『100日の嘘』第8話、キム・ユジョンが朝鮮名で呼びパク・ジニョンを慰める
写真: パク・チニ — KIYOUNG KIM / CC BY 2.0tvNの土日ドラマ『100日の嘘』(原題:100일의 거짓말)の第8話が11月1日に放送された。キム・ユジョン演じるイ・ガギョンが、パク・ジニョン演じるキム・テウンに朝鮮の名前で呼びかけ、そばに寄り添った。テウンは日本名をサトウ・ヒデオという。この回でテウンは、養父サトウ・シンイチ(チン・ソンギュ)が、ケアム里で朝鮮人23人が犠牲になった事件にかかわっていたことを知る。打ちのめされたテウンの前で、ガギョンはうそをつかずに本心を伝えた。一方、朝鮮総督府の中では爆弾を持ち込む作戦が進み、恋と諜報の両方で緊張が続く回になった。韓国ではbntニュースのキム・ミンジュ記者と、スポーツ京郷のイ・スルギ記者が、11月2日の未明にそれぞれこの回の内容を伝えている。
山場は回の終盤に訪れた。テウンは、総督府で手にした資料にあった「イシカワ」という人物が養父ではないかと、シンイチを問い詰める。「本当にケアム里で朝鮮人を23人も殺したのか。銃を撃ち、火を放ち、首をはねて」と声を荒らげた。しかしシンイチは悪びれず、逆にテウンを責めた。持ち出したのはテウンの子ども時代の話だ。かつてシンイチは、テウンの目の前で朝鮮人の少年をスリだとして撃った。本当のスリはテウンだった。それでもお前は抗議せず、自分が差し出した手を取ったではないか。シンイチはそう言って、テウンの罪悪感を突いた。テウンは無実の子どもの死と引き換えに、豊かな暮らしを選んだことになる。テウンにとってこれ以上ないほど残酷な指摘だった。

このやり取りを、ガギョンはカーテンの陰ですべて聞いていた。爆弾を隠した通気口にネズミ捕りが仕掛けられると聞き、一度帰宅したあと夜遅くに総督府へ引き返していたのだ。ガギョンに気づいたテウンは、涙を流しながら突き放した。見ていて面白かったか、朝鮮と日本のどちらに立てばいいか分からないと言っていた男のざまを笑うのか、今すぐ出ていけ。そう叫ぶテウンに対し、ガギョンは立ち去らなかった。口にしたのは、前夜の酒の席で交わした言葉だった。
ガギョンは、すっかり忘れたと言っていたその夜の会話を「思い出しました」と切り出した。そして約束どおり、願いを一つかなえてほしいと告げる。願いは「泣かないで」というものだった。最後には「キム・テウン」と朝鮮の名前で呼びかけた。ガギョンには、うそをつくとき指を絡める癖がある。だがこのとき、その指はまっすぐ伸びていた。日本名と養父の権力の陰に隠れてきた一人の青年に、飾らない気持ちで向き合った場面だ。前回の記事でも伝えたとおり、スポーツ京郷はこの場面のせりふ「泣かないで、キム・テウン通訳官さん」を見出しに掲げている。
この回は、前夜の騒動の後始末から始まった。酒の席のあと、ガギョンとテウンはユ・ソラン(キム・ヒョンジュ)とユ・ピリップ(イ・ムセン)の家に身を寄せる。ピリップはテウンの本心を探ろうと、強い酒を勧めた。テウンはガギョンとピリップの関係を誤解していて、不満をぶつける。口論はつかみ合いのけんかになり、結局テウンも帰れず、ガギョンの部屋で眠り込んでしまった。
翌朝、ガギョンは質札を探しに部屋へ入り、着替え中のテウンと鉢合わせする。この質札は、テウンの母の行方につながる手がかりだ。テウンは、まだ母の名前さえ知らないこと、そして「シン・テジン」という男を見つければ母にたどり着けるかもしれないことを打ち明ける。そのうえで、質札をしばらく預かってほしいと頼んだ。テウンはガギョンを「クム・ソヒさん」と呼び、信じると伝えて、「あなたを私の金庫だと思いましょう」と言った。大切な物を預けるという行動に、ガギョンへの信頼がにじむやり取りだった。
家を出たあと、ガギョンは前夜のことを何も覚えていないと話す。テウンは「ビールがまだ抜けていないだけでしょう。覚えていないはずがない」と、少し寂しそうな様子を見せた。ガギョンは、思い出したら願いを一つ聞いてほしいと持ちかける。テウンは「覚えていないのはそちらなのに、願い事の権利まで渡すのか」とあきれた。それでもガギョンが「嫌ならいいです」と先に歩き出すと、「一つだけです」と折れた。軽い気持ちで交わしたこの約束が、終盤の場面で二人をつなぐ言葉になった。
