BIGBANG出身T.O.P、ジャカルタ公演を開催9日前に中止
写真: BIGBANG — YG Entertainment / CC BY 2.0BIGBANG出身の歌手T.O.Pが、9月19日にインドネシア・ジャカルタで予定していた公演を中止する。T.O.P側が9月10日、公式チャンネルに「T.O.P PRE-STUDIO 2026 in JAKARTA 公演中止のご案内」と題した告知を掲載し、現地の事情によって開催しないことを明らかにした。開催まで9日という時点での発表となる。スポーツ朝鮮のチョ・ミンジョン記者が11日午前1時12分に報じ、同13分に更新している。
告知でT.O.P側は「2026年9月19日午後7時に予定されていた『T.O.P PRE-STUDIO 2026 in JAKARTA』公演が、現地の事情によりやむを得ず中止となったことをご案内する」と伝えた。そのうえで「アーティストと所属事務所も予定された公演を行うために最善を尽くしたが、現地の事情により公演を予定通り進めることは難しいと判断し、やむを得ず公演中止を決定することになった」と経緯を説明している。中止の理由として挙げられたのは「現地の事情」という表現のみで、それ以上の具体的な事情は告知の中では示されていない。
当初この公演は、9月19日午後7時からジャカルタのイストラ・スナヤンで開かれる予定だった。チケットはグレードに応じて210万ルピアから410万ルピアまでの価格が設定され、前月からファンクラブ先行販売と一般販売が行われていた。さらに直近まで現地ではファン参加型イベントの受け付けが進むなど、公演に向けた準備が続けられていた。開催が目前に迫ったタイミングでの中止発表だっただけに、関心を集めている。
T.O.P側は「公演を待っていてくださったすべてのTOPSXファンの皆さまに、突然のお知らせをお伝えすることになり心よりお詫び申し上げ、寛大なご理解をお願いする」と謝罪した。チケットの払い戻しに関する詳細は、公式の予約販売窓口を通じて別途案内される予定だという。開催9日前という急な決定であるだけに、公演を待っていた現地ファンの落胆は大きいとみられる状況だ。
今回中止となったジャカルタ公演は、T.O.Pが進行中のアジアブランドツアー「T.O.P PRE-STUDIO 2026」の一環だった。ツアーは8月15日の香港公演を皮切りにスタートし、続いて22日と23日には台北のNTSUアリーナで公演が行われた。台北では当初予定されていた回が全席完売となり、追加公演まで開かれるほどの反応を得ていた。
「T.O.P PRE-STUDIO 2026」は、T.O.Pがデビュー20年で初めて行うアジアファンミーティングツアーだ。ファンが事前投票を通じて、T.O.Pの初のソロ正規アルバム「多重観点(ANOTHER DIMENSION)」の収録曲やファンの創作物を自ら選ぶという、観客参加型の公演として企画された。歌手が用意した内容を一方的に見せるのではなく、当日のセットリストや使用される素材の一部をファンの意思に委ねる構成で、ファンミーティングという形式を生かした設計になっている。
もっとも、順調に見えたツアー日程には変数が生じている。ジャカルタ公演の中止に続き、公式ツアーサイトでは9月27日に予定されていたクアラルンプール公演も延期の状態で表示されている。東南アジアの2公演が相次いで予定通りに行われない形となった。今後T.O.Pは、東京や高雄などでツアー日程を続けていく予定だ。
T.O.Pは2023年にBIGBANGを脱退したのち、ソロ活動を続けてきた。今年に入って初のソロ正規アルバム「多重観点」を発表し、音楽活動と海外ツアーに乗り出している。デビューから20年を経て、グループの枠を離れた単独名義でアジアを回る初めてのツアーが、今回の「T.O.P PRE-STUDIO 2026」にあたる。
一方、T.O.Pが脱退したBIGBANGは、デビュー20周年を迎えて大規模なワールドツアーを展開している。YG ENTERTAINMENT所属の同グループは8月の京畿道・高陽公演を皮切りにツアーを開始し、9月4日と5日には米国オークランド・コロシアムから北米巡回に入った。そこからヨーロッパ、オセアニアへと足を延ばし、回る先は世界19都市、公演回数は33回にのぼる。かつてレッド・ツェッペリンやU2が歴史に残る公演を行った会場から米国ツアーを始めた点も話題となった。メンバーの現在の平均年齢は37.7歳だ。
韓国国内でも20周年をめぐる話題は続いている。放送人のクァンヒは9月7日、自身のSNSにBIGBANGのデビュー20周年コンサート会場を訪れたときの写真を公開した。投稿にはクァンヒのほか、G-DRAGON、イム・シワン、コード・クンスト、チョン・ヘインといった1988年生まれの同い年スターの集まり「88ズ」のメンバーが並んでおり、イム・シワンは「私たちは今もBIGBANGのVIPです」と書いた札を掲げていた。またクァンヒは、9月2日にユーチューブチャンネル「ソロモンコード」で公開された動画の中で、BIGBANGの新曲「BiiiG」について「自分の話をしているようだ」と冗談交じりに語り、制作陣の前で振り付けを踊ってみせている。
日本の読者にとっては、東京公演がツアー日程に残っている点が気にかかるところだろう。ジャカルタ公演とクアラルンプール公演をめぐる今回の措置は、いずれも現地の事情や公式サイト上の表示に基づくものであり、他都市の日程について現時点で変更は伝えられていない。ジャカルタ公演の払い戻しについては公式予約販売窓口からの案内を待つ形となり、購入者はそちらの発表を確認する必要がある。デビュー20年で初めてのアジアファンミーティングツアーは、香港と台北で好調な滑り出しを見せた一方、東南アジアで足踏みする形となった。残る日程がどう進むかが、当面の焦点となる。












