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ヤン・セジョン、「恋は命がけ」で検事役 コミックからロマンスまで

ヤン・セジョン写真: ヤン・セジョン — B.BELL / CC BY 4.0
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俳優ヤン・セジョンが、tvNの土日ドラマ「恋は命がけ」(原題「オサカン・ヨネ」=ゾッとする恋愛)でソウル地検のエース検事マ・ガンウク役を演じ、青春ロマンスから犯罪ものまで積み重ねてきた出演歴に、オカルトとラブコメディを掛け合わせた新しい一本を加えている。8月19日、韓国メディア各社がヤン・セジョンの演技の幅について相次いで報じた。同作は8月16日に放送された第10話で自己最高となる視聴率7.3%(ニールセンコリア全国基準)を記録し、初回の3%台から2倍以上に伸びている。

「恋は命がけ」は、脚本チェ・ジョンミ、演出イ・ミンスによるオカルトロマンスドラマだ。幽霊が見える財閥の相続人と、幽霊を何よりも怖がる熱血検事の物語を軸に据えている。ヤン・セジョンが演じるマ・ガンウクは後者にあたる人物で、検事としては優秀でありながら、幽霊を前にすると冷静さを失って慌ててしまう。相手役のチョン・ヨリを演じるのはパク・ウンビンだ。

これまでヤン・セジョンは、落ち着いた、重みのある演技で注目されてきた俳優だった。今回はそこから離れ、とぼけた味わいのコミック演技を見せている。幽霊と対面したあとの動揺を、大げさにせず現実的な反応として処理することで笑いを生み、一方でチョン・ヨリとの関係では、力を抜いた目線と話し方で感情の温度を変えてみせる。コミカルな場面とロマンスの場面を行き来する緩急のつけ方によって、マ・ガンウクという人物の多面的な魅力を引き出している、というのが韓国メディアの評価だ。ある報道は、ヤン・セジョン以外のマ・ガンウクは想像しにくい、という言い方でその演技を伝えている。

作品そのものは、2011年に製作された同名の映画をベースにしている。それを連続ドラマとして作り直したのが今回の「恋は命がけ」で、映画版を知っている視聴者にとっては、同じ題材が全12話という長さの中でどう組み替えられたのかを見る楽しみもある。主演はパク・ウンビン。脇をイェ・スジョン、ヤン・セジョン、オン・ソンウ、キム・ドワン、イ・チャンホン、チョ・ヘジュ、ペク・ジウォン、キム・ミノ、イ・ジュニョク、チャ・ミギョンらが固めている。

韓国での放送は2026年7月18日にスタートし、毎週土曜・日曜の午後9時10分からtvNで放送されている。日本を含む海外にはNetflixを通じて同じ日から配信されているため、韓国での放送とほとんど変わらないタイミングで追いかけることができる。全12話という構成のうち、8月16日放送分が第10話にあたり、残りは2話となった。

海外での反応も数字に表れている。「恋は命がけ」は8月10日から16日までの1週間で480万視聴数(視聴時間を1話あたりの尺で割った値)を記録し、Netflixの非英語圏テレビ番組部門で世界3位に入った。同じ週の1位はNetflixシリーズ「こんなクソみたいな恋」だった。韓国国内の視聴率が終盤に向けて上昇していることと、配信での世界的な広がりが同時に起きている形になる。

ヤン・セジョンにとって、この役はジャンルの幅を広げる一手だ。直近ではディズニープラスのオリジナルシリーズ「パイン ならず者たち」でオ・ヒドン役を演じ、それまでの柔らかいイメージを脱ぎ捨てて荒々しいエネルギーを放っていた。守りたい相手ができたことで金銭への欲望が膨らみ、次第に大胆になっていく人物の変化を、鋭い目つきと強い熱量で表現しつつ、欲望のただ中でも人に向ける真心が残っている両面性を作り上げた、と評されている。

「パイン ならず者たち」は、1970年代の全羅南道・新安沖に眠るとされる海底遺物をめぐる犯罪ドラマだ。骨董の世界に通じたオ・グァンソク(リュ・スンリョン)と甥のオ・ヒドンを軸に、事業家の妻ヤン・ジョンスク(イム・スジョン)、駐在の警官、地元のならず者たちが引き揚げをめぐって絡み合っていく。ディズニープラスで2025年7月16日から8月13日まで配信された全11話で、イム・スジョン、キム・ソンオ、ユンホ、リュ・スンリョン、キム・ウィソン、キム・ジョンス、イ・ドンフィ、ホン・ギジュン、キム・ミンら幅広い顔ぶれが集まった。光州市などでの撮影を通じて当時の港町の空気を作り上げており、イム・スジョンはこの作品で第62回百想芸術大賞テレビ部門女性助演賞を受賞している。

さらにさかのぼると、Netflixシリーズ「イ・ドゥナ!」では大学生イ・ウォンジュンを演じ、まったく質感の違う青春の顔を見せていた。イ・ドゥナ(スジ)の複雑な感情と変化を安定して受け止める重心のある演技で作品の中心を支え、関係が深まるほどに互いへ染み込んでいく感情を細やかに積み上げ、青春ロマンスのときめきと余韻を同時に描き出した。

つまり「イ・ドゥナ!」の青春ロマンス、「パイン ならず者たち」の犯罪もの、そして「恋は命がけ」のオカルトラブコメと、ヤン・セジョンは作品ごとに性格の異なる役柄を選び続けてきたことになる。今回のマ・ガンウクは、その流れの中でも特に振れ幅の大きい選択と言える。落ち着いた芝居で評価を得た俳優が、幽霊に慌てふためく検事という役どころで笑いを取りにいき、しかも同じ人物の中でロマンスの温度も作らなければならないからだ。

日本の読者にとっては、tvNの土日ドラマ枠という位置づけも押さえておきたいところだろう。韓国では週末の夜の時間帯に置かれる作品で、「恋は命がけ」は土曜と日曜の午後9時10分から放送されている。日本ではNetflixでの配信が同日から始まっているため、放送を待たずに視聴できる。全12話のうち10話までが放送済みで、残るは2話。国内の視聴率が自己最高を更新し、Netflixの非英語圏テレビ番組で世界3位につけている状況を踏まえると、終盤に向けてさらに数字が動くかどうかが一つの見どころになる。マ・ガンウクとチョン・ヨリの関係がどこに着地するのか、そしてヤン・セジョンが次にどのジャンルへ向かうのかにも関心が集まりそうだ。

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