ILLIT、ファンの結婚式に登場しサプライズ祝歌
写真: ILLIT — theMEGASTUDY / CC BY 4.05人組ガールズグループILLIT(アイリット)が、ファンの結婚式に予告なしで駆けつけ、代表曲「Magnetic」を祝歌として披露した。この様子は9月7日、グループの公式YouTubeチャンネルで公開された自主制作コンテンツ「SUPER ILLIT(スーパーアイリット)」の一編「手伝いに来たのに助けてください」で明らかになった。メンバーはユナ、ミンジュ、モカ、ウォニ、イロハの5人。式場のドアを開けて姿を見せたメンバーに、新婦だけでなく参列者からも歓声が上がったという。
今回のエピソードで、ILLITはファンダム「GLLIT(グリット)」が必要とする場所ならどこへでも駆けつける万能の便利屋「リッ班長事務所」を開設するという設定になっている。依頼を受けたメンバーが現場に向かい、その場で課題を解決していくという流れで、シリーズがこれまで積み重ねてきた企画の形をそのまま踏襲した内容だ。依頼はいずれもファンから寄せられたもので、日常の一場面に本人たちが飛び込んでいく構成になっている。

最初の任務は、漢江でのピクニックだった。ビビンバを作ろうとしていたファンのもとに、足りない食材を届けるという依頼である。メンバーは「出動!リッ班長」と声をそろえて現場に向かい、持ち前の明るさと人なつこさで依頼人と打ち解けた。そのままビビンバを一緒に完成させ、分け合って食べる場面が収められている。ファンとメンバーが同じ料理を囲んで時間を過ごすという、演出を挟まないやり取りが中心となった。
続いてメンバーは、漢江の現場でその場から寄せられた依頼にも応じている。休息が切実に必要だという夫婦の頼みを受け、一日限りのベビーシッターに挑戦した。おもちゃを使ったり愛嬌を振りまいたりと、それぞれのやり方で赤ちゃんの気を引こうと試みたものの、赤ちゃんが泣き出してしまい、メンバー全員がそろってうろたえる展開に。最終的に制作陣が緊急投入される事態となり、思わぬ形での笑いを生んだ。
この日の締めくくりとなったのが、結婚式の祝歌だった。新婦のためにサプライズで「Magnetic」を歌ってほしい、という依頼が寄せられ、メンバーは高揚した気持ちを隠せない様子を見せた。ユナは「ファンに会うことで、自分の人生がもっと幸運で満たされていく気がする」と語っている。MHNスポーツの報道では、この発言は「グリットたちに会うことで、自分の人生がもっとラッキーになる気がする」という形で伝えられた。初めての祝歌ということで緊張も見せていたが、伴奏が流れ出すとプロフェッショナルなライブと爽やかなパフォーマンスを繰り広げ、式場は一気に祝祭の場へと変わった。予想もしていなかったILLITの登場に、新婦も参列者も熱狂的な歓声で応えた。
初の祝歌を無事に終えたメンバーは「ファンのおかげで、私たちにとっても一生忘れられない特別な日になった。私たちの真心とお祝いの気持ちがきちんと伝わっていたらうれしい」と感想を述べ、さらに「これからもグリットが呼んでくれさえすれば、どこへでも駆けつけます」と続けた。MHNスポーツは同じ場面について「私たちにとってもっと特別な日だった。私たちの真心がよく伝わっていてほしい」「呼んでくださればまたどこへでも駆けつけます」と伝えている。
「SUPER ILLIT」はILLITが継続的に展開している自主制作コンテンツで、今回のエピソードはEP27にあたる。公開は9月7日午後9時。ファンプラットフォームWeverseのILLIT公式コミュニティを通じて告知され、公開直後からコメント欄が反応で埋まった。タイトルは「手伝いに来たのに助けてください…」で、依頼を受けたメンバーが現場に向かうというシリーズならではの設定が今回も引き継がれている。公開にあたって公式が添えた紹介文は広告の文句をなぞった独特の書きぶりで、「即・時・依・頼・可・能・迅・速・正・確」と区切り字を挟んだ見出しが掲げられていた。次のエピソードは9月14日午後9時に公開される予定だ。
ILLITは近ごろ、グループ単位の活動と並行して、メンバー個々の姿を見せるコンテンツを立て続けに発信している。9月8日にはWeverseの公式コンテンツ「Weverse ILLIT Media」で、ミンジュとウォニによる東京Vlogが公開された。二人がデート形式で都内を巡る内容で、東京タワーを訪れる場面や、もんじゃ焼きを味わう食事シーンが収められている。日本の読者にとっては、なじみのある風景の中でメンバーの素顔に触れられる映像だといえる。
9月6日午後6時には、ミンジュがイ・ヒョリの「10 Minutes」をカバーしたコンテンツがWeverseのILLIT公式アカウントで公開された。投稿のタイトルは「[Cover] 🎧'10 Minutes' by ILLIT MINJU(原曲:イ・ヒョリ)」で、原曲がイ・ヒョリであることが韓国語ではっきりと添えられていた。グループ楽曲やツアー関連映像の発信が続いていたILLITにとって、メンバー個人の名前を前面に押し出したカバー企画という新しい形の発信になった。
さらにさかのぼると、9月2日午後9時にはWeverseの公式アカウント「ILLIT Media」を通じて、ツアー「PRESS START♥」のスペシャル映像が公開されている。投稿には「#ILLIT」「#아일릿」「#PRESS_START」というハッシュタグが添えられ、Weverse、公式YouTube、公式X、メンバー用X、TikTok、Instagram、Facebook、Weibo、BILIBILI、Douyin、そして日本向け公式Xまで、グループが運営する各プラットフォームが列挙されていた。日本語圏の窓口が公式に用意されている点は、日本のファンにとって追いかけやすい環境が整っていることを示している。
9月1日午後9時47分には、イロハがWeverseのILLITコミュニティに投稿し、ファンダム名「GLLIT(グリット)」の2歳の誕生日と、グループ結成3周年を同時に祝った。投稿はハングルで書かれ、「私たちのグリット、2歳の誕生日おめでとう♡」「そしてアイリット結成3周年おめでとう〜〜><」と続き、最後は「来年も一緒にいようね。約束だよ」と結ばれている。文中には猫の絵文字や、イロハがよく使う顔文字が添えられ、短い文章ながら祝いの気持ちが前面に出た内容だった。投稿にはケーキの写真も含まれていた。
こうして時系列で並べてみると、9月に入ってからのILLITは、ツアー映像、メンバー個人のカバー、Vlog、そして自主制作コンテンツと、ファンとの接点を多方向に広げてきたことがわかる。その流れの中で今回の結婚式の祝歌は、画面越しではなくファンの人生の節目に実際に立ち会うという、これまでとは性格の異なる出来事になった。イロハの投稿にあった「来年も一緒にいようね」という言葉と、メンバーが結婚式後に語った「呼んでくれさえすればどこへでも駆けつけます」という言葉は、ファンダムとの距離の取り方という点で地続きだといえる。
韓国の芸能界では、アイドルグループが公式YouTubeチャンネルやWeverseなどのファンプラットフォームで自主制作コンテンツを継続的に配信することが一般的になっている。「SUPER ILLIT」もその一つで、音楽番組やコンサートとは別の場所で、メンバーの人柄や関係性を見せる役割を担っている。日本の読者は、公式YouTubeチャンネルおよびWeverseの公式コミュニティを通じて視聴が可能だ。次回のEPは9月14日午後9時公開が予告されており、「リッ班長事務所」の設定が続くかどうかも含めて、内容は公開を待つことになる。









