか。物語は後半へ進んでいく。
原文:김유정·박진영의 100점 비주얼 합은 거짓말 아닙니다








