キム・ゴウン、ソウルでウイスキー新作の公開行事に登場
写真: キム・ゴウン — Kim Go-eun / Public domain俳優のキム・ゴウンが9月1日、ソウル・城水洞(ソンスドン)の会場「S50」で開かれたウイスキーブランド「ザ・バルヴェニー(Balvenie)」の新コレクション「1931コレクション」メディア公開行事に姿を見せた。会場ではバルヴェニーのモルトマスターであるケルシー・マケックニー(Kelsey McKechnie)氏、現代美術家のダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)氏とともに並び、三人でカメラの前に立ってポーズをとった。国際ニュース(gukjenews.com)が9月5日、当日の写真とともに伝えた。
この日の行事は、ウィリアム・グラント&サンズが手がける正統な手造りシングルモルトウイスキー、バルヴェニーの歴史上もっとも長く熟成された「1931コレクション 88年」を、世界に先駆けて韓国で初めてお披露目する場だった。ブランドの本国ではなく韓国がグローバル初の発表地に選ばれたという点が、この行事のもっとも大きな特徴である。数あるボトルの中でも最長熟成という位置づけの製品を、アジアの市場で最初に公開するという判断そのものが、韓国という市場の存在感を示す出来事だと言える。

このウイスキーが世に出るまでの経緯も、行事の場であらためて紹介された。モルトマスターのケルシー・マケックニー氏が熟成庫に長く眠っていた原酒を自ら確かめ、88年という歳月を経てついに完璧な熟成の時点に達したと判断。その判断にもとづいて2019年に瓶詰めを決断したことで、この「1931コレクション 88年」は世に送り出されることになった。ウイスキーづくりにおいて、いつ樽から出すかを見極めるのはモルトマスターの役割であり、今回はその一人の判断が88年分の時間に区切りをつけた形になる。
さらにこのコレクションには、世界的な現代美術家であるダニエル・アーシャム氏とのコラボレーションという要素が加わっている。アーシャム氏は普段から、時間と物質の変化、そしてオブジェが内に抱えている歴史といったテーマを主軸に制作を続けてきた作家だ。今回はその作風をそのままウイスキーに重ね、「バルヴェニー1931コレクション 88年」を、長い時間の中から発見された遺物を思わせる彫刻として表現した。結果として、この作品はバルヴェニーが守り続けてきたヘリテージと職人精神を象徴する遺産となった。88年という熟成期間そのものが時間の蓄積であり、それを時間をテーマにしてきた作家が造形に置き換えるという構図になっている。
キム・ゴウンはこの日、モルトマスターとアーティストという、ウイスキーの作り手と美術の作り手の間に立ち、三人でのフォトタイムに応じた。写真は国際ニュースのイ・デウン記者が撮影したもので、同紙は9月5日午前0時8分に「[GJフォト] 俳優キム・ゴウン、『巨匠ケルシー・マケックニー、ダニエル・アーシャムとともに』」との見出しで掲載している。
行事は1日限りで終わるものではない。「1931コレクション 88年」のローンチを皮切りに、同じ城水洞S50の会場で、バルヴェニー×ダニエル・アーシャム「1931コレクション」のポップアップが9月6日まで開催される。つまりメディア公開の翌日から数日間にわたり、一般に向けても同じ空間でコレクションと作品世界に触れられる機会が設けられていたことになる。会場となった城水洞は、近年さまざまなブランドのポップアップが集まるソウルの街として知られており、今回もその流れの中で選ばれた場所と言える。
キム・ゴウンといえば、俳優としての活動が広く知られている。直近では、2025年12月5日にNetflixで公開されたシリーズ「告白の代価」(原題・자백의 대가)に出演した。全12話が一挙に配信された作品で、演出はイ・ジョンヒョ、脚本はクォン・ジョングァンが担当している。主演はチョン・ドヨンとキム・ゴウンの二人で、脇をパク・ヘス、チン・ソンギュらが固めた。
「告白の代価」の舞台は2022年。アン・ユンスとモウンという二人の女性を軸に、自白とその代償をめぐる出来事が絡み合っていく物語だ。拘置所や検察・警察の現場が交錯し、それぞれの立場に立つ人物たちの思惑が重なっていくミステリー・スリラーとして描かれている。公開直後から複数の国と地域でランキング上位に入り、Netflixというグローバルな配信基盤を通じて広く視聴された。日本の視聴者にとっても、Netflixで配信されているため、放送の時差を気にせず全12話をまとめて視聴できる作品である。
また、キム・ゴウンは韓国ドラマの祭典「第17回コリアドラマアワード」でも名前が挙がっている。コリアドラマフェスティバル組織委員会が2026年8月27日に明らかにしたところによると、同アワードでは主要な本賞部門を対象としたファン投票が始まっており、参加型ファンダムアプリ「セラブチャンプ」とK-POPファンダムプラットフォーム「マイワンピック」を通じて本選2次投票が実施されている。投票期間は8月27日から9月21日まで。
この2次投票が注目を集めたのは、対象部門が大きく広がったためだ。これまでの人気賞に加えて、新人賞(男女)、優秀演技賞(男女)、最優秀演技賞(男女)、そして作品賞という主要な本賞部門にもファンの一票が加わることになった。演技を評価する部門にまでファン投票の要素が入るという構成は、視聴者の支持を賞のかたちに反映させる試みとして受け止められている。キム・ゴウンはヒョンビンらとともに、この本賞部門の候補に名を連ねている。
今回のバルヴェニーの行事は、そうした俳優としての活動とは別の場に立った一日だったと言える。88年という長い熟成期間を経たウイスキーと、時間をテーマに制作を続ける現代美術家の彫刻。その二つが並ぶ空間に、俳優としてキム・ゴウンが立ち会った形だ。世界初のローンチ地として韓国が選ばれ、城水洞のポップアップが9月6日まで続いたことを踏まえれば、この日の写真は、韓国の都市空間で行われるグローバルブランドの発信がどのようなものかを示す一場面でもあった。






