BTS RMの所蔵品展、SFMOMA共同キュレーターがアリランTVで語る
写真: BTS — Samsung Saudi Arabia / CC BY 3.0韓国のグローバルチャンネル、アリランTVの番組『K-Culture Dive 海外韓流ニュース』が10月22日、BTSのRMが集めた美術品を世界的な美術館で初めて公開する展覧会を取り上げた。番組に登場したのは、この展覧会を共同で企画したアメリカ・カスティーヨ(America Castillo)氏だ。カスティーヨ氏は、アメリカのサンフランシスコ近代美術館(San Francisco Museum of Modern Art、SFMOMA)でキュラトリアル・プロジェクト・マネージャーを務めている。今回の展覧会では共同キュレーターとして企画に加わった。番組では、RMと美術館がどのように協力して展示をつくったのか、韓国近現代美術にはどんな魅力があるのか、文化も時代も違う作品をひとつの展示でどう結びつけたのかについて、カスティーヨ氏の話を紹介している。
話題の展覧会のタイトルは『RM x SFMOMA: Between You and Me』。10月3日にSFMOMAで始まった。RM個人のコレクションと、SFMOMAが持つ作品を同じ空間で見せる企画だ。RMが集めてきた韓国近現代美術の作品を世界的な美術館の収蔵品と並べることで、韓国美術のさまざまな流れを海外の観客に紹介している。展示作品はRMとSFMOMAの所蔵品を合わせて178点。会期は2027年2月7日までとなっている。

カスティーヨ氏は、美術館の世界で少し変わった経歴を歩んできた。ラテンアメリカの出身で、いくつもの国で暮らしながら、さまざまな文化に触れてきた。最初に学んだのは建築で、その後に美術館の仕事へ進んだ。現在はSFMOMAで、20人を超えるキュレーターが関わるチームの仕事の流れや、メンバー同士のやり取りを取りまとめている。さらに、建築・デザイン、メディアアート、写真、絵画・彫刻、現代美術という五つの収蔵部門について、デジタル関連のプロジェクトや重要作品の収集、展示の業務も支えている。
展覧会の企画だけでなく、美術館のこれからの姿を考えるプロジェクトにも関わってきた。そのひとつが、作家本人が提供したデータをもとに、SFMOMAで初めてとなるダッシュボードをつくった取り組みだ。作家や作品の情報を集めて共有する、新しい方法を試みてきた。カスティーヨ氏が関心を寄せてきたのは、文化や世代、創作の分野が異なるもの同士が出会う場面だという。美術館がいろいろな視点を受け入れ、観客の毎日の暮らしにもっと近い存在になれるのではないか。その可能性を探ってきた人物でもある。
展覧会の見どころは、RMが個人として抱いてきた美術への関心と、SFMOMAのコレクションが出会ったときに、どんな対話が生まれるのかを確かめられる点にある。韓国近現代美術を代表する作家からは、チャン・ウクチン、キム・ユンシン、クォン・オギョン、パク・レヒョン、ト・サンボン、ユン・ヒョングンらの作品が並ぶ。キム・ファンギやナム・ジュン・パイク(白南準)をはじめ、時代も文化圏もさまざまな作家の作品も紹介された。欧米の作家では、ドナルド・ジャッド、イヴ・クライン、アグネス・マーティン、アンリ・マティス、ジョージア・オキーフ、マーク・ロスコらの作品も見られる。
展示が扱う範囲は、近現代美術だけにとどまらない。秋史(チュサ)キム・ジョンヒや謙斎(キョムジェ)チョン・ソンの作品、さらに朝鮮白磁まで含め、およそ1,500年にわたる韓国美術の流れをたどる内容になっている。韓国美術を、さまざまな時代や文化の文脈の中で見つめ直せる構成だ。現地の関心も高い。先行販売のチケットは売り切れ、有料会員の登録も大きく増えた。開幕前から観客の期待が集まっていたことがうかがえる。
作品の並べ方にも特徴がある。「韓国美術とはこういうものだ」と一つの枠に当てはめるのではなく、自然、記憶、人間の存在や感情といった、誰にでも通じるテーマで作品同士をつないでいる。観客は作品の似ているところと違うところを見つけながら、韓国近現代美術を新しい目で見ることができる。RMは自分の好みや視点を展示に反映させており、個人コレクターのまなざしと美術館のコレクションが出会った例としても注目される。
展示室を歩く順路も、作品同士のつながりを意識して組み立てられた。最初の作品はキム・ファンギ、最後の作品はユン・ヒョングンで、作家も作品も異なるものが一つの物語として出会うようになっている。さらに、RMが韓国語と英語で自ら録音した音声ガイド、2言語で書かれた展示解説、音楽のプレイリストも用意された。観客がそれぞれ自分なりのやり方で作品を味わえるようにする工夫だ。
カスティーヨ氏が大切にしているのは、作品そのものだけではない。作品をめぐる人々の物語や体験にも目を向けている。美術を専門家だけのものにせず、観客一人ひとりが自分の経験と視点で作品を受け止められることが大事だ、というのが彼女の考えだ。異なる文化と時代の作品を結びつけた今回の展覧会は、美術が日々の暮らしの中でどんな意味を持ちうるのかを示すものになった。
RMの世界的な影響力によって、韓国近現代美術がより多くの海外の観客に届くという点でも、この展覧会は大きな意味を持つ。RMは音楽を通じて世界中のファンと交流してきた。その彼が、美術への関心を美術館という場で分かち合うことで、これまで韓国美術に触れる機会が少なかった観客にも新しい鑑賞体験を届けている。同時に、異なる文化圏の作品と並べて見せることで、韓国美術を世界の美術史という広い文脈の中に置いて眺める機会にもなっている。
RMが所属するBTSは、このところ海外での話題が続いている。現地時間の10月21日には、デビューから13年で初めてアルゼンチンで単独公演を開いた。会場はブエノスアイレスから南に離れたラプラタのエスタディオ・ウニコ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ。強い風と激しい雨の中、中南米各地からファンが集まった。また、2027年2月に開かれる第69回グラミー賞で新しく設けられた「ベスト・アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス」部門について、BTSは出品を見送った。その後、韓国の大手4事務所に所属するアーティストからもこの部門への出品はなかったと報じられている。
ステージでの活動と並行して、RMは美術の分野でも韓国文化を海外に紹介する役割を担っていることになる。『RM x SFMOMA: Between You and Me』は2027年2月7日まで続く。番組では、BTSのRMの所蔵品とSFMOMAのコレクションが出会って生まれたこの展覧会について、共同企画者であるカスティーヨ氏の話を通じて、韓国近現代美術の魅力と、美術を介して異なる文化や人々がつながっていく様子を伝えた。
原文:‘K-Culture Dive 해외한류소식’ 방탄소년단(BTS) RM 첫 미술관 소장품전 공동 큐레이터 아메리카 ...










