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BLACKPINKリサとジスがソロ新曲を同日公開、デビュー10周年に

BLACKPINK写真: BLACKPINK — BLACKPINK NEW / CC BY 3.0
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BLACKPINKのリサとジスが同じ日にそれぞれの新曲を公開した。リサは10月23日に発売するアルバム『PRESS PLAY』の先行曲「SaWaDiKa」を全世界同時にリリースし、ジスは初のフルアルバムに向けた最初の先行シングル「CLICK」を発表した。二人が同日に別々のソロ曲を届けたことで、今年デビュー10周年を迎えたBLACKPINKの節目の年が、より厚みのあるものになっている。

まずリサの「SaWaDiKa」から見ていきたい。タイトルはタイ語で「こんにちは」を意味する言葉で、公開前からタイトルだけでファンの間に関心と期待が広がり、話題を集めていた。この曲はアルバム『PRESS PLAY』の先行曲という位置づけで、アルバム本体の発売は10月23日を予定している。つまりリサにとって「SaWaDiKa」は、これから訪れる大きなリリースの入り口にあたる一曲ということになる。

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写真: BLACKPINK — K-POPIT 케이팝잇 / CC BY 3.0

ミュージックビデオは、リサ自身の出自を正面に押し出した作りになっている。赤いレザーのボディスーツに、タイの伝統的な美意識から着想を得たゴールドのヘッドドレスを合わせ、ムエタイ選手を思わせるファイターのコンセプトまで取り入れた。舞台となるのは夜のバンコクの街並み、トゥクトゥク、そしてムエタイのジムといった場所で、それらがダークなサイバーパンク調の照明の下に映し出される。リサはこれまでタイ観光庁の広報大使としても活動してきた人物であり、その彼女が自らのルーツを最も大胆な美学で表現してみせた形だ。

この方向性は、実はリサのソロ活動の流れの上にある。2021年のソロデビュー曲「LALISA」では、タイの伝統衣装と、故郷であるブリラムの建築様式を思わせるビジュアルが用いられていた。2024年の「Rockstar」では、バンコクの中華街のような現代的な背景も見せている。伝統から現代へ、そして今回の「SaWaDiKa」では、そのアイデンティティの連作をさらに強めた。定型的なK-POPアイドルという枠組みからより遠くへ進み、自分固有のアイデンティティとパフォーマーとしての存在感を結びつけながら、新しい音楽的なスペクトラムを作り上げてきた歩みが、一本の線としてつながって見える。

一方のジスの「CLICK」は、監督にジョセフ・カーンを迎えた作品だ。撮影が行われたのはタイ・バンコクの郊外だが、描かれる世界はリサの映像とはまったく異なる。ジスが演じるのは、時間が止まったような廃遊園地に一人取り残された「最後の感情を持つロボット」。誰もいない空中に入場券を差し出し、床を掃除し、孤独な日課を繰り返している。そんな彼女が壊れたクマのぬいぐるみのロボットを見つけ、それをよみがえらせるところから物語が動き出す。

衣装も世界観に合わせて練られている。バレリーナのロボットを思わせるシルバートーンのコルセットミニドレスから、クロシェニットと幾重にも層をなすシフォンが組み合わさり、おとぎ話の中の美しい主人公を思い起こさせるボリュームのあるルックまで、幅のあるスタイリングが並ぶ。普段は大胆で天真爛漫な魅力で知られるジスが、今回はグロテスクでありながら童話的でもある世界観の中で、これまでとはまったく違う表情を見せた。

ジスにとって「CLICK」は、久しぶりの新曲でもある。昨年10月に英国の歌手ゼイン(ZAYN)と歌った「Eyes Closed」以来、およそ11か月ぶりのリリースにあたる。本人はこの曲を最初の先行公開曲に選んだ理由について、「多くの方とclickして、自分のフルアルバムに向かってまっすぐ走っていきたいという気持ちで、この曲を最初の先行公開曲に選ぶことになった」と語っている。今後は「CLICK」を皮切りに、フルアルバムに向けた様々な曲を順次公開しながら、新しい旅を完成させていくことになる。

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ジスはこれまで、カルティエ、ディオール、アローなどのアンバサダーとしてファッション界での存在感を広げてきた。また『月刊ハウス』(原題『월간남친』)のような作品を通じて、演技の幅も積み重ねてきた。その二つの領域と同じくらい長く準備してきた歌手としての姿が、いよいよ戻ってくる時期に入ったといえる。

リサの活動もこの新曲だけにとどまらない。10月には、ステージの下での姿や過去の記憶を収めたドキュメンタリー映画『Always Lalisa』が全世界の劇場で公開される。音楽の舞台とは別の、スクリーンというもう一つの舞台で語られる率直な物語に、ファンの期待が高まっている。さらに11月には、米ラスベガスのシーザーズ・パレスにあるコロシアムで、レジデンシー公演『VIVA LA LISA』を開催する。日程は11月13日・14日と27日・28日の計4回。K-POPアーティストとして初めてラスベガスで単独レジデンシー公演を行うという点でも注目されている。複数の都市を移動していくツアーとは違い、一つの場所で公演を重ねていくレジデンシーという形式の中で、ソロアーティストとしてどんな舞台を作り上げるのかが見どころになる。

グループとしてのBLACKPINKも、10周年の年に節目の場を設けている。デビュー10周年当日にあたる8月8日、ソウルの国立中央博物館でメンバー4人がそろって参加する「ミート・アンド・グリート」を開催し、ファンと特別な時間を過ごした。昨年のワールドツアー以来、およそ1年1か月ぶりに韓国国内で完全体としてファンの前に立つ場でもあった。国立中央博物館との縁はこれが最初ではなく、2月には「国中博×BLACKPINK」プロジェクトとして音声ドーセントや試聴会などを実施しており、今回は10周年を記念した「BLACKPINKヘリテージコレクション」も披露している。

なお、自身の国籍や文化的背景を音楽に取り入れる試みは、リサに限った話ではない。BLACKPINKのジェニーのソロ曲「ZEN」もその一例で、ミュージックビデオでは新羅時代の女性指導者だった原花から着想を得た衣装や、朝鮮時代のサルチャンコジェンイを現代的に再解釈したスタイリングが用いられた。伝統的な要素をそのまま再現するのではなく、現代のファッションと組み合わせて自分なりのやり方で韓国文化を表現したという点で、リサの「SaWaDiKa」と重なる部分がある。

こうして並べてみると、リサとジスが今回の新曲で描いた世界は互いにまったく異なっていた。リサは自らのルーツを新しく未来的な感覚で解釈し直し、ジスはホラーと愛の組み合わせという夢幻的な世界観に身を投じた。同じ日に公開されながら、方向性の異なる二つの物語が一つの場所に置かれたことで、デビュー10周年を迎えたBLACKPINKの時間はいっそう多彩に満たされつつある。10月のリサのアルバム『PRESS PLAY』とドキュメンタリー映画、11月のラスベガス公演、そしてジスのフルアルバムに向けた先行曲の順次公開と、年内だけでも続く予定は多い。このソロ曲から先につながっていく二人の次のページが、どのようなものになるのか注目される。

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