i-dle ソヨン、5年ぶりソロで初の正規盤 コーチのグラビアで心境語る
写真: ソヨン — Waddlingtwice / CC BY-SA 4.0ガールズグループi-dleのソヨンが、ファッションブランド「コーチ(COACH)」のグローバルアンバサダーとして韓国誌「Marie Claire Korea(マリ・クレール コリア)」のグラビアに登場した。インタビューも掲載され、9月14日に同誌の公式サイトで公開された。インタビューでは、5年ぶりのソロ作品で、自身初の正規アルバムとなる『끝내주는 인생』について詳しく語っている。ソロ活動をなかなか始められなかった理由が「恐れ」だったことも、自分から明かした。
今回のグラビアのテーマは「音楽」。ソヨンは撮影を終えて、仕上がりがかっこよく満足していると話した。自分が好きで、うまく表現できる題材だったため、撮影中はずっと楽しかったという。記事の担当はデジタルエディターのチャ・ウニャンさん。撮影はキム・ヒョンサンさん、スタイリングはキム・ヨンマンさんが担当した。ヘアはソヨンさん、メイクはイスルさん(いずれもウソン)、小物のスタイリングはチェ・ソユンさん(ダラク)が手がけた。

今回のアルバムは、2021年前後にあたる5年前のソロミニ1集『Windy』以来のソロ作品だ。タイトル曲は「퇴사할게여 (Narr. 기안84)」。「퇴사(テサ)」は韓国語で会社を辞めることを指す言葉だ。ソヨンはこの曲でカムバックすることになっている。
なぜ今ソロなのか。ソヨンの答えは「これ以上先延ばしにしてはいけないと思った」というものだった。ほかのメンバーが次々とソロアルバムを出す一方で、自分は「忙しいから」と言い続けてきた。しかしアルバムの準備を進めるうちに、それは言い訳にすぎず、本当はソロアルバムを出すこと自体が怖かったのだと気づいたという。
恐れの正体についても、ソヨンは率直に語った。i-dleというチームで多くの成果を上げ、自分が作った曲も大きな支持を得た。ただ本人は、それらの曲が愛されたのはメンバーのおかげだと考えてきた。そのため、自分ひとりで歌ったときに聴いてもらえる自信がなく、長いあいだ悩んだという。転機になったのは、制作中に「퇴사할게여」が生まれたことだった。あるとき「わからないけど、とりあえずやってみよう」という気持ちが湧いた。今は「自分で作ったアルバムが出たんだから、それでいい」と考えているそうだ。自分の歌を誇りを持って世に出していくつもりだと話し、振り返れば、その恐れのせいで5年が過ぎたのだと認めた。
5年前の自分と今の自分の違いを聞かれると、以前はもっと必死で、毒気のようなものがあったと振り返った。今はずっと素直になったと感じているという。『Windy』のときは「こういう姿に見せよう」と決めてから作ったが、今回は見せ方をあらかじめ決めなかった。書けるままに書き、出てくるままに音楽を作った。それがいちばん大きな違いだと説明している。一方で、変わらないものとして挙げたのは音楽への情熱だった。当時もうまくやりたかったし、今もうまくやりたいと笑顔で話した。
タイトル曲のテーマ「退社」については、歌手にとっては引退に近い意味を持つ言葉かもしれないと前置きした。そのうえで、曲を書きながら「私は本当に音楽をずっと続けたいんだ」「辞めるつもりはないんだ」と気づいたと明かした。聞き手が「いつも辞めると言う社員ほど会社に長くいる、というようなものか」と尋ねると、ソヨンは笑ってうなずいた。休みたい、もうできないと思うことはよくあるが、心の奥では一生辞めないだろうという思いがあると語っている。
制作の姿勢も今回は大きく変わった。これまでは、人に見せる価値があって話題になるものを作ろうと努力してきたという。エンターテインメントは人にエンドルフィンのようなものを届ける仕事だから、というのがその理由だ。しかし今作では、どう見えるかをあまり気にしなかった。ミュージックビデオも自分で編集した。うまく見せようとするほど、自分らしさが消えていくと感じたからだという。最近は誰もがコンテンツを上手に作るので、かえって面白くないと思ったことも明かした。多少未完成に見えても、仕上がりが粗く見えても、自分の手でやるべきだと判断したそうだ。ありのままだからこそ面白くなるはずだと自信を見せている。
