ロゼ、約97億ウォン規模の中国CM出演を辞退と報道
BLACKPINKのロゼが、中国の大手茶飲料ブランドから提示された720万ドル(韓国ウォン換算で約97億7600万ウォン)規模の広告出演オファーを断っていたことが分かった。9月3日、コリアヘラルドなど複数の海外メディアの報道を引用する形で、韓国のTVデイリーが伝えている。日本円にすればおよそ10億円前後にあたる金額で、一人のアーティストに提示されるCM契約としては異例の規模だ。それを本人の判断で受けなかったという点が、韓国の芸能関係者の間で話題を呼んでいる。
報道によると、オファーを出したのは中国国内で知名度の高い茶飲料ブランドで、契約規模は720万ドル。韓国ウォンに換算すると約97億7600万ウォンにのぼる。ロゼ側はこの提案を受け取ったうえで辞退したとされる。辞退の具体的な理由について、本人や所属事務所からの公式な説明は記事内では触れられていない。
大型契約が成立しなかった例は、これが唯一ではない。ロゼをめぐっては、有名シャンパンブランドとのコラボレーション企画も、最終的に実現しないまま終わっていたことが併せて伝えられている。この企画は約1年近くにわたって話し合いが続けられていたもので、ロゼの名前を冠したスペシャルエディション商品を作るという内容だった。ところが、先方から提示されたボトルのデザインにロゼ本人が納得せず、結果として契約は成立しなかったという。1年近い交渉を重ねながら、デザインという一点で折り合いがつかずに白紙となった形だ。
巨額のオファーやブランド側からの提案が続けて見送られた背景について、韓国の業界内では、シングル『APT.』の世界的なヒット以降、ロゼがごく限られたK-POPアーティストだけが手にできる「選ぶ側の立場」を得たのではないか、という見方が出ている。つまり、提示された仕事を受けるかどうかを自分の基準で決められるだけの実績と影響力を持つに至ったという分析だ。同時に、多額のモデル料よりも自身のブランドイメージを優先する動きだという評価も相次いでいる。金額の大小ではなく、その仕事が自分のイメージとどう結びつくかを判断材料にしているという読み方である。
ロゼのこれまでの歩みを振り返ると、デビューは2016年。BLACKPINKのメンバーとしてグループ活動をスタートさせた。グループとしての活動を続けながら、2021年からはソロとしての活動も開始している。そして2024年に発表されたブルーノ・マーズとのコラボレーション曲『APT.』が、世界各国のチャートを席巻。この一曲によってロゼは、韓国国内やアジア圏にとどまらない、グローバルな人気を手にすることになった。今回の広告辞退の報道が「異例のこと」として受け止められているのも、この『APT.』以降の位置づけがあってこそだと言える。
中国市場は、これまで韓国の芸能人にとって規模の面で大きな意味を持つマーケットだった。人口規模を背景にした広告契約の金額は、他国とは桁が違う水準に達することがある。今回提示された720万ドルという数字も、その市場規模を反映したものと見ることができる。それだけに、この規模のオファーを受けずに終えたという事実そのものが、報道の焦点になっている。デビューから10年、ソロ活動開始から5年という時間の積み重ねの上で、ロゼが仕事の選び方をどう変えてきたのか。今回伝えられた二つの案件は、その一端をうかがわせる材料だと言えるだろう。
シャンパンブランドとの件についても、興味深いのは「金額が合わなかった」のではなく「ボトルのデザインに満足しなかった」という理由が伝えられている点だ。アーティストの名前を冠した商品を出すコラボレーションは、単なる広告出演とは性質が異なり、その商品自体が長く本人のイメージと結びつく。パッケージやデザインの細部にまで本人が目を通し、納得できなければ受けないという姿勢は、先の「ブランドイメージを優先する行動」という業界内の評価とも重なる。約1年という交渉期間の長さは、双方が実現に向けて相応の時間を割いていたことを示している。
なお、今回の一連の内容は、コリアヘラルドなど海外メディアの報道をもとに韓国メディアが伝えたものであり、記事の中でロゼ本人や所属事務所によるコメントは示されていない。辞退の判断がいつ、どのような経緯で下されたのかといった詳細についても、現時点で公表されている情報は限られている。ブルーノ・マーズとの『APT.』でグローバルチャートを制した2024年以降、ロゼがどのようなブランドと組み、どんな形で活動の幅を広げていくのか。今回伝えられた二つの「成立しなかった案件」は、そのこれからを考えるうえでの一つの手がかりとなりそうだ。






