LE SSERAFIM、サマーソニックで14曲 雨の千葉でも大合唱
(C) シングルリストガールズグループのLE SSERAFIM(ルセラフィム)が、日本最大級の音楽フェスティバル「サマーソニック2026」に出演し、約1時間のステージで14曲を歌い切った。出演したのは8月14日の大阪・万博記念公園と、16日の千葉・ZOZOマリンスタジアムの2公演。メンバーはキム・チェウォン、SAKURA、ホ・ユンジン、KAZUHA、ホン・ウンチェの5人で、ライブバンドのセッションを従えたステージが現地の観客から高い評価を受けた。
韓国メディアのシングルリストが8月17日に報じたところによると、2公演ともバンドセッションが加わったことで、音の生々しさが増したという。セットリストは正規2集の収録曲「CELEBRATION」と「Creatures」で幕を開け、そこから「HOT」「Perfect Night」「1-800-hot-n-fun」「Saki」「Irony」「BOOMPALA」と立て続けに披露していく構成だった。1時間という持ち時間に14曲を詰め込んだことになり、ほとんど息をつく間もない密度のステージだったことがうかがえる。

観客の反応がとりわけ大きかったのは「CRAZY」「SPAGHETTI」「ANTIFRAGILE」の3曲で、いずれも会場からの大合唱と歓声が続いた。大阪公演は厳しい暑さの中で行われたが、観客は公演の間じゅうメンバーと一緒に飛び跳ねていたという。一方、16日の千葉公演当日は雨模様となったものの、公演が始まる前から観客が詰めかけ、会場のあちこちで公式グッズを身につけたファンの姿が確認された。雨が降る中でも声援は止まず、屋外スタジアムという条件をものともしない熱気に包まれた。
ステージ上でLE SSERAFIMは「暑さに勝つほど熱気がもっと熱く感じられる」と会場に語りかけ、さらに「皆さんが楽しく一緒に歌ってくださったおかげで、もっと力を出してステージに立つことができました。今日を一緒に作ってくださった分、良い思い出として大切にします」と感謝を伝えた。観客の反応が自分たちのパフォーマンスを押し上げたという、フェスならではの手応えを口にした形だ。
公演を観た現地の観客からは、SNS上で好意的な感想が相次いだ。「フェスで絶対に見るべきアーティスト」「ライブが本当に良くて、エネルギーに圧倒された」「1時間があっという間だった」「ライブの実力に余裕まで備えたチーム」といった書き込みが並び、パフォーマンス面での評価が反応の中心となった。生歌とダンスを同時にこなすグループにとって、フェスという場は普段のワンマン公演以上に地力が問われる舞台でもある。今回の反応は、その場で初めて彼女たちを見た層にも届いたことを示している。
業界内からの反応もあった。14日の大阪公演に出演したアカペラグループ、ペンタトニックスのスコット・ホーイングは、自身のSNSに「CRAZY」のポイント振付を踊る動画を公開。この動画に対して、ペンタトニックスの公式アカウントが「LE SSERAFIMはアイコニックなグループ」というコメントを残した。同じフェスに出た海外アーティスト側から、こうした形で言及されるのは、K-POPグループの立ち位置を示す一場面と言える。
サマーソニックは大阪と千葉で日程を分けて開催される日本最大級の音楽フェスティバルで、海外アーティストと国内アーティストが同じ舞台に並ぶことで知られる。LE SSERAFIMは今回、その2会場ともに出演した。日本の音楽ファンにとっては、単独公演のチケットを取らずとも彼女たちのライブに触れられる機会であり、フェス特有の混成した観客層の前で1時間を任されたこと自体が、日本市場における現在の評価を反映している。雨の千葉で公演前から人が集まり、公式グッズを着たファンが目立ったという光景も、動員力の現れだ。
LE SSERAFIMの活動は、サマーソニックの後も途切れなく続く。日本ツアーとして18日から19日にかけて宮城公演、9月2日から3日にかけて福岡公演が予定されている。サマーソニックの2会場に加えて宮城、福岡と回る日程で、この夏は日本での露出が集中する期間となる。
さらに活動の舞台は米国に移る。9月13日には米国で開かれるゲームの祭典「ブリズコン2026」の閉幕公演に出演し、16日のロサンゼルス公演を皮切りに米国ツアーに突入する。そして19日には、K-POPガールズグループとして初めて「iHeartRadioミュージック・フェスティバル」のステージに立つ。同フェスへのK-POPガールズグループの出演は今回が初めてとなり、日本のフェスから米国の大型フェスへと、短期間で連続して大規模な野外・アリーナ規模の舞台をこなしていくスケジュールが組まれている。
今回のサマーソニック2公演は、こうした一連の海外スケジュールの入り口に位置づけられる。バンドセッションを伴った編成で1時間14曲を走り切り、猛暑の大阪と雨の千葉という対照的な条件の下でも観客の合唱と歓声を引き出した点は、9月の米国ツアーやブリズコン、iHeartRadioミュージック・フェスティバルへ向けた実戦の場としても機能したと言える。日本の観客の前で示したライブ力が、そのまま次の舞台へ持ち込まれることになる。
日本のファンにとっては、8月18日から19日の宮城、9月2日から3日の福岡という日本ツアーの残る日程が、当面の観覧機会となる。サマーソニックで披露された「CELEBRATION」「Creatures」から始まるセットリストや、大合唱を呼んだ「CRAZY」「SPAGHETTI」「ANTIFRAGILE」といった楽曲群が、これらの公演でどう届けられるのかにも注目が集まる。