総督府では、気送管の開通式の準備が進んでいた。シンイチはこの行事で、総督府が揺らいでいないことを示すつもりだった。行事の情報をつかんだガギョンは救国団に伝え、会場で使う爆弾を総督府の中に隠す役目を引き受ける。爆弾の運び役はキム・ミョンナム(パク・ジョンヨン)だ。テウンの婚約者という立場を利用し、爆弾を補薬に見せかけて持ち込み、ガギョンに渡す計画だった。ところが、警備が強化されていたうえに探知犬が現れる。犬が包みに噛みついて反応し、作戦は露見しかけた。ガギョンはミョンナムの指輪を投げて周囲の目をそらし、その隙に落ちた爆弾を拾う。テウンが補薬を受け取ろうとしない場面では、英語で相手を説き伏せて切り抜けた。身体検査を受けそうになる危機もかわし、爆弾は女子トイレの換気口に隠した。
緊迫した一日のなかでも、テウンの気がかりはガギョンの傷だった。軟膏を塗り直したと聞いて心配し、なぜそんな関係を続けるのかと問いただす。あの男は暴力をふるうだけで、お姫様のように大事にしてくれるどころではないではないか、という訴えだった。前夜、ガギョンはテウンに「お姫様のように抱っこして」とねだっていた。その記憶も重なり、作戦の緊張のすき間から、テウンの気持ちの変化が見えてくる。
『100日の嘘』の舞台は1930年代の京城(現在のソウル)だ。キム・ユジョン演じるガギョンは、京城一の腕を持つスリから密偵になった20歳の女性。もとはお金をためてアメリカに渡ることを夢見ていたが、突然、偽りの身分で生きることになった。パク・ジニョン演じるテウンは、朝鮮総督府のエリート通訳官で、政務総監シンイチの養子でもある。朝鮮人としての自分と、日本人の養父に認められたいという思いの間で揺れている人物だ。
10月31日に放送された第7話では、クム・ソッチュン(カム・ウソン)がシンイチに撃たれて命を落とした。ショックを受けたガギョンは、ヒデオの胸で泣き崩れる。その夜、二人は初めて家族の過去を打ち明け合った。そこで、ガギョンを置いて出ていった実の母と、ヒデオが捜している養母が同じ女性だったことが明らかになった。ただ、本人たちはまだそのことを知らない。シンイチは書類に残った血の跡と、養子の手の傷に目を留めていた。ヒデオがガギョンに「キム・テウン」という朝鮮の名前を明かす流れは、第7話から第8話の予告にかけて描かれている。制作陣は、中盤に入る第7話と第8話について、本心に向き合う関係の変化と緊張感が同時に続くと説明していた。第8話はその言葉どおりの展開になった。
主演の二人は、韓国のファッション誌『ELLE KOREA』のインタビューで作品への思いを語っている。記事は10月31日に公開された。キム・ユジョンは企画意図にあった「この物語はある愛の記録であり、残せなかった遺書であり、遅れて届いた恋文だ」という一文に心を動かされたと話した。パク・ジニョンは、最近は1930年代の若者の生き方を丁寧に描いた作品が少なかったと語り、ガギョン役がキム・ユジョンに決まっていたことが出演を決める大きな理由になったと明かした。最初の台本読み合わせでは、独立運動家をしのぶ黙とうも行われたという。二人が最初の電話で話し合ったのは「この二人はなぜ愛し合うようになったのか」だった。パク・ジニョンは、撮影現場ではふざけて笑い合った時間のほうがずっと多かったとも振り返っている。キム・ユジョンはテウンを「エンディングの妖精」と表現していた。今回の第8話も、テウンの涙とガギョンの呼びかけで締めくくられた。
GOT7のメンバーでもあるパク・ジニョンは、韓国のトップスターニュースが集計する俳優ブランド価値で、オンライン話題性の2つの指標でいずれも3位に入った。10月30日には、KBS 2TVの音楽トーク番組でキム・グァンソクの「30歳の頃に」をギターの伴奏で歌い、MCのソン・シギョンから称賛されている。
『100日の嘘』は毎週土曜と日曜の夜9時10分からtvNで放送されている。テウンは、養父が虐殺にかかわっていた事実と、自分が少年の死と引き換えに今の暮らしを手にしたという過去を突きつけられた。ガギョンはその姿を目の当たりにしたうえで、朝鮮の名前で呼びかけることを選んだ。総督府の換気口には、救国団の爆弾がまだ隠されたままだ。二人が同じ女性に置いていかれた者同士だという事実も、まだどちらにも知らされていない。開通式に向けて、物語はさらに大きく動くことになる。
原文:‘100일의 거짓말’ 김유정 "김태웅", 박진영에 진심









