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『100日の嘘』カム・ウソン最期の言葉は「カステラ」 キム・ヒョンジュが涙

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10月31日に放送されたtvNの土日ドラマ『100日の嘘』(原題)で、カム・ウソン演じるクム・ソクチュンが最期に残した「カステラ」という言葉の意味が明かされた。ソクチュンの死を伝えに来たイ・ガギョン(キム・ユジョン)から、その最期の言葉を聞かされたのはユ・ソラン(キム・ヒョンジュ)だ。ソランはガギョンの前では取り乱さず、静かに受け止めた。しかし夜が更けて一人になると、ベッドの上で口を押さえて泣いた。この場面は韓国メディアのシングルリストが同日夜に伝えている。

この回の山場は、知らせを持ってきた側と受け取った側の温度差にあった。夜遅く、ソランの部屋のドアを叩いたのは雨でずぶ濡れのガギョンだった。今にも泣きだしそうなガギョンの顔を見ただけで、ソランは何が起きたかを察した。口にしたのは「死んだのね」という一言だけで、その声は落ち着いていた。続けて「そう、わかった」と言い、部屋に戻ろうとする。それでも、濡れたガギョンを放ってはおかなかった。タオルを差し出し、「雨に濡れたのね」と声をかけている。悲しみを表に出さず、目の前の相手を気づかう。ソランという人物のありようがよく表れたやりとりだった。

キム・ヒョンジュ写真: キム・ヒョンジュ — 디스패치 / CC BY 3.0

ソランはそれ以上何も言わず、「行って寝なさい」と促しただけだった。ここで、ガギョンが胸にしまっていた言葉を口にする。ソヒの父親、つまりクム・ソクチュンが、「おばさん」ことソランにカステラを買って行くように言っていた、というのだ。ガギョンは涙をこらえながら、自分は本当に正しく聞き取れていたのか、とソランに尋ねた。それがソヒの父の最後の言葉だったのに、自分にはカステラが何なのかよく分からないのだという。ガギョンにとっては、意味も分からないまま託された言葉だった。それでも、何としても伝えなければならないものだったのである。

この言葉の意味を知っていたのはソランだった。答える代わりに、ソランはある一日のことを語り始めた。ゲアム里で三・一万歳運動があった日のことだ。三・一運動は1919年3月1日に始まった朝鮮の独立運動で、韓国では「三・一万歳運動」とも呼ばれる。その日、娘のソヒは風邪をひき、朝からいつも以上にぐずっていた。ソランは「あの人」に、今日は出かけずにいてくれないかと頼んだ。そのころの彼は毎晩遅く帰ってきていたからだ。だが彼は、大事な用事があるから必ず行かなければならないと言った。そして家を出ようとしたその時、「春が来たら、ソヒと京城に行ってカステラを食べよう」と言い残した。京城は当時のソウルの呼び名である。

つまりガギョンが聞いた「カステラ」は、ソクチュンがあの日、出がけにソランと交わした約束につながる言葉だった。春になったら娘を連れて京城でカステラを食べる。そのささやかな約束は果たされなかった。ソクチュンは最期の場面で、もう一度その約束を口にしたことになる。言葉の意味をただ一人知るソランは、ガギョンの前では涙を見せなかった。こらえていた感情が崩れたのは、夜遅くに一人になってからだ。口を押さえ、声が漏れないように泣く姿でこの場面は終わる。キム・ヒョンジュの抑えた芝居が、ソランの抱える喪失の深さを伝えていた。

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今回の場面は、これまでの放送の流れの上にある。10月25日の放送では、密偵をやめたいと言い出したガギョンをどう扱うかで、ユ・ピリップ(イ・ムセン)とソランの意見がぶつかった。ピリップは雨の中でガギョンを処断しようとし、ソランがその前に立ちはだかった。ソランは「説得して連れ戻すべき時です」と言って止め、ピリップは「今回一度だけです」と応じた。そのうえでピリップは、自らガギョンの説得に向かっている。このときピリップがガギョンに打ち明けたのが、ソランの過去だった。ソランの夫は仲間を密告しなかったという。25日の時点で、ソランが過去に深い傷を負った人物であることが示されていた。

雨の中でガギョンをかばったソランと、雨に濡れて訃報を届けに来たガギョン。2人の関係は、ここ数話で少しずつ形を変えてきた。かつて命をかばってもらったガギョンが、今度はソランにとって最も大切な言葉を届ける側に回った。意味の分からない言葉を聞き間違えまいとし、そのまま伝えようとするガギョンの姿には、ソランへの思いがにじんでいた。

31日の放送では別の動きもあった。シングルリストの別の記事によれば、ガギョンはソランの身元が明るみに出るのを阻止した。一方で、ジン・ソンギュがゲアム里事件を追っている。ゲアム里は、ソランが語った回想の舞台となった地名でもある。ソクチュンが「大事な用事」のために家を出たあの日、ゲアム里で何が起きたのか。ジン・ソンギュの追跡はそこにどう迫るのか。ソクチュンの死とともに、物語は過去の出来事の核心へ近づいていく。

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ソランを演じるキム・ヒョンジュは、映画でも話題を集めている。ヨン・サンホ監督の新作『失楽園』(原題)に、ペ・ヒョンソンとともに主演した。マックスムービーが韓国映画振興委員会の映画館入場券統合電算網の集計をもとに伝えたところによると、同作は10月21日の公開初日に2万625人を動員し、韓国映画のボックスオフィスで1位になった。初日時点の累計観客数は2万3987人。外国映画を含む全体のボックスオフィスでは『劇場版ちいかわ 人魚の島の秘密』にわずかに及ばず2位だった。公開前から韓国映画の中で予約率1位を記録するなど、注目度は高かった。製作はワウポイント、配給はCJ ENMが手がけている。

スクリーンで新作が封切られたのと同じ時期に、ドラマではソランという人物の悲しみを抑えた芝居で描き出したキム・ヒョンジュ。「カステラ」というありふれた言葉ひとつで、果たされなかった約束と残された者の痛みが浮かび上がった今回のエピソードは、『100日の嘘』の中でも記憶に残る回になった。ソランが一人で流した涙が、今後の物語にどうつながっていくのか。ゲアム里事件の行方とあわせて、次の放送が待たれる。

この記事は シングルリスト の報道をもとに、ハンレポ編集部が事実を確かめたうえで日本語で書き起こしたものです。
原文:감우성 유언 카스테라, 지키지 못한 약속이었다...김현주 오열

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