イ・ソンギョンら3人、慶南豪雨の被災地に寄付
写真: イ・ソンギョン — Lee Sung-kyung / Public domain俳優のイ・ソンギョンが、記録的な豪雨で被害を受けた被災者を支援するため、5000万ウォンの寄付を行った。希望ブリッジ全国災害救護協会が8月18日に明らかにしたもので、同じくイ・ヘヨンが3000万ウォン、チェ・ジョンヒョプが1000万ウォンを寄せている。3人の善意は、被害地域の復旧と被災者が日常を取り戻すための費用に充てられる。
韓国では8月15日から3日間にわたり、釜山・慶尚南道地域を中心に記録的な豪雨が降り続き、甚大な被害が出た。とりわけ巨済では17日、1時間あたり100ミリを超える極端な豪雨に見舞われ、市民が緊急避難を余儀なくされる事態となった。避難所での生活を強いられた住民も少なくなく、山崩れによって生活の基盤そのものを失った人も出ている。芸能人による寄付は、こうした状況を受けて相次いだ形だ。
イ・ソンギョンは寄付にあたり、「突然の豪雨で被害を受けた被災者の方々の知らせに接し、心が痛んだ」と心境を明かした。そのうえで「避難所での生活など、困難を経験されている方々の助けになればと思う。一日も早く安全に日常へ戻れることを願っている」と、被災者に向けた願いを言葉にしている。金額の多寡ではなく、避難生活が長引く人々の暮らしそのものに目を向けた内容だった。
イ・ヘヨンは「ニュースで接した被害現場の姿があまりにも胸が痛んだ。突然の災害で苦しむ隣人たちが、一日でも早く安全で平穏な日常を取り戻されることを切に願う」とコメント。チェ・ジョンヒョプも「突然の豪雨と山崩れで暮らしの場を失った被災者の方々に、深い慰労をお伝えする」と述べ、それぞれの言葉で被災者に寄り添う姿勢を示した。3人はいずれも所属事務所を通じてではなく、寄付先である希望ブリッジ全国災害救護協会を通じて支援の意思を伝えている。
イ・ソンギョンにとって、災害時の寄付は今回が初めてではない。2019年に江原道で発生した山火事の際には5000万ウォンを寄付しており、2022年の水害でも被害復旧のために希望ブリッジへ1億ウォンを届けている。今回の5000万ウォンを合わせると、公表されているだけで災害支援に計2億ウォンを拠出してきたことになる。特定の災害に一度だけ反応するのではなく、大きな被害が出るたびに継続して寄付を行ってきた点が、彼女の活動の特徴と言える。寄付先も、2022年に続いて希望ブリッジ全国災害救護協会を選んでいる。
希望ブリッジ全国災害救護協会は、韓国国内で災害が起きた際の救護金や救護物資を扱う代表的な団体として知られる。集まった寄付金は、住宅を失った世帯への支援や避難所の運営、生活再建に必要な物資の供給などに使われる。韓国では大規模な災害が発生すると、俳優や歌手といった芸能人が同協会を通じて寄付を行い、その事実が協会側から公表されるという流れが定着している。日本の読者にとっては、芸能人個人の寄付が具体的な金額とともにニュースとして報じられること自体が、韓国芸能界の一つの慣習として映るかもしれない。
イ・ソンギョンは、日本でも配信作品を通じて名前が知られている俳優だ。直近では、2026年2月20日からMBC TVの金土ドラマとして放送された『君がきらめく季節に』(原題・찬란한 너의 계절에)で主演を務めた。全12話で、国内屈指のハイエンドブランド「ナナ・アトリエ」の首席デザイナー、ソン・ハランを演じている。物語は、そこへ聴力と記憶を失った男ソヌ・チャンが現れるところから動き出す。ソヌ・チャンは米国のアニメーションスタジオに所属するキャラクターデザイナーで、二人の出会いを軸にしたヒューマンメロドラマとして描かれた。脚本はチョ・ソンヒ、演出はチョン・サンヒとキム・ヨンジェが担当している。
この『君がきらめく季節に』で相手役のソヌ・チャンを演じたのが、今回ともに寄付を行ったチェ・ジョンヒョプだ。二人は主演として同じ作品を支えた間柄であり、その両名が今回の豪雨被害を受けて相次いで寄付に加わった形になる。共演から半年ほどを経て、作品外の場面で名前が並んだことになる。
イ・ソンギョンは『君がきらめく季節に』の前年にあたる2025年にも主演作を送り出している。JTBCの金曜ドラマとして2025年7月18日から8月29日まで放送された全14話の『優しい男の物語』(原題・착한 사나이)だ。イ・ドンウクとのダブル主演で、イ・ソンギョンは歌手を志すカン・ミヨンを演じた。主人公のパク・ソクチョルは、幼い頃はヘミングウェイを愛読して詩人を夢見ていたものの、望まぬままヤクザの道に進んだ三代続く一家の長男。人生を元の場所に戻そうと決意した矢先に初恋の相手ミヨンと再会し、家族と職場と恋の間で再び渦に巻き込まれていく。パク・フンが対立する組織のボスを演じ、チョン・ホジン、オ・ナラ、リュ・ヘヨンらが家族役で出演した。ベテラン脚本家キム・ウンギョンとソン・ヘソン監督が組み、笑いと涙を織り交ぜた人間ドラマに仕上がっている。
2025年夏のJTBC作品、2026年初春のMBC作品と、地上波とケーブル局をまたいで立て続けに主演作を持ち、そのたびに異なる役どころに挑んできたのが近年のイ・ソンギョンの歩みだ。今回の寄付についても、コメントは自身の作品や活動に触れることなく、被災者の状況にのみ向けられていた。釜山・慶尚南道一帯の被害は3日間の豪雨によるもので、復旧には相応の時間がかかると見込まれる中、3人が届けた計9000万ウォンは、避難生活を送る人々の日常回復に向けて使われることになる。









