ヒョンビン、家族との時間を語る「息子のためにどこへでも」
写真: ヒョンビン — John Sears / CC BY-SA 4.0俳優のヒョンビンが、2026年9月1日に放送されたSBSのバラエティ番組『隙あらば,』に出演し、子どもが生まれてからは家族での休暇をできるだけ大切にしていると明かした。移動中の何気ない会話の中で語られたもので、作品で見せる姿とは異なる、家庭人としての一面がのぞく場面となった。
この日の放送では、番組の「トゥーユーMC」を務めるユ・ジェソクとユ・ヨンソクが、「隙友だち」としてヒョンビンとウ・ドファンを迎え、京畿道・安養(アニャン)で人々の隙間時間を探して回る様子が伝えられた。四人は最初の「隙の主」に会うため歩いて移動しながら、それぞれの近況を語り合った。その流れでユ・ヨンソクがヒョンビンに「夏休みは行ってきましたか」と尋ねると、ヒョンビンは「子どもがいるので、どこへでも行って何かをしようと努力している」と答えた。休暇の行き先や内容を細かく語るというより、子どものために時間をつくろうとする姿勢そのものを口にした形だ。

ヒョンビンは2022年に女優ソン・イェジンと結婚し、同じ年の11月に息子が誕生している。結婚から今年で4年、息子は間もなく4歳を迎える計算になる。多忙なスケジュールの合間を縫って家族と過ごす時間を確保しようとしている、という趣旨の発言は、作品の宣伝や役柄をめぐる話とは別の、日常の輪郭を伝えるものだった。
この話題には、MCのユ・ジェソクも自身の事情を重ねた。ユ・ジェソクは「僕は去年は国内に2泊3日、短ければ1泊2日でも行ってきたけれど、今年はそれすらも行けなかった」と残念そうに語り、共感とともに同情を誘った。番組の看板MCとして休みが取りづらい現実がにじむやり取りで、家族との時間をどう確保するかという話題が、出演者それぞれの立場から自然に広がっていった。
一方、この日一行が訪れた安養は、ウ・ドファンの故郷でもあった。ウ・ドファンは「僕が生まれ育った場所だ。20歳の初めごろまでいた」と話し、母校の前を通りかかると懐かしそうな表情を見せた。さらに校門の前を指しながら「(校門の前で)本当にたくさんうつ伏せになっていた」と学生時代の思い出を明かし、続けて「幼い頃この道を歩いて学校に通っていたが、腹筋を作りたくて、いつもお腹を叩きながら通っていた。僕は腹筋運動をやったことがない。全部叩いて作ったんだ」と冗談めかして語り、笑いを誘った。地元をロケ地に選んだことで、出演者自身の記憶がそのまま番組の内容になるという、この手のロケ番組ならではの展開となった。
ヒョンビンの『隙あらば,』出演をめぐっては、前日の報道でも番組内でのゲームに挑む姿が伝えられていた。練習の段階では順調に進んでいたものの、いざ本番に入ると想定より時間がかかり、ヒョンビンはもどかしそうな表情を見せたという。普段の出演作では見られない素の反応が話題となっており、今回の家族に関する発言と合わせて、バラエティならではの飾らない姿が続けて伝えられた形だ。
『隙あらば,』は、街に出て一般の人々の「隙間時間」を借り、その場でゲームなどを行うSBSのバラエティ番組で、ユ・ジェソクとユ・ヨンソクがMCを務めている。毎回ゲストが「隙友だち」として加わり、街を歩きながら人々に声をかけていく構成で、スタジオ収録の番組とは異なり、出演者同士の移動中の雑談がそのまま見どころになるのが特徴だ。今回もヒョンビンの休暇の話や、ユ・ジェソクの「今年はそれすらも行けなかった」という嘆き、ウ・ドファンの母校をめぐる思い出話といったやり取りが、目的地へ向かう道中から生まれている。ヒョンビンのように普段バラエティへの出演が多くない俳優にとっては、演技以外の表情が伝わる貴重な場ともいえる。
ヒョンビンの近作としては、Disney+で配信されたドラマ『メイド・イン・コリア』がある。激動の1970年代を舞台に、富と権力への野望を抱くペク・ギテと、彼を止めるためにすべてを投げ打った検事チャン・ゴニョンが、時代を貫く大きな事件と向き合う姿を描いた作品だ。ヒョンビンがペク・ギテを、チョン・ウソンがチャン・ゴニョンを演じ、チョ・ヨジョン、チョン・ソンイル、ソ・ウンス、ウォン・ジアンらが共演した。演出を手がけたのは『インサイダーズ』『南山の部長たち』のウ・ミンホ監督。2025年12月24日から全12話が配信され、ヒョンビンはこの作品で第62回百想芸術大賞のテレビ部門男性最優秀演技賞を受賞している。日本の視聴者もDisney+で全話を視聴できる。
重厚な役柄で高い評価を受けた直後に、街を歩きながら家族の話や休暇の話をするバラエティ番組に姿を見せたことになる。作品では時代の渦中に身を置く人物を演じる一方、番組では子どものために時間をつくろうとする父親としての言葉を残した。今回のように、俳優が作品外の場で語る短い一言が、その人物像を補う情報として受け止められることは少なくない。ヒョンビンが今後どのような形で活動を続けていくのか、そして『隙あらば,』での出演回がどのように展開していくのかにも関心が集まりそうだ。






