ハ・ジウォン「会食しようとはもう言わない」 3社率いるCEOの本音
俳優のハ・ジウォン(48)が、自身が率いる会社の社員に食事や会食を提案しても断られ続け、今では誘うこと自体をやめてしまったと明かした。9月2日に放送されたtvNのトークバラエティ「ユ・クイズ・オン・ザ・ブロック」に出演した際に語ったもので、会社経営の近況と、日々続けている自己管理の方法をあわせて公開した。俳優としてだけでなく経営者としての顔を持つハ・ジウォンが、社内での距離の取り方に戸惑っている様子を率直に語った内容として注目を集めている。
ハ・ジウォンは3年前に同じ「ユ・クイズ」に出演した際、エンターテインメント会社を立ち上げて運営していることを明かしていた。それから事業の幅はさらに広がり、現在は化粧品とアートの分野にも進出。3つの会社を率いるCEOとして活動している。俳優業と並行して複数の事業を抱える立場になったわけだが、この日の放送で語られたのは、その経営者としての立場ゆえの悩みだった。
写真: ハ・ジウォン — 티비텐 TV10 / CC BY 3.0番組で「社員によくかける言葉はあるか」と問われたハ・ジウォンは、「あまり話さない」と答えた。ただし最初からそうだったわけではなく、以前は自分から社員に歩み寄ろうとしていたという。「昔はちょっと試みてはいた」と振り返ったハ・ジウォンは、その具体的な内容として社員への食事の誘いを挙げた。しかし、その誘いはことごとく都合が合わなかったのだという。
ハ・ジウォンは「『今日、終わったら夕食を食べられる?』と聞くと、みんな約束があると言うんです」と当時の様子を説明した。個別の食事だけでなく、社員全員で集まる会食も提案してみたが、結果は同じだったという。「会食もしたくて聞いてみると、スケジュールが全部合わない。今月末までダメだと言われる。そうしているうちに萎縮してしまった」と、繰り返し断られるうちに自分から声をかけづらくなっていった心境を打ち明けた。そのうえで「最近は『会食しよう』『ご飯を食べよう』という話は一切しない」と付け加えた。韓国の企業文化では、上司が部下を誘って行う「会食(フェシク)」が長く職場のコミュニケーションの場とされてきたが、近年は個人の時間を重んじる価値観が広がっている。CEOという立場にありながら誘いを断られ続け、次第に言い出せなくなったというハ・ジウォンの経験談は、そうした変化を象徴するエピソードとして受け止められている。
この日の放送では、ハ・ジウォンの自己管理法も紹介された。最近「中年の希望」という言葉をよく耳にするという本人は、自身のトレーニングについて「筋肉が戻れないように叱る運動をする。電気が走るような感覚が来るまで耐えながら筋肉と対話すると、インナーマッスルが伸びる」と説明。単に回数をこなすのではなく、体の内側の感覚に集中する方法を実践していることを明かした。
食事と肌の管理も並行して続けているという。ハ・ジウォンは「肌でも体でも、自分だけのコンディションに気づくことが重要だ」としたうえで、「毎日肌の保湿状態を確認してからそれに合った手入れをして、体もまた毎日体重を測りながら、収縮している筋肉をほぐすことに集中していたら、弾力に役立っているようだ」と語った。さらに、オリーブオイル、レモン、はちみつを継続的に摂取していることも明かしている。この食習慣については、番組本編の放送前、8月29日に「ユ・クイズ」公式YouTubeチャンネルが公開した予告映像でもすでに触れられていた。映像のタイトルは「最近の中年たちの希望ハ・ジウォン。コメントに『ハ・ジウォン管理法』を書き込まなくても全部お教えします」というもので、MCのユ・ジェソクがネットユーザーから「中年の希望だ」「歳月は私だけが受けたのか」といった声が寄せられていると伝えていた。オリーブオイルを使った食習慣は10年以上続けているものだという。
9月2日放送の「ユ・クイズ」では、ほかにもハ・ジウォンの近況が幅広く語られた。24年ぶりに雑誌「大学内日」(テハンネイル)の表紙モデルを再び務めることになったという話題のほか、実際に大学へ入学して送っている学生生活についても明かしている。97学番のハ・ジウォンにとって、同じ26学番の学生たちとは29歳の年齢差があるが、「本当に楽しかった」と振り返り、年下の先輩や同期から一人の学生として扱われている現在の日々を語った。番組冒頭でMCのユ・ジェソクは、3年前の出演に触れて「スリックバックをしてからもう3年が過ぎた」と切り出している。スリックバックは足を滑らせるように移動して見せるダンスの動きで、当時ハ・ジウォンが番組で披露して話題になったものだ。
ハ・ジウォンはこのところ、放送やイベントで露出が続いている。9月1日にはYouTubeチャンネル「26学番 ジウォンです」(原題「26학번 지원이요」)で「巫堂(ムダン)が見たハ・ジウォンの前世」と題する短編映像が公開され、占い師から「男の四柱(サジュ)だ。しかもイケメンだ」と見立てられて笑いを誘った。四柱とは生年月日と時間から運勢や性質を読み解く、韓国で今も広く親しまれている占いだ。「ユ・クイズ」が放送された9月2日の午後には、ソウル・龍山区漢南洞の美術館で開かれたイベント「CJナイト・イン・セレブレーション・オブ・フリーズ・ソウル」にも登場。ブラウンのロングストレートヘアに、大きなゴールドのバックルがポイントになったブレザージャケットを合わせ、その下にミニドレスをレイヤードした装いで、デビューから長い時間が経った今も変わらない「童顔」ぶりが話題になった。
俳優としての活動も途切れていない。8月24日にはソウル・江南区コエックスのメガボックスで開かれた映画「ピグァン」(イ・ジウォン監督)のマスコミ向け試写会に出席し、転落したトップスターを演じた経験を語った。同作は9月2日に韓国で公開されている。演じたのはナンミという女性で、プリプロダクションの段階から監督と長く話し合い、キャラクターの設定を練り上げてきたという。ハ・ジウォンは「ナンミを十分に理解して、その人生の中に自分を置いて初めて出てくる表情とセリフだった」と説明していた。
ドラマでは、2026年3月16日から4月14日までENAの月火ドラマとして放送された全10話の「CLIMAX/クライマックス」(原題「클라이맥스」)に出演した。韓国で最高の地位に立つため権力のカルテルに飛び込む検事パン・テソプを軸にした物語で、パンは「ソアム地検のドーベルマン」と呼ばれる政界の新星。その妻であるトップ女優チュ・サンアをハ・ジウォンが演じた。強力なスキャンダルを握るファン・ジョンウォンや、財閥WRグループの面々が絡んでいく展開で、チュ・ジフンとハ・ジウォンが夫婦を演じ、ナナ、オ・ジョンセ、チャ・ジュヨンが脇を固めた。脚本・演出は映画『ミス・ベク』のイ・ジウォンが手がけている。同作はENAでの放送に加え、Genie TVでも配信された。
3社を率いる経営者、大学生、そして俳優。複数の顔を持つハ・ジウォンが今回の放送で語ったのは、そのどれもが華やかな成功譚ではなく、社員との距離に悩み、自分の体と地道に向き合う日常だった。会食を誘えなくなったという打ち明け話は、経営者としての戸惑いをそのまま口にしたものであり、同時に韓国の職場文化の現在地を映すエピソードとしても受け止められている。