タイトル曲以外のおすすめを聞かれると、「全部すすめたい」と笑いつつ「Bankroll」を挙げた。人々がソヨンに期待してきた姿をある程度満たしてくれる曲だと紹介している。歌詞はかなり強く、自分のお金を目当てに近づいてきた恋人のことを描いた曲だという。
コーチは、自由な自己表現とニューヨークならではのエネルギーを表現してきたブランドだ。その話題から「自由を感じる瞬間」を聞かれると、ソヨンはステージを挙げた。最近は舞台に立つと、その瞬間のことだけを考えるようにしているという。歌詞を完璧に覚えていなくても、振り付けを少し間違えても、そこにこだわるよりその場のエネルギーに集中する。そうするうちに不安もかなり消えたそうだ。
具体例として挙げたのが、先日アメリカ・シカゴで開かれた音楽フェス「ロラパルーザ」のステージだ。本番前は緊張や心配もあった。マイクを落とすパフォーマンスがあり、落として壊れたらどうしようとも考えたという。ところが舞台に上がると「もういいや」という気持ちになり、そのまま投げてしまったと笑って振り返った。集中するほど自由になれるという、今のソヨンの感覚がよく表れたエピソードだ。
グラビアのテーマ「音楽」にちなみ、知らない土地へ旅立つとき最初に聴く曲も聞かれた。ソヨンが挙げたのは、子どもの頃に観ていたアニメの主題歌のような昔から聴き慣れた曲だった。子ども時代への郷愁をよく感じるタイプだという。長時間のフライトのように移動がつらいときも、昔好きだった曲を聴けばその頃を思い出し、自然と気分が上向くと話している。
今の気分に近い服装を聞かれると、ワンピースと答えた。とても楽に感じる服で、寝るときもワンピース型のパジャマを好んで着るという。「퇴사할게여」のステージでもワンピースを着る予定だ。体を自由に動かしやすいので、つい手に取ってしまうそうだ。
聞き手によると、ソヨンが音楽を始めてからまもなく10年になる。その間に自分を強くしたものとして、ソヨンは試練を挙げた。つらいことが起きるたびに、かえって強くなるのを感じてきたという。自分には「必ず乗り越えなければ」というサバイバル精神があり、苦難やバーンアウトの時期もすべて自分を鍛えてくれた。今は、つらい時期もいずれ過ぎていくとわかっていると語った。
それでも音楽を続けてきた理由については、幼い頃から練習生として音楽だけに打ち込んできたため、ほかにできることがあまりないからだと話した。むしろそれでよかったと思っているという。ほかのことが得意だったら「これはやめて別のことをする」と言っていたかもしれない瞬間が本当に多かったからだ。今は音楽以外には自信がなく、音楽は自分にとって自信であり自尊心で、人生の90%を占めるほどの存在だと言い切った。
インタビューの最後、これからの「次のチャプター」について聞かれると、ソヨンは今回のソロアルバムそのものが新しい章を開く挑戦だと答えた。デビューには大きな勇気が必要だったが、その後は目の前のことを一つずつ乗り越えて歩いてきた。自分から新しいことを始める機会は多くなかったという。だからこそ、29歳から30歳になろうとしている今、もう一度挑戦したかった。これからは「こんなこともやってたの?」と驚かれるような新しい姿を見せ続けたいと抱負を語っている。
グループでの成功を「メンバーのおかげ」と受け止めてきたソヨンが、その思いと向き合い、ひとりの名前で初めての正規アルバムを出す。ミュージックビデオの編集まで自分で手がけ、ありのままを見せると決めた今作が、タイトル曲のステージでどう表現されるのか注目したい。インタビューの全文とグラビアは、Marie Claire Koreaの公式サイト(marieclairekorea.com)で見ることができる。









