LA市がBTS公演週間を「BTSウィーク」に指定、市庁舎も赤く
写真: BTS — LG전자 This file comes from LG Electronics's official Flickr. / CC BY 2.0米ロサンゼルス市が、BTS(防弾少年団)のワールドツアー公演が行われる今週一週間を「BTSウィーク」として宣言した。市はあわせて、市庁舎の外壁を新アルバム「ARIRANG(アリラン)」を象徴する赤い光で染めている。韓国MBCが9月3日午後8時46分に配信したニュースデスクのリポートで伝えたもので、現地取材は同局ロサンゼルス特派員のシン・ジェウン記者が担当した。BTSがLAで公演を行うのは4年9カ月ぶりとなる。
リポートによると、公演会場は7万席規模のスタジアム。BTSがステージに姿を見せると、場内に歓声が響き渡った。メンバーは「LAの皆さん、お元気ですか。こんにちは、私たちはBTSです」とあいさつし、公演の幕を開けている。セットリストの一部としてMBCが伝えたのは「Swim, swim, Water falling off your skin, Swim, swim」という歌詞の一節で、新アルバム「アリラン」を前面に押し出した今回の公演は、韓国的な色合いを前面に打ち出した構成になっているという。世界各地から集まったファン「ARMY(アミ)」が、韓国の伝統民謡を一つの声で合唱する場面もあった。

現場で取材に応じたファンの反応も紹介されている。サラさんは「本当にすごいと思います。自分自身を限界まで追い込みながらK-POPを広め、米国でこんなに美しいコミュニティとして花を咲かせたことが本当に驚きです」と語った。ルピタさんは「韓国文化が本当に好きです。BTSを好きになり始めてから韓国文化に関心を持つようになり、言葉も学ぼうと努力し、食べ物も大好きです」と話している。BTSをきっかけに韓国の文化そのものへ関心を広げるファンの姿が、現地の言葉として記録された形だ。
熱気は開演前から高まっていた。MBCの記者が現地からリポートした時点で時刻は午後4時。公演開始まで4時間ほど残っていたが、入場を待つ行列は途切れることなく続いていたという。会場周辺では、韓服(ハンボク)を着たり太極旗を手にしたりしたファンの姿が見られ、自作の記念品を分け合う光景もあった。アミたちはそれぞれのやり方でBTSと韓国を応援していた。
LA市の歓待は、市としての公式な措置という形を取った。コンサートが行われる一週間を「BTSウィーク」と宣言し、市庁舎の外壁を新アルバム「アリラン」を象徴する赤い光で照らした。キャレン・バス市長は「BTSを歓迎しながら、彼らが地域社会にとってどれほど重要か、そして彼らが生み出す熱気がどれほどすごいかを示す方法です」と述べている。都市の中枢である市庁舎の外観そのものを、来訪するアーティストの新譜のカラーに合わせるという演出は、公演を単なる興行としてではなく市の出来事として受け止めていることを示すものだ。
今回のツアーの規模も、あらためて示された。BTSは来年3月まで世界各地を回り、合わせて88回の公演を続ける予定だ。LAで開かれる4回の公演はいずれも早々に売り切れ、ツアー開始以降の全席完売記録は連続48回に伸びた。88公演という長丁場のうち、ここまで一度も空席の出る回がないまま推移していることになる。
LA市による今回の宣言は、米国の自治体・州がBTSの公演に合わせて公式に歓迎を示した例としては最近では二例目にあたる。先立って米イリノイ州のJ.B.プリツカー知事は、シカゴ公演にあわせ現地時間8月27日と28日の2日間を「BTSデー・イン・イリノイ(BTS Day in Illinois)」に指定していた。この2日間、シカゴのソルジャー・フィールドでワールドツアー「BTS WORLD TOUR『ARIRANG』IN Chicago」が開催されている。州が出した宣言文には、精神的な健康への意識を高めること、自分自身を愛すること(セルフラブ)、慈善活動を通じて社会的価値を広げてきたことなど、BTSがこれまで社会に対して果たしてきた役割が書き込まれていた。イリノイ州が「日」を指定したのに対し、LA市は「週」を宣言し、さらに市庁舎の色まで変えたことになる。
ツアーそのものの数字も、すでにグループの過去最高を更新している。米音楽専門メディアのビルボードが現地時間8月27日に伝えた集計によると、今年4月から続くワールドツアー「ARIRANG」の累計売上高は8月11日時点で4億3320万ドル(約5980億ウォン)に達した。この期間の公演回数は38回、チケット販売枚数は230万枚。BTSのこれまでの最高記録は「LOVE YOURSELF(ラブ・ユアセルフ)」ツアーの2億1390万ドル(約2953億ウォン)だったため、金額はすでに倍以上に膨らんだ計算になる。ビルボードが8月28日に発表したボックススコアでは、7月単月だけで1億250万ドルの収益を上げたことも明らかになっている。この数字はiMBC芸能が8月29日に、東亜日報が8月31日付で報じた。
ツアー期間中のメンバーの動きも、たびたび伝えられてきた。ジンは8月31日、自身のソーシャルメディアにシカゴ公演のスケッチ写真を複数枚投稿し、その中には皿いっぱいに料理を盛って食べる姿も収められていた。ジンには以前から「イッジン(Eat+JIN)」というあだ名があり、食べる様子を見せるコンテンツをたびたび披露してきたことから付いた呼び名だけに、ツアー中の一枚として注目を集めた。この件は韓国のマイデイリーが9月2日午前0時5分に報じている。
受賞の面でも、BTSはこの夏、韓国国内で存在感を示した。8月27日午後に京畿道高陽市のKINTEXで開かれた「2026 K WORLD DREAM AWARDS」では、ベストアルバム賞、アーティスト賞に加え、この日の最高賞にあたるアーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞している。同じ授賞式では、ボーイズグループのATEEZ(エイティーズ)がKワールドドリーム・ベストステージ賞、グループ人気賞、アーティスト賞、ベストアーティスト賞の4部門を受け、4冠を達成した。
一方で、米国の音楽賞をめぐる姿勢も話題になった。韓国の日刊紙ハンギョレは8月28日、BTSがグラミー賞への出品を拒否した選択を支持するコラムを掲載している。書き手は同紙国際ニュースチーム長の金志垠(キム・ジウン)記者で、コラム欄「コズモポリタン」に「BTSのグラミー『ボイコット』を支持する理由」との見出しで載った。きっかけは、米レコーディング・アカデミーがグラミー賞に「ベスト・アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス」部門を新設したことで、コラムは米国で自身が受けた人種差別の体験を出発点に、音楽を地域や言語で区切ることの是非へ論を進める構成になっている。
今回のLA公演で歌われた韓国の伝統民謡の大合唱と、市庁舎を染めた「アリラン」の赤は、その延長線上にある光景ともいえる。韓国的な色彩を前面に出したアルバムとステージが、米国第二の都市で公式に歓迎され、7万席の会場でファンが民謡を口ずさむ。ツアーは来年3月まで、残る公演を含めて計88回。全席完売の連続記録が48回まで伸びた現在、この先どこまで数字が積み上がるかも注目される。なお今回のリポートの映像取材はコ・ジヒョク記者(LA)、映像編集はミン・ギョンテ氏が担当し、映像提供はビッグヒット・ミュージック(HYBE)とロサンゼルス観光局によるものとMBCは記している。










