
ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語
| 原題 | 서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기 |
|---|---|
| 放送局 | JTBC |
| 配信 | Netflix |
| 放送期間 | 2025-10-25 〜 2025-11-30 |
| 話数 | 全12話 |
| 出演 | ミョン・セビン, リュ・スンリョン, ユ・スンモク, イ・ジニ, イ・ソファン, チャ・カンユン |
この作品について
入社25年、営業一筋で昇進を逃したことのない大企業の部長キム・ナクスは、ソウルにマイホームを構え、息子を大学へ送り出したことを人生の誇りとしてきた。だが、自分が価値だと信じてきたものを一度に失ったとき、彼は肩書きの外にある本当の自分を探す長い道のりへと歩み出す。
2025年10月25日から11月30日まで、JTBCの土日ドラマとして全12話が放送された。演出はチョ・ヒョンタク、主演はリュ・スンリョンとミョン・セビン。会社での上司や後輩との距離感、家庭で交わされる言葉など、働く中年男性の日常を細かく積み重ねていく点が見どころとなる。
入社25年、営業一筋で歩んできた大企業の部長キム・ナクスは、昇進レースで一度も後れを取ったことがない男です。ソウルに自分名義の家を持ち、息子を大学へ送り出したこと。それが彼にとっての人生の証明であり、誇りでした。ところが、自分が価値だと信じてきたものを一度に失ったとき、彼は肩書きという鎧の外側にいる本当の自分を探す長い道のりへと踏み出すことになります。会社での上司や後輩との間合い、家庭で交わされる何気ない言葉。そうした働く中年男性の日常を細かく積み重ねていくところに、この作品の視点があります。
主人公キム・ナクスを演じるのはリュ・スンリョン。2025年7月16日からDisney+で配信された「パイン ならず者たち」にも出演しています。妻のパク・ハジンを演じるのはミョン・セビン。長く夫の影に寄り添って生きてきた彼女が、自分自身の未来を築こうと決意する姿が描かれます。息子のキム・スギョム役はチャ・カンユン。父が敷いたレールを拒み、スタートアップの世界で自由を追いかける若者です。
ナクスの職場ACTの面々も物語を動かします。ユ・スンモクが演じるペク・ジョンテは社内政治を渡り歩いて役員まで上り詰めた人物で、表向きはナクスに忠実ながら、自らの野心のためなら彼を裏切ることも辞さない男です。イ・シンギ演じるト・ジヌは若くして頭角を現した切れ者で、静かに権力の側へ身を寄せていきます。イ・ソファンが演じるホ・テファンは、人は良いものの仕事が遅く、万年中間管理職のまま留まっている古参社員。イ・ソファンは2026年3月26日からKBS 2TVで放送される「都会の部長 田舎へ行く ~異動先はシムウミョン ヨンリリ~」にも出演予定です。シン・ドンウォン演じるソン・イキョンはナクスの右腕として頼りにされる社員、チョン・スンウォン演じるチョン・ソングはナクスの古い流儀を嫌いながら、気づけば自分も同じ振る舞いをしている中堅社員、ハ・ソユン演じるクォン・ソンヒは権威や会社の理不尽に疑問を投げかける若手として登場します。
息子スギョムの周囲では、中学時代の初恋の相手イ・ハンナをイ・ジニが、魅力の裏に容赦ない野心を隠すスタートアップ創業者イ・ジョンファンをキム・スギョムが演じます。妻ハジンの家族としては、妹パク・ハヨン役にイ・セヒ、その夫でフィンテック企業の成功したCEOハン・サンチョル役にイ・ガンウク。ナクスの身近な人物では、慎ましく自動車整備工場を営む兄キム・チャンス役にコ・チャンソク、誰よりも彼を理解する幼なじみ役にパク・スヨンが名を連ねます。特別出演としてチョン・ウンチェがイ・ジュヨン役で登場します。
演出を手がけるのはチョ・ヒョンタク。「SKYキャッスル」(2018年)、「雪降る花のように ~ソルグッ~」の原題にあたるSnowdrop(2021年)、The Atypical Family(2024年)を手がけてきた演出家です。脚本はキム・ホンギとユン・ヘスン。制作はSLL、ドラマハウススタジオ、VARO Entertainmentが担当しています。原作はソン・ヒグによる同名小説で、2021年にソサムドク出版社から刊行されました。
放送はJTBC。2025年10月25日から11月30日まで、全12話が放送されました。放送枠は毎週土曜22時40分(韓国時間)と日曜22時30分で、日本を含む世界に向けてはNetflixで配信されています。
日本の読者にとっては、まずJTBCの土日ドラマ枠という位置づけを押さえておくと理解しやすいでしょう。同じ演出家が手がけた「SKYキャッスル」もJTBCの作品で、韓国社会の内側を細かく見つめる系譜にある一本といえます。土日の夜遅い時間帯に放送される一方、Netflixで同時に配信されるため、日本からもリアルタイムに近い形で追うことができました。また、リュ・スンリョンは同じ2025年の7月からDisney+で「パイン ならず者たち」が配信されており、この年に配信プラットフォームをまたいで二作品が並んだことになります。全12話という尺は、韓国の週末ドラマとしては手に取りやすい長さで、原作小説を土台にした一人の中年男性の物語を、腰を据えて追いかけたい人に向いた構成です。








