イ・スヒョク、スジ主演「ハーレムの男たち」を降板 代役は協議中
写真: イ・スヒョク — Marie Claire Korea / CC BY 3.0俳優のイ・スヒョクが、出演を予定していたドラマ「ハーレムの男たち」から降板した。2026年8月19日、スタジオドラゴンの関係者がスポーツ東亜(東亜ドットコム)の取材に対し「イ・スヒョクが『ハーレムの男たち』から降板した」と明らかにしたもので、同じ日にはイ・スヒョクの所属事務所であるサラムエンターテインメント側も、OSENを通じて「スケジュール上の理由で『ハーレムの男たち』から降板した」と説明している。撮影はすでに始まっていたと伝えられており、途中での降板となった。
降板の理由について、制作を手がけるスタジオドラゴンの関係者は多くを語らなかった。事務所側が挙げた「スケジュール上の理由」以外に、詳しい経緯は公表されていない。最も関心が集まる後任のキャスティングについても、同関係者は「制作陣が協議中」と短く述べるにとどめた。つまり、現時点で代役が誰になるのかは決まっておらず、発表もされていない。作品の制作や今後の進行がどうなるかについても、追加の説明は出ていない状況だ。
「ハーレムの男たち」は、タリウム帝国の女帝ラティルが皇帝の座を守るために男性の後宮を迎え入れることで巻き起こる出来事を描く、宮廷ロマンスファンタジー作品である。原作はアルファタルト作家によるNAVERウェブ小説で、同名の人気作をドラマ化する企画にあたる。女性が皇帝として君臨し、その周囲に複数の男性後宮が置かれるという設定は、これまでの韓国時代劇の主従関係を反転させたもので、企画段階から注目を集めてきた。
主人公ラティル役には女優のスジがキャスティングされている。イ・スヒョクはラティルの後宮のうちの一人として出演する予定だったが、今回の降板により、スジとの共演は実現しないことになった。すでに撮影に入っていた段階での交代となるため、後任俳優の決定は制作スケジュールにも関わる。誰がこの役を引き継ぐのかに関心が集まっている。
制作陣の顔ぶれも、この作品が大きな期待を背負ってきた理由の一つだ。演出は「太陽の末裔」「トッケビ」「ミスター・サンシャイン」「Sweet Home ‐俺と世界の絶望‐」などを手がけたイ・ウンボク監督が務める。いずれも韓国国内にとどまらず、日本を含む海外でも広く視聴された代表的なヒット作である。脚本は、ドラマ「恋人」を執筆したファン・ジニョン作家が担当する。ヒット作を連発してきた演出家と、重厚な物語で評価を得た脚本家が組む作品として、キャスティングの一つひとつが逐一報じられてきた経緯がある。
今回の一件は、8月19日に韓国メディアが相次いで報じた。スポーツ東亜が同日午前8時30分に制作会社側のコメントを伝え、その後、朝鮮ビズなどが事務所側の「スケジュール上の理由」という説明を報じている。既報の段階では、降板の理由については「スケジュール上の事情」と説明されるにとどまり、それ以外の詳しい経緯や代わりの出演者については明らかにされていなかった。関係者からの追加説明が待たれる状況は、現在も続いている。
イ・スヒョクの直近の出演作としては、SBSのドラマ「TRY 〜僕たちは奇跡になる〜」(原題:トライ:私たちは奇跡になる)がある。同作は、何を考えているのか読めない風変わりな監督チュ・ガラムが、万年最下位のハニャン体育高校ラグビー部に赴任するところから始まる物語だ。走ることとボールを追うことに人生を懸ける部員たちが、全国体育大会の優勝を目指して突き進む姿を描いた。タイトルの「トライ」はラグビーで得点を意味する用語であり、諦めずに挑み続ける若者たちの姿そのものを表している。
「TRY 〜僕たちは奇跡になる〜」はSBSの金土ドラマ枠で、2025年7月25日から8月30日まで放送された全12話の作品である。監督役をユン・ゲサンが務め、キム・ヨハン、イム・セミ、キム・ウィソン、キル・ヘヨンらが出演した。このほかチョン・スンゴン、ファン・ソング、チャン・ヒョクジン、ユン・ジェヨン、イ・ソンホ、キム・ミンサンらも名を連ねている。ラグビーを題材にした韓国ドラマは珍しく、Netflixを通じて世界約50か国で同時配信された。日本の視聴者にとっても、配信を通じて比較的アクセスしやすい作品だったと言える。
韓国では、ドラマの撮影開始後に出演者が交代する事例が起きた場合、制作側が後任を立てて撮影済み分を撮り直すか、スケジュールを組み替えて対応するのが一般的だ。「ハーレムの男たち」については、スタジオドラゴン側が「制作陣が協議中」と述べている通り、後任の人選そのものがまだ検討段階にある。放送時期や配信プラットフォーム、放送局に関する具体的な発表も現時点では確認されていない。
ウェブ小説を原作とするドラマは近年の韓国で一つの潮流となっており、原作の読者層をそのまま視聴者として取り込める強みがある一方、キャラクターのイメージに対する期待値も高くなりやすい。「ハーレムの男たち」は、女帝ラティルとその後宮たちという群像を軸にした作品であるだけに、後宮役の一人ひとりのキャスティングが作品全体の印象を左右する。イ・スヒョクが演じるはずだった役をどの俳優が引き継ぐのか、制作陣の判断が待たれる。
日本の読者にとっては、イ・ウンボク監督の過去作がいずれも日本で高い人気を得てきたこと、そしてスジが主演を務めることから、放送・配信が始まれば注目度の高い作品になると見込まれる。ただし、現段階で公表されているのは、イ・スヒョクの降板と、その理由がスケジュール上のものであること、後任は協議中であることの三点にとどまる。制作側からの正式な続報が出るのを待つ必要がある。





